探偵の夢から、法律の道へ。すべては『なぜ?』を解決するために / 井澤 わかな弁護士(ANESYS法律事務所)
井澤わかな弁護士は、幼少期の探偵への憧れを胸に、問題の根本原因を追求する情熱を持ち続けてきました。その過程で、探偵ではなく弁護士としての道を選び、多様な経験と知識を武器に、依頼者の人生の問題に向き合っています。今回は、彼女の弁護士としての歩みや信念、そして特に注力している家事事件に対する思いについてお話を伺いました。
弁護士を志したきっかけ
子どもの頃、私はアガサ・クリスティなどの海外の探偵・ミステリ小説に夢中になっていました。探偵が事件の裏側に隠された真実を解き明かすその姿に、心から憧れていました。なぜその人が事件を起こしたのか、その本当の理由を知りたいという思いが強かったんです。でも、日本の探偵業務の現実が海外の小説とは大きく異なることに気づいたとき、次第に小説の中に時々出てくる弁護士という選択肢が頭に浮かびました。
探偵の仕事は証拠を集めることに集中していますが、私が本当に求めていたのは、事件や問題の背後にある「なぜ?」を見つけ、それを解き明かすことでした。それができるのは、探偵よりもむしろ弁護士ではないかと感じたんです。
とはいえ、大学では法学部ではなく経済学部に進みました。海外での生活やマスコミの仕事に興味を持っていたことも理由です。
一時は弁護士の道を完全に諦めたかのように見えましたが、海外での経験が私を変えました。帰国後、英語を活かせる仕事を探していたときに、「英語ができるパラリーガル」という法律事務所の求人を見つけ、かつての夢が蘇ったんです。
その法律事務所で働くうちに、法学部出身でなくても弁護士になっている人が少数派でも居ることをリアルに知りました。ロースクールに通うには資金的に厳しかったので、私はパラリーガルとして働きながら予備試験の合格を目指すことにしました。この道は決して簡単ではなく、何度も挫折しそうになりましたが、その経験すら愛すべき自分の体験だと思っています。
弁護士としてのキャリア
弁護士としてのキャリアは、まずパラリーガルとして働いていた事務所でノキ弁としてスタートしました。ノキ弁とは、事務所の一角を借りて自分で顧客を探し、独立した形で仕事を進めることを指します。私は最初から自分の責任で案件を担当し、成功も失敗も自分自身で受け止めるという貴重な経験を積むことができました。
最初の頃は、顧客を見つけるのが大変でしたが、相続案件や交渉事件を手掛ける中で、次第に自分のやりたいこと、そして自分にしかできないことが見えてきました。そうして1年目の11月、私は独立を果たしました。すべては、もっと自分自身の責任で仕事を進めたいという思いからでした。
注力している分野
私が特に注力しているのは事前交渉や家事事件です。家事分野は、感情が深く絡む問題が多く、その根本原因を解き明かすことに大きなやりがいを感じます。裁判での争いよりも、交渉段階で早期に決着を目指すことが私のスタイルです。代理人にはならず依頼者自身が相手方と直接話し合い、双方が納得する形での解決を黒子として支援することもあります。
ただ、私が常に心に留めているのは、本当の意味で問題を解決できるのは依頼者自身だということです。私はそのサポート役にすぎません。お金さえ払えば誰かが問題を解決してくれると考えている依頼者には、時にはお断りをすることもあります。でも、問題解決を自分ごととして真剣に取り組む方には、全力でサポートしたいと考えています。
自身の強み
私の強みは、法律の枠を超えた多角的な視点にあります。ファイナンシャルプランナー(CFP®)やアロマセラピスト・嗅覚反応分析士インストラクター、シックハウス診断士、福祉住環境コーディネーターなど、様々な人の心・身体・生活に関わる資格を持っていることで、依頼者の問題をホリスティック(包括的)に捉えることができるんです。
例えば、法律相談に来られた依頼者が、実は法律問題ではない悩みを抱えていることがあります。そういった場合でも、私はその問題に取り組むことができます。私は、人々の生活や人生におけるトラブル・悩み全般に対して、解決策を提供できるよう努めていきたいと考えています。
先生が取り組んでいるIT化・DX
法律業務においても、IT化・DXの重要性は日増しに高まっています。私も事前決済機能を導入しており、クレジットカードや電子マネー、送金などに対応しています。また、やり取りは基本的に読み返しをして頂けるメールです。これらにより、依頼者様とのやり取りがスムーズ・迅速・無駄が省け、業務の効率化が大いに進みました。
相談者の方へ一言
お悩みや辛いことは、逆転させて宝に変えることができる幸せの種だと私は信じています。ただ、それを実現できるのは、あなた自身です。私はそのお手伝いをさせていただきます。無料相談は行っていませんが、その分、しっかりとしたアドバイスを提供し、解決への道筋をお示しします。
解決を先延ばしにすることなく、問題に向き合いたい方にフィットする弁護士だと思います。法律問題に限定せず対応可能ですので、ご自身の問題の本質が結局何なのか迷走している、誰に相談するのがよいか分からない方なども、お気軽にご相談ください。
弁護士情報
弁護士名:井澤 わかな(いざわ わかな)
所属弁護士会:福岡弁護士会
事務所名:ANESYS法律事務所
事務所住所:福岡県福岡市中央区六本松4-3-11 ビジネス・ワン六本松220
経歴:某大学経済学部卒業後、環境評価の会社や医学部実験助手などを経て、文化交流ボランティアプログラムで米・ワイオミング州滞在、その後、長年のパラリーガルを経て、予備試験ルートで司法試験合格。2019年1月弁護士登録、現在に至る。
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