モラハラ妻の特徴まとめ。離婚の手順はこちら
家庭内暴力、モラハラ、経済的DV、家庭問題の多くは男性が加害者として描かれますが、男性が女性のDV・モラハラの被害に遭っているケースも珍しくはありません。
この記事では妻の言動に悩まされる男性に向けて、モラハラ妻の特徴と離婚の手順を紹介します。
モラハラ妻の特徴・言動をまとめて紹介
離婚調停を申し立てた動機の司法統計(令和2年度)によると、「精神的に虐待する」が男性の離婚原因第2位となっています。モラハラ妻に悩む夫はそれなりに多いのです。
以下のような特徴や言動が継続しているとモラハラされている側が自信を失ってしまうことや、自分が悪いのでは?と思ってしまうことが考えられます。
- 感情的な振る舞いと論理の飛躍で責め立てる(ヒステリー)
- セクシャリティ、ジェンダーをもとに欠点を論う
- 自分が被害者であるかの様に振る舞う
- 仕事や収入についてことあるごとに侮辱する
- 親族や友人関係に文句をつける
- 見た目や性格を否定する言動を繰り返す
- 睨みつける、口に出さなくても威圧的な態度を取る
- 子供を味方につけ、夫を家の中で孤立させる
モラハラの特徴は、継続性です。1回2回であればその場の出来事で済むかもしれませんが、長期かつ悪質であるほど対処の必要性が高まります。
なぜ、モラハラ妻になってしまうのか
モラハラ行為は、相手の人格や尊厳を傷つけてしまいます。してはいけない行為とわかっていても、モラハラをする側は、知らずしらずのうちに加害者になっているケースも少なくありません。
元々傲慢な性格だった
モラハラ妻になってしまうのは元々傲慢な性格だったということも。モラハラをする人は、自分の発言を顧みることなく、傷つく相手が悪だと本気で思っています。
自分は正しい、自分が常識だと認識しているため、相手が傷つくということが理解できないのです。
自分のものさしで相手を見下したり、支配したりしようとする傲慢な性格に本人は気づいていません。
日々の恨みに対する復讐
モラハラ妻になった原因には、日々の恨みに対する復讐があげられます。夫婦共働きが増えた現代社会では、お互いに家事・育児を分担して行っている家庭が多いのではないでしょうか。
しかし、家事・育児の比重が妻ばかりに行くと、ストレスが蓄積され、発散できず、「なぜ私ばかりが苦労しなければいけないのだろう」と感じてしまう可能性があります。
こちらは、「本当に夫が悪い」ケースもあるため適切な対処が必要です。
周りの女性への劣等感
周りの女性への劣等感からモラハラ妻になってしまうことがあります。自己肯定感が低く、自分を卑下してしまう人は、他人を見下し、けなすことで相対的に自分の立場を高めようとします。そうして、周りを傷つけて精神的な安定を図るのです。
対等な話し合いができない
モラハラ妻は、夫を自分以下と考え、対等に話し合おうとしないことがあります。これは、自分の正しさへの執着が強いことや、劣等感が強いことが原因と考えられます。
そのため、いくら夫が話し合おうと妻に歩み寄っても受け入れず、自分の価値観や常識を押し付けます。「分かってくれない」を多用する相手には注意が必要です。
真面目で優しい夫はモラハラの対象になりやすいのか?
夫が真面目で優しい性格の場合、相手の攻撃を受け入れてしまうためモラハラが継続しやすいです。また、どれだけ言っても抱え込んで仕舞えばモラハラのエスカレートが起きてしまいます。
夫への愛情や思いやりを期待しても、その態度が変わることは考えにくいでしょう。
様々なネットメディアに書かれているこちらの説も一理あるでしょう。しかし、真面目で優しくてもモラハラ妻を制することは可能です。つまり、世間一般で真面目で優しいと見られる人は単純にセルフイメージが低く、家庭のパワーバランスが崩れがちという一面を持っている可能性があります。
女性によるモラハラが明るみに出にくい理由
男性によるモラハラが明るみに出にくい理由は、妻の行動を制限する、社会的評価を得るのがうまい、といったものがあります。
一方で女性によるモラハラが明るみに出にくい理由は次のものが考えられます。
「女性=弱者」というイメージを周りが持ってしまう
女性は男性より弱い。物理的な力の点では間違いありません。だからこそ、男性が女性からのモラハラを訴えてもなかなか信じてもらえません。
それにいざという時対抗できるだろうと、軽んじられることもあります。
子供を抱き込む
夫婦の間に子供がいる場合、モラハラ妻はその状況を最大限に利用してきます。例えば、子供に父親の悪口を吹き込み、攻撃させるケースもあります。
「父親はクサイ、キモイ」「お母さんが苦労しているのは父親のせい」など、夫がいないところで子供に聞かせます。すると、「父親は自分より立場が下なのだ、だから何を言ってもいいのだ」と思うようになり、子供も気が付かないうちにモラハラの加害者に。
周囲を味方につけるのが上手い
家では夫をさげすむ言葉を浴びているのに、近隣の人や親戚からは「人当たりのいい人」、「良くできた奥さん」と認識されるよう振る舞います。
これは、モラハラ妻が自分の体裁を重んじ外面はよく見られたいという心理がはたらいているためです。そのため、いくら夫が「妻にひどいことをされた」と訴えても、周りの人には信じてもらえません。
それどころか「あんな良くできた奥さんなのに、ひどいことを言うなんて……」と非難されることもあるでしょう。モラハラ妻は、家の外では良い妻を演じます。すると、モラハラ妻の味方になる人が多くなるのです。
モラハラ妻への対処法
他人の事例を話しながら納得してもらう
モラハラ妻はモラハラをしているという自覚がない場合が考えられます。その時に、面と向かってモラハラを指摘しても責められることに耐えられず感情的になってしまいます。
そこで、何気ないきっかけで周りの人の話をします。友人の話、兄弟の話、時には作り話でも構いません。モラハラと言えるような事例を話題に出し、妻に共感してもらいます。
その話に乗ってきたら、それとなく妻も同じようなことを行なっているという理解を促します。
家庭内のパワーバランス改善
モラハラを許している家庭では、夫婦の間に上下関係ができてしまいがちです。相手の振る舞いが変わらないのであれば自分の振る舞いを変えましょう。男性から女性のモラハラと比べれば暴力や経済的DVという手段に出られるリスクが低いため、実行に移しやすいです。
また、自分がモラハラを受け続ける状態をよしとするのは、どこかに「加害者になりたくない」という思いがあるからです。妻からのコントロールや攻撃に対抗するには相応の覚悟が必要です。
別居する
モラハラ妻と本気で離婚しようと決意したなら、まずは別居しましょう。同居したままでは、モラハラ妻からの支配・服従の関係から逃れられず、離婚の話し合いが難航してしまう可能性があります。
それだけでなく、離婚を切り出すと、モラハラがエスカレートして暴力を振るわれてしまい、取り返しのつかない状況に陥ってしまうかもしれません。
妻から受けたモラハラで精神状態が不安定な状態から安定させるためにも、相手から離れることを考えましょう。
また、別居することで相手に本気で離婚を考えているという意思表示ができます。
モラハラ妻との離婚をするならどうすれば良い?
愛し合って夫婦になったのだからと、妻からのモラハラに耐え、我慢する方もいるかもしれません。
しかし、我慢する状況が続くと、モラハラを受ける側は、精神的、肉体的にも追い詰められてしまうでしょう。
その結果、日常生活や仕事で支障が出る可能性があります。そのため、モラハラの度合いがひどくなるようなら、妻から離れるということも考えなければなりません。
そこで、以下ではモラハラ妻と離婚をするならどうすればよいのか、解説します。
モラハラをされた証拠を集める
モラハラ妻が離婚に同意しない場合には、裁判に備えて証拠を集める必要があります。離婚訴訟だけではなく、離婚調停においても証拠は重要です。
モラハラ妻は外面が良く、家庭裁判所の調停委員を味方に付けてしまうこともあります。
そのため、モラハラの事実があったという証拠を提示する必要があります。ちなみにモラハラの証拠になり得るものは以下の通りです。
- 相手の発言を録音したデータ
- 妻からのモラハラで病院にかかった場合は診断書
- モラハラを受けたとされる日時を明記した日記
- 妻のモラハラを目撃した第三者の証言
離婚を切り出すときは冷静に
証拠を集めたら夫婦で話し合い、可能な限り協議離婚を行いましょう。調停や離婚裁判になると手続きが必要になります。それだけでなく調停や裁判があるたびに、家庭裁判所へと足を運ばなければなりません。
調停や裁判が長引くと、心身ともに疲弊してしまう可能性が高いでしょう。また、離婚が成立しても双方の心に、相手を恨む気持ちを残してしまうかもしれません。
そうならないためにも、まずはしっかり夫婦で離婚について話し合いましょう。話し合いの中、妻が逆上してしまう可能性もあります。
話し合いの際には、弁護士を入れるとスムーズに離婚できる場合もあるので、検討してみてください。
モラハラの慰謝料請求は可能?
妻からのモラハラ行為で精神的苦痛を受けた場合、慰謝料を請求することが可能です。請求金額はモラハラを受けた側の精神状態や期間で変動しますが、数十万円〜100万円あたりが相場です。
まとめ
男だから耐えなければいけない、強くなければいけないということはありません。モラハラのせいであなたの人生を壊すくらいなら離婚した方が良いでしょう。
まずは、あなたが配偶者にされている行為がどれだけ悪質と判断されるのか弁護士に確認してみませんか?