弁護士は専門的な知識と経験を道具にして、問題を解決する職人 / 梅澤 康二弁護士(プラム綜合法律事務所)
四大法律事務所の一つであるアンダーソン・毛利・友常法律事務所で、6年間の実務経験を経たのち、独立し、プラム綜合法律事務所を設立した梅澤 康二弁護士。弁護士として大切にしていることや、中心に取り組まれている労務系の案件への思いを伺った。
弁護士を志したきっかけを教えてください
大学時代はテニスに没頭していました。本当に没頭しすぎて引退する3年次の夏までは大学にもあまりいかず。
これから授業に出ても取り返せないなと思う中で、せっかく東京大学文科一類に入ったのだから司法試験を受けてみようと思い、弁護士を目指しました。
結果的には組織で行動するよりは、自分一人の裁量や判断で業務を進めることが出来る弁護士の仕事は自身の性格ともマッチしていると思います。
キャリアについて教えてください
弁護士としてのキャリアのスタートは四大法律事務所の一つであるアンダーソン・毛利・友常法律事務所です。
6年間の実務経験を積み、その間、数多くの労働問題、訴訟・紛争事件、M&A取引、各種契約書の作成・レビューその他企業法務全般を主担当として処理・解決してきました。
独立してからさらに感じますが、四大法律事務所と言われるだけあってトップパートナーと呼ばれる弁護士を筆頭にプロ意識が高かったです。
目的意識を持って案件にちゃんと取り組んでいる姿勢は、今でも糧になっています。
様々な分野がある中で、労働問題に注力していた理由はなんでしょうか
アンダーソン・毛利・友常法律事務所の当時の方針では1年目から専門性を高めるようなアサインはしていなかったのですが、私は労働問題をやりたいと当初から考えていたので、入所1年目からその点を志願し、労働事件を多くアサインしてもらっていました。
労働法って、民法と同じで事実評価や条文解釈で進める部分が多く、あまりカチッと決まっていない部分も多いんですよ。
事実を見たときにちゃんと分析して、裁量的に評価をして解決までの道筋を立てることが出来ると思い、志願しました。
この経験が独立した事務所の理念にもある【バランス&クオリティ】に繋がってくる
このような実務経験を通じて、どの法律問題でも様々な立場や見方を考慮するバランス感覚が重要だと感じました。一側面のみでの対応ではベストな結果を得ることは難しいため、相手の立場を理解し、妥当な解決を常に目指しています。
自身が依頼者様の利益代表者であることを自覚すると同時に、相手方を含む関係当事者の立場に対しても「思いやりの心」を忘れないようにしています。このバランス感覚が、最終的に依頼者様の最大の利益を実現すると信じています。
注力している案件、相談の際に気をつけていることはありますか
企業側の労働問題を取り扱う事務所にいたため、引き続き労働問題に注力しております。交通事故や相続問題の一般民事は、独立後に自身で実務を通じて一通り学びました。
相談の際に大事にしていることは、事実と評価を分けてもらうことです。
相談者は起こった事柄を評価し、事実として語るケースが多いです。例えば、ハラスメントを受けた場合でも、それがハラスメントとして評価出来るかの判断は専門的な知見が必要です。
そのため、まずは事実の部分をしっかり語ってもらうことが重要です。事実をしっかり引き出せるコミュニケーションを心がけています。
相談者へのメッセージ
相談者様には、早めに相談していただくことが解決への近道であるとお伝えしたいです。自分でなんとか出来ると思い込んで弁護士への相談を先送りにすると手遅れになるケースもあります。
問題が大きくなる前に、適切な対応を取ることで、スムーズに解決できることが多いです。
皆様が安心して相談できるよう、バランス感覚を持って対応していきますので、お気軽にご相談ください。
弁護士情報
弁護士名: 梅澤 康二 (うめざわ こうじ)
所属弁護士会 : 第ニ東京弁護士会
事務所名 : プラム綜合法律事務所
事務所住所 : 東京都新宿区四谷2-1四谷ビル6階
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2006年10月 司法試験合格
2007年03月 東京大学法学部 卒業
2008年09月 最高裁判所司法研修所 修了
2008年09月 アンダーソン・毛利・友常法律事務所 入所
2014年08月 プラム綜合法律事務所 設立
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