真面目に生きている人が不利益を受けず、報われるようにサポート/黒井新弁護士(井澤・黒井・阿部法律事務所)
弁護士として20年以上の経験を持ち、東京と横浜にオフィスを構える法律事務所の共同代表を務めている黒井先生。一貫して「法律を知らない人が不利益を受けないようにしたい」という想いを持ち、企業法務を中心に個人からの依頼や犯罪被害者支援にも力を入れているそうです。
弁護士を目指した理由とこれまでについて
これまでの経歴について教えてください。
出身は埼玉県で、立教大学法学部を卒業して2002年に弁護士になりました。その後は都内の法律事務所に所属し、2010年に「黒井新法律事務所」を設立しました。そして2021年に「井澤・黒井・阿部法律事務所」を設立して、共同代表に就任しました。
当事務所には東京オフィスと横浜オフィスがあり、私が所属している東京オフィスには、現在5名の弁護士が所属しています。私一人で事務所を構えていた時期もありますが、複数の弁護士がいたほうが大規模な案件やスピードが求められる案件にも対応しやすいですし、知識や経験を共有し合えることもメリットだと感じています。
弁護士になろうと思ったきっかけを教えてください。
高校受験のときに面接がありまして、そこで「将来は弁護士になりたい」と言ったことは記憶にあるんですが、なぜそう思ったのか記憶はないんです。
ただ、「法律を知らない人が不利益を受けないようにしたい」という想いはずっと持っていました。昔から正直者が馬鹿を見たり、不合理なことが許せないタイプでしたから、弁護士になればそういう人を助けられるんじゃないかと思うきっかけがあったのでしょうね。
その後は、ブレることなく弁護士を目指されたのですか?
そうですね。弁護士になるために法学部に進みましたし、大学二年くらいから本格的に司法試験合格に向けた勉強も始めました。もちろん勉強ばかりではなく大学生活も楽しみましたが、弁護士を目指すという気持ちは変わらなかったです。
現在の弁護士業務について
弁護士として、どのようなことを大切にされていますか?
弁護士になる前から持っていた、「法律を知らない人が不利益を受けないようにしたい」という想いは今も変わりません。日々真面目に、まっとうに生きている人がちゃんと報われてほしいと思っています。
そのためにトラブルを防いだり、トラブルが起きたとしても、ちゃんと救われるようにサポートすることを大切にしています。
まっとうに生きている人を守るために闘うというイメージですか?
もちろん法的に闘う必要があれば闘います。ただ、闘うこと自体が目的ではないんです。私の役割は、相手を打ち負かしたり攻撃するというよりは、平常化といいますか、通常の状態に戻すことかなと思っています。
「相手に謝らせたい」と仰る依頼者は多いですが、相手が自分の非を認めて誠心誠意謝ることはまずありません。そこにこだわってしまうと、トラブルは長引きますし気分もよくありません。もっと広い視点で、依頼者の今後の人生にとってなにがベストか一緒に考えて、依頼者が納得できる解決を目指しています。
注力している分野を教えてください。
企業法務を中心に扱っていますが、個人からのご依頼も多くいただいております。
企業法務は、顧問業務もありますし、顧問弁護士を付けていない企業からスポットでのご依頼もあります。顧問業務は、上場企業から中小企業まで、不動産・介護・病院など様々な規模・業種の会社があります。スポットでのご依頼は、売掛金や貸付金などの債権回収のご依頼が多いですね。
企業は一般的に立場が強いと思われがちですが、たとえば元請けから不当な扱いを受けたり、クレーマーや問題社員に悩まされている企業は多いです。ですから私は、まっとうに経営している企業が不利益を受けないようにサポートしたいと思っています。
個人からのご依頼については、相続、離婚、交通事故など身近なお困りごと全般を扱っています。
特徴的なところとしては、犯罪被害者支援にも長年取り組んでいます。被疑者・被告人の弁護をする弁護士がいるように、被害者ご本人やご家族などを守る弁護士もいるんです。どちらも大事な役割ですが、私には被害者支援が合っていると感じます。
顧問弁護士を付けるメリットはどういったところでしょうか?
よく言われることですが、契約や人事労務などのトラブルを防げるメリットは大きいです。トラブルが起きてから弁護士に頼むと、どうしても様々なコストがかかります。
また、事業内容、企業の理念、キーパーソンなどを把握した上でスピーディーに対応できることも日頃から関係を築いている顧問弁護士だからこそできることです。
最近は企業内弁護士を雇う会社も増えてきました。ただ特に中小企業の場合は、企業内弁護士を雇ったり、法務部要員を雇うより、顧問弁護士を付けたほうがリーズナブルですし専門的なことまで任せられます。
顧問業務を行う上で意識されていることを教えてください。
色々ありますが、リスクを並べてばかりでは企業は前に進めません。他方でリスクを甘く見てしまうとトラブルが起きて大きな損失につながりかねません。私はその中間あたりで、会社の意向を尊重しつつも、大きなリスクについては確実に回避すること。そしてどうすれば企業が成長できるか色んな方策を考えるようにしています。
先生の強みや事務所の特徴を教えてください。
弁護士として20年以上の経験があることは強みだと思っています。多くの経験を積むことで見通しの精度も上がりましたし、展開に応じて柔軟な解決策を提案できるようになりました。
先生が取り組んでいるIT化について教えてください。
データをGoogle Driveに入れたり、他の弁護士や事務局とのやりとりはGoogle Chatを使っています。案件に関する資料はすべてデータ化して、紙ではなくそのデータを見ながら書類作成などを行っています。クライアントとのやりとりは、特に企業の場合はメール、Slack、Chatworkなどクライアントに合わせたツールを使っています。
相談を考えている方へ一言お願いします。
弁護士に相談するというのは、ハードルが高いと感じる方も少なくないはずです。ただこれまでご相談いただいた方からは、「優しい弁護士さんでよかった」「話をよく聴いてもらえた」と言っていただくことが多かったです。どれだけ弁護士として経験を積んでも、やはり相談者・依頼者の話を聴くということは大事にしています。
もちろん話を聴くだけでなく、法律の専門家としてきちんと解決につなげるというところも意識しています。なにかお困り事がありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
弁護士情報
弁護士名:黒井 新
所属弁護士会:第二東京弁護士会
事務所名:井澤・黒井・阿部法律事務所
事務所HP:https://www.ika-law.jp/
事務所住所:
【東京オフィス】
〒104-0033 東京都中央区新川2-6-8 YH(油業報知新聞社)ビル4階
【横浜オフィス】
〒231-0021 神奈川県横浜市中区日本大通15 横浜朝日会館7階
経歴:
1996年 立教大学法学部法学科卒業
2001年 司法研修所入所(第55期)
2002年 弁護士登録
2010年 黒井新法律事務所開業
2020年 日本橋黒井法律事務所開設
2021年 井澤・黒井・阿部法律事務所設立 代表弁護士就任
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