スピリチュアル詐欺の手口とは?被害にあった場合の対処法を弁護士が解説
スピリチュアル詐欺とは、ヒーラー・セラピスト・霊能者などを名乗る人物が、「幸せになる」といった謳い文句で繰り返し金銭を騙し取ることです。この記事では、スピリチュアル詐欺の具体的な手口についてや、被害に遭った場合の対処法について、弁護士が分かりやすく解説します。「加害者を法律で罰してほしい」「騙し取られたお金を返してほしい」という方は必見です。
「「これを買えば幸せになれる」という言葉に騙され、高額な商品を買ってしまった」
「スピリチュアル詐欺に遭ってしまったかもしれない」
というお悩みを抱えている方は、一度弁護士に相談されることをおすすめします。
弁護士に相談することで、下記のようなメリットを得られる可能性があります。
・あなたの希望を聞いた上で、弁護士が取れる対処法についてアドバイスしてくれる。
・犯人に返金対応を求める場合、あなたに代わって犯人と交渉してくれる。
・些細な疑問についても、丁寧にサポートしてくれる。
カケコムでは、あなたにあった弁護士を見つけるサービスを提供しています。
スピリチュアル詐欺とは?
スピリチュアル詐欺とは、ヒーラー・セラピスト・霊能者などを名乗る人物が、「幸せになる」といった謳い文句で繰り返し金銭を騙し取ることです。
精神的に依存してしまうと詐欺だと気付けない可能性があるため、注意しなくてはなりません。
スピリチュアル詐欺と言葉が似ている霊感商法については、下記の記事で具体的に解説しています。
スピリチュアル詐欺の手口
スピリチュアル詐欺の手口は多岐に渡ります。スピリチュアル詐欺で良く使われる手口は、以下のようなものです。
- 「幸せになれる」「カルマの解消ができる」などど言い、高額な商品を販売する。
- 「お金は使わないと手に入らない」などと言い、高額なセミナーやセッションなどに勧誘する。
- カリスマ的な人物がいるサロンに招待され、高額なヒーリングを勧められる。
スピリチュアル詐欺では、「幸せ・豊かさ・前世・カルマ・ヒーリング・ハイヤーセルフ・ライトワーカー」などのような言葉が、頻繁に登場します。すべてが悪いとは言い切れませんが、実証が難しいものであるため注意が必要です。
スピリチュアル詐欺の対処法
それでは、もしスピリチュアル詐欺の被害に遭ってしまったら、どう対処すれば良いのでしょうか?
警察に相談する
スピリチュアル詐欺の被害に遭ったら、まず警察に相談しましょう。被害届が受理されれば、詐欺師が逮捕される可能性があります。
ただし、「セミナーに参加したが効果が感じられなかった」「グッズがニセモノだった」という被害内容は、効果の実証が難しいものです。そのため警察によっては被害届を受理しない可能性も考えられますが、まずは相談してみてください。
また、警察が被害届を受理して、事件として扱ってくれ、その出来事が犯罪だと認められれば、加害者は法律に則って処されます。
しかし、返金の対応まで警察が行ってくれるわけではないため、返金の対応については弁護士等の専門家に相談するようにしましょう。
消費者ホットラインに相談する
スピリチュアル詐欺についての相談なら、消費者ホットラインの利用もおすすめです。消費者ホットラインでは、特殊詐欺などについての相談を受け付けています。
消費者ホットラインへの相談は無料です。相談すると、身近な消費生活センターや消費生活相談窓口などを案内してくれます。
連絡先は、下記の通りとなります。
- 消費者ホットライン:188(局番なし)
弁護士に相談する
「スピリチュアル詐欺で被害に遭った金銭を取り戻したい」と考えているなら、ぜひ弁護士への相談を考えてみてください。
警察に相談して相手が逮捕されれば、相手(相手の弁護人)からの申し出で示談交渉が行われる可能性もあるでしょう。しかし前述の通り、被害届が受理されるかは分かりませんし、被害届が受理され、相手が有罪となった場合でも、警察が返金対応まで行ってくれるわけではありません。
そこで弁護士に相談することで、状況次第では返金を受けられる可能性があります。
また、同じ詐欺師による被害者が多発している状態なら、集団訴訟に発展するかもしれません。泣き寝入りせずに適切な対応を取るためにも、まずは法律の専門家である弁護士に相談することを強くおすすめします。
天野弁護士からのメッセージ
相手に資産が残っていなければ、騙し取られた金銭は取り戻せない可能性が高いです。一般的には、金銭の取り戻しが非常に困難な事件類型と言えます。
当たり前ですが、まずは騙されないように気を付けてください。誰かに多額の金銭を支払う場合は、第三者に相談されることをお勧めします。