士魂商才の弁護士を目指して。依頼者に寄り添う心を大切に。/ 井川 夏実 弁護士(法律事務所大地)
中学時代の経験から人の権利を守ることのできる存在になりたいと弁護士を志した井川夏実弁護士。女性だからこその視点で、離婚などで悩んでいる女性たちの権利を守るべく家事事件に注力しています。そんな井川弁護士にお話を伺いました。
弁護士を志したきっかけ
一番最初に弁護士になろうと思ったきっかけはテレビドラマでした。今思えば、そこから弁護士になりたいという気持ちは一回もぶれなかったと思います。
また、中学1年の時に父を病気で亡くしたことも大きかったです。父は地元で教師をしていたのですが、真面目すぎが原因か、心身ともに蝕まれていたのかもしれません。
この経験が、人の権利を守ることのできる存在になりたいという思いと、いつか絶対成功してやるという気持ちを芽生えさせました。
大学で法学部に進学後、ロースクールが創立されたことも後押しとなって、弁護士となりました。
私自身の性格上、組織に属したり、ずっと書面を書き続けたりすることに向いてないことはわかっていたので、法曹を目指すことを決意してから弁護士以外に揺らぐことはなかったです。
弁護士としてのキャリア
今の事務所を選んだ理由の一つに、女性弁護士を積極的に採用してくれたことがありました。
まだ、私が学生の頃は学歴・男性社会が色濃い時代で、自分の能力をしっかりと判断してくれない事務所に無理をして入ってもダメだと感じました。そんな中で、前代表は直接会ったうえで声をかけてくださり、この人の下で頑張ろうと思えたため、入所に至りました。
現在、私は前代表から引き継ぎ、事務所の代表を務めています。
前代表は、上司としては大変厳しかったですが、非常に優れた弁護士であり、彼から多くのことを吸収することができました。
特に事件のヨミに優れており、私もその感覚に少しでも近づくことができるよう努力しました。彼から学んだことは多く、代表としての役割を引き継ぐ際には、前代表からの信頼を得ることができたのだと嬉しくなったのを覚えています。
今の強み・注力している分野
現在は、家事事件、とりわけ離婚問題が7割を占めています。家事事件では、女性同士でないと相談しにくいセンシティブな内容もあることから、女性からの依頼が多くなっています。
女性弁護士としての強みを生かし、依頼者に寄り添う姿勢を大切にしています。
今後注力していきたい部分・売り出したいサービス
これまではマイナスを解決して0にする訴訟や紛争が中心でしたが、今後は予防法務にも力を入れていきたいと考えています。企業顧問、遺言・生前対策、婚前契約など、まだ普及していない分野に挑戦していきたいです。
また、ネットに疎い方々へのサポートや、交流会でのネットワーク作りも重視しています。地元でのバス広告やロータリークラブでの活動を通じて、地域に根ざした弁護士としての活動も継続していきます。
先生が取り組んでいるDX・IT化
手書きで書類を作成する弁護士がまだいるという業界ですが、私の事務所ではメール、LINE、ZOOMを活用し、効率化を図っています。
特にLINEでの連絡は、若者にとってハードルを下げる効果があり、電話の前に連絡するなど工夫しています。
デジタルツールの活用により、依頼者とのコミュニケーションを円滑にし、事務作業を効率化しています。
相談者の方へ一言
相談するかどうか悩んだら、まずは気軽に相談してほしいです。弁護士を複数相談することも推奨します。私は士魂商才を持ち、職人であり経営者である弁護士を目指しています。依頼者に対して尊重し、誠実に対応することを心掛けています。
弁護士情報
弁護士名: 井川夏実弁護士
所属弁護士会:千葉県弁護士会
事務所名:法律事務所大地
事務所URL:https://lo-daichi.com/
事務所住所:
〒260-0013
千葉県千葉市中央区中央4丁目8−7
【経歴】
2005年03月 明治学院大学法学部法律学科卒業
2008年03月 明治学院大学法科大学院卒業
2009年09月 司法試験合格
2009年11月 最高裁判所司法研修所入所(司法修習生)
2010年12月 弁護士登録
2010年12月 法律事務所大地入所
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