相談時間の制限を設けずじっくり依頼者様のお話を伺う / 渡邊 律 弁護士(渡邊律法律事務所)
数多くいる弁護士の中でも珍しく、相談時間の制限を設けない渡邊 律弁護士。一人ひとりと真摯に向き合うことを大切にしている渡邊弁護士に、弁護士になった経緯や大切にしていることをお伺いした。
弁護士を志したきっかけを教えてください
弁護士になる前は、家庭裁判所調査官という仕事をしておりました。
家庭裁判所調査官は、離婚をはじめとする家事事件や、非行少年の心理を扱う少年事件など、家庭裁判所で取り扱う事件の調査を行う仕事です。
具体的には夫婦のどちらが監護者或いは親権者として相当か、面会交流の頻度や内容をどのように設定すべきか、非行少年の更生にはどのような処分や教育が最も効果的か等を判断するために必要な資料を収集・分析し、裁判官にその情報を提供し、適切な解決策を提案する仕事です。
非常にやりがいがある仕事で、楽しく取り組んでおりました。その課程の中で、仕事で修得した多くの人間関係に関する専門的知見や、様々な方々の心を深く考えてきた数多くの経験を生かし、社会に無数に存在する心のケアを必要としている方々に対し、何かがしたいという思いが強く湧いてきました。
弁護士は、裁判や交渉の中に存在する多くの人、会社、物事等に対し、様々なアプローチによって深く関わり、影響を及ぼすことができる仕事であり、一層具体的に社会のため、人のために何かをしたいと思ったことが、転職の大きなきっかけの一つです。
弁護士としてのキャリアを教えてください
弁護士登録後、生まれ育った地元の栃木県宇都宮市で弁護士業務を始め、独立し渡邊律法律事務所を立ち上げました。独立直後は、前職の経験や知見に基づき、離婚事件や相続事件等の多くの家事事件のご依頼を頂いておりました。
当初からの最も大きな信念は、家庭裁判所調査官の時代の経験から、相談者様のお話を、時間を気にせず、しっかり伺うことを強く心がけています。法律上のトラブルは、感情やそれぞれの多くの背景事情が複雑に絡むものです。
相談者様に納得や理解が深まるまで、じっくりお話を聞き、お伝えさせていただき、法律に照らし合わせ、その人に最も合った解決策をできるだけ多く提示するように心掛けています。
企業の顧問活動にも多く携わっております。企業内の人事問題や企業間の対立において、社長や従業員の立場の違いによって受ける苦労が様々であり、それぞれの方々に沿った適切な解決案や、適正な契約内容に至り、安心して企業間の取引に臨めるよう、様々なリーガルチェック、人事労務管理へのアドバイス等を行っております。このような関わりにも、長年培ってきた人間関係諸科学の専門知識や、人の心の機微を洞察し、多数人同士の関係性を読み解きながら、妥当な解決策を考え抜き、ご提案しております。
こういった活動を重ね、現在は、家事事件にとどまらず、多くの一般民事事件や企業法務、債務整理事件、交通事故事件、労働事件、刑事事件、顧問業務等、多種多様な事件をお受けしております。
弁護士として大切にしていることは
私は家庭裁判所調査官として長年の経験から、大切にしているスタンスがあります。それは、依頼者の話をじっくりと聞くことです。
当事務所では、最初の30分間の相談は無料で、その後は時間制限を設けず、一回5,500円の費用のみいただいています。長時間の相談でも追加料金は発生しませんので、時間を気にせずにお話しいただいております。
通常、弁護士との面談は緊張するものですが、時間や費用を心配せずにお話しできることで、少しずつ緊張が和らぎ、本当にお話ししたいことをお話しいただけるようになればと願っております。
ご相談の方のお話をしっかりと聞くことは、心の納得や安心とともに、事案の正確な分析にも大きく影響します。相談時間に応じて料金が加算されることで、落ち着かなくなるようなことは、相談の効果を減少させることと思っております。私も、時間を気にせず自然体でクリアな気持ちでお話をうかがえることも、ご相談の方々にとって有益なものと信じています。
今後注力していきたい分野、売り出したいサービスなどはありますか
独立直後は、比較的家事事件の割合が多かったと思いますが、現在は、一般民事事件や債務整理事件、交通事故事件、労働事件、刑事事件、顧問業務等、多種多様の事件を扱っております。業務のバランスとして、今は良い状況と感じております。
今後も、どんなに忙しくても、ご相談の方々じっくりお話をする、そのためには時間をしっかり確保するという信念を守り、お一人ひとりと真摯に向き合っていきたいと思っております。
相談者へのメッセージ
どんな些細なお困りごとでも、遠慮せずご相談ください。
多種多様のさまざまな事件を取り扱っており、依頼者様の悩みや苦しみに真摯に向き合っています。そもそも弁護士に相談すること自体、とても大きな決断であり、大きな前進であり、そこに至るまでに抱え、苦しまれた葛藤や不安等を想像し、尊重しています。時間をかけてじっくり話し合うことで、ご自身の悩みが決して些細なものでないことに気づき、解決への大きな一歩を踏み出せると思います。そのお手伝いをしたいと思っております。
どうぞお気軽にご相談ください。
弁護士情報
弁護士名:渡邊 律(わたなべ りつ)
所属弁護士会:栃木県弁護士会所属
事務所名:渡邊律法律事務所
事務所住所:栃木県宇都宮市滝谷町12-4
略歴:
宇都宮市立一条中学校卒業
栃木県立宇都宮高校卒業
一橋大学商学部入学(後に法学部転部)
大学卒業後、家庭裁判所調査官(補)(国家公務員Ⅰ種)試験合格。最高裁判所に採用。
心理学、精神分析学、心理テスト、面接技法、教育学、社会学、社会福祉学等を修得。
宇都宮や高知、東京家庭裁判所立川支部等の各家庭裁判所本庁および支部に勤務。
仕事をしながら受験勉強をし、予備試験合格資格にて司法試験受験。司法試験合格後、家庭裁判所調査官を退職。
司法修習修了後、栃木県弁護士会にて弁護士登録。
夫婦カウンセラー資格、行政書士試験合格、ファイナンシャル・プランニング技能検定3級試験合格。
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