依頼者の心情を受け止め、冷静に物事を見つめる / 松村 智之弁護士(松村法律事務所)
弁護士である父の背中を追い、同じ道を選んだ松村智之弁護士。その経験から培われた弁護士としてのやりがいと、仕事への姿勢について話を聞いた。
弁護士を目指したきっかけ
弁護士という職業を選んだ背景には、私の育った環境が大きく影響しています。
父が弁護士であったため、弁護士という仕事を身近に感じる機会が多くありました。幼い頃から裁判所に父に連れられて行くことがあり、法廷の雰囲気や、依頼者のために全力を尽くす父の姿を見て、自然と「自分も父のように人々を助けたい」と思うようになりました。
大学卒業後のロースクールでの勉強は非常に厳しいものでしたが、昼夜問わず勉強に励み、2回目の挑戦で司法試験に合格することができました。
弁護士としてのやりがい
最初は不利な状況にあっても、逆転できて依頼者様の要望に応えられた時に弁護士としてのやりがいを感じます。
特に離婚や親権問題など、感情が絡む難しい案件で依頼者様のご要望に応えられた時、「弁護士になってよかった」と強く感じます。依頼者様の人生に寄り添い、未来を切り開く手助けができることが、私にとって最大のやりがいです。
弁護士としてのキャリアについて教えてください
キャリアのスタートは、父の事務所でした。
1年半にわたり父の下で法律の実務を学び、多くの経験を積みました。その後、父親から独り立ちし、顧問先からの継続的な仕事やインターネットからの新規のご依頼者様の相談を中心に受けています。自分の事務所を構えることで、依頼者様の多様なニーズに応えつつ、自らのキャリアを切り開いていくことができました。
注力している分野
現在、私が特に力を入れているのは離婚や男女間のトラブルです。全体の7-8割を占めています。残りは交通事故案件などが中心です。
離婚問題に注力するようになったのは弁護士になって1年ほど経った頃、離婚問題に積極的に取り組んでいる東京の法律事務所の講演を聞く機会があり、そこで、離婚問題の奥深さや、専門性を持って取り組むことの重要性を強く感じたからです。
それ以来、この分野に力を入れるようになりました。感情が絡む問題が多く、そうした時こそ冷静に対処することが求められるため、俯瞰で物事を見ることを心掛けています。
そして、交通事故は追突事故の被害者の方の救済に注力しています。ご自身に事故発生の過失が無い場合、加害者側の保険会社との物損・人損に関する示談交渉に、被害者側の保険会社は介入してくれません。
そのため、弁護士に依頼せずに低い示談金で妥協してしまう被害者の方がが多くいらっしゃいます。
しかし、弁護士をつけることで、より多くの保険金を得られる可能性が高まります。私たちは被害者の方が正当な救済を受けられるように、状況に応じた適切なアドバイスをいたします。
印象深い案件について
特に印象深いのは、親権や監護権を争った案件です。
当初は依頼者に不利と思われていた状況を、逆転させて親権を獲得できたことは、大きな達成感を感じられました。また、養育費の提示額に不満を抱えていた依頼者様のために、法的に有利な条件を引き出せたことも大きなやりがいを感じました。
これらの案件を通じて、法律の知識だけでなく、依頼者の心情を深く理解し、粘り強く交渉を進めることの重要性を学びました。
弁護士として大切にしていること
弁護士として大切にしているのは、依頼者様の感情に寄り添いながらも、最善の解決策を見つけるための冷静な判断力です。
離婚や男女間のトラブルは、とても感情的になりやすい案件です。しかし、感情的になりすぎると事態が良い方向に進まないことが多いということも理解してもらう必要があります。
依頼者様の高ぶる感情を理解し、冷静に問題解決に導くためのサポートをすることは、弁護士としての重要な役割だと考えています。
今後注力していきたい分野
今後は、不貞慰謝料に関する問題にも注力していきたいと考えています。
一般の方々からの不倫の相談が増えていると感じているため、こうした問題への対応力をより高めていきたいと考えています。
また、調停のオンライン化を進めることで、地方の方からの相談にもスムーズに対応できるようにしたいと考えています。これにより、より多くの人々の助けになることができると期待しています。
記事を読んでいる方へコメント
先ほどもお話したように、交通事故に遭った際、弁護士に依頼せずに低い示談金で妥協してしまう方が多くいらっしゃいます。これは被害者の方にとって非常に不利な状況です。
ぜひ専門家である弁護士にご相談ください。適切な補償を受けるためにも、私たち弁護士の知識と経験を活用していただきたいと思います。
当事務所では、お電話やメールでのご相談を24時間365日、いつでも受け付けております。また、LINEでのご相談も承っておりますので、どうぞお気軽にご連絡ください。
弁護士情報
弁護士名:松村 智之(まつむら ともゆき)
所属弁護士会: 京都弁護士会
事務所名 : 松村法律事務所
事務所住所: 〒604-0876 京都市中京区丸太町通烏丸東入光リ堂町420 京都インペリアルビル5F
2008年 北海道大学法学部 卒業
2011年 甲南大学法科大学院 卒業
2012年 司法試験合格
2013年 京都弁護士会 登録
2013年 松村法律事務所 勤務
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