地域課題の解決に尽力する弁護士 / 大窪 和久弁護士(桜丘法律事務所)
司法試験合格後、弁護士過疎地の法的サービス向上に尽力してきた大窪弁護士は、現在桜丘法律事務所に所属しています。豊富なキャリアを通じて培った経験と情熱について伺いました。
弁護士を志したきっかけを教えてください。
高校時代から、人の役に立つ仕事がしたいと思っていました。
お金がある方や裕福な方は問題解決がしやすい一方で、そうでない方には問題が起きやすいと感じていました。そういった人々を支えたいという気持ちが強かったのです。
学生時代は歴史の勉強など文化系の活動に熱中していましたが、人のためになりたいという思いから弁護士を志しました。そして、粘り強く努力を続けた結果、5回目の挑戦で司法試験に合格しました。
弁護士としてのキャリアについて教えてください。
上記の理由もあり、弁護士をやるのならば困っている人のために働きたいと考え、弁護士過疎地域へ積極的に弁護士を派遣をしている「桜丘法律事務所」に入所いたしました。
東京で1年半働き、知識と経験を積んだのち、日弁連が弁護士過疎対策のため設立した公設事務所である紋別市のひまわり基金法律事務所で3年間所長を務めました。
紋別での業務では多重債務事件を多く扱いました。多重債務の問題は適切に対応しないと相談者の命にも関わる問題につながることなどもあり、責任の重さを感じました。
その後も公設事務所の所長等、弁護士過疎地域での業務を数箇所で行なった後、2016年に桜丘法律事務所に戻ってきました。
弁護士過疎地域での業務は厳しい部分もありましたが、人の役に立ちたいという気持ちが絶えることがなく、前向きに働くことができました。
桜丘法律事務所に戻ってきた理由も、弁護士過疎地域へ派遣する弁護士の育成や、公設事務所の支援をする側になることで、よりこの問題の解決に尽力できると考えたからです。
今の強み・注力している分野を教えてください。
消費者問題に特に注力しています。現在は、東京弁護士会の消費者問題対策委員会の委員長を務めています。
消費者問題の中でも特にインターネットでの誹謗中傷の問題解決(投稿記事削除、発信者情報開示等)に力を入れています。
今後注力していきたい活動について教えてください
弁護士過疎地の問題は法曹人生の中で中心的なテーマです。
地域格差を埋めるために、どのようにコミットできるかを常に考えています。
弁護士過疎地の法的サービスを充実させ、この問題を是正することに力を注いでいきたいです。
先生が取り組んでいるIT化、DXについて教えてください。
WEB会議を活用したオンライン相談を行っており、連絡はチャットワークやLINEなどを利用しています。
これにより、遠隔地の方々とも迅速かつ効率的にコミュニケーションを図ることができています。
記事を見ている方へ一言お願いします。
問題が複雑になる前に弁護士に相談できる方は少ないです。
法的なトラブルは早めに相談・解決すれば傷が浅くて済むことが多いので、どの地域の皆さんにも、早めに弁護士にアクセスしていただきたいと思います。
弁護士情報
弁護士名:大窪 和久(おおくぼ かつひさ)
所属弁護士会:第二東京弁護士会
事務所名:桜丘法律事務所
事務所住所:〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町17−6
2003年 桜丘法律事務所 入所
2005年 紋別ひまわり基金法律事務所(北海道紋別市所在の公設事務所) 所長
2008年 奄美ひまわり基金法律事務所(鹿児島県奄美市所在の公設事務所(当時)) 所長
2009年 末広町法律事務所(鹿児島県奄美市所在の公設事務所(当時)) 所長
2011年 弁護士法人道北法律事務所 名寄事務所(北海道名寄市) 所長
2016年 桜丘法律事務所 復帰
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