離婚後に嫌がらせしてくる元旦那への対処法とは?モラハラ元夫にどう対処する?
離婚後の元旦那からの嫌がらせに悩んではいませんか。離婚したのになぜ旦那は執拗な嫌がらせをしてくるのでしょうか。その心理や対処法をご紹介していきます。元旦那の元妻への嫌がらせを一刻も早くやめさせて穏やかな生活を送りましょう。
「元旦那から嫌がらせを受けているが、怖くて何もできない」
「何らかの対処を取って嫌がらせを止めたいが、どんな方法が適切で何ができるのかが分からない」
という人は、弁護士へ相談することで下記のようなことを実現できる可能性があります。
・あなたに代わって嫌がらせを行っている相手に交渉や説得をし、あなたの精神的負担を減らしてくれる。
・相手が示談交渉を望んでいる場合、相手から提示されている金額は本当に適正な額なのか?増額できる余地はないのか?をアドバイス、サポートしてくれる。
・今後の生活について気をつけるべきことなど、些細な気になることでも分からないことがあればアドバイスしてくれる。
相手から嫌がらせを受けている場合、慰謝料を請求する等の対処が可能なケースがあります。「その際にどの程度の慰謝料を請求すれば損をしないのか」を知っておくことは非常に重要です。
離婚後に嫌がらせをする元夫の心理
「離婚後の嫌がらせ」というキーワードは月間50回検索されており、元夫からの嫌がらせ被害に悩む方は決して少なくないと言えるでしょう。適切な解決策を講じるために、まずはご自身の元夫が「なぜ嫌がらせをするのか」を考えていきましょう。
離婚後の嫌がらせの心理(1) 未練
離婚後に元旦那が嫌がらせをしてくるのは、妻や子どもに未練があり元サヤに戻りたいと思っている場合が考えられます。
嫌がらせをすることで元妻の気を引こうとする、好きな子をいじめる小学生のような心理が働いているのでしょう。
離婚後の嫌がらせの心理(2) 復讐
離婚した妻に復讐心があって嫌がらせをしたりつきまとっている、という可能性も考えられます。例えば離婚したことをすべて元妻のせいにしていたり、プライドの高い方であれば「恥をかかせやがって」という逆ギレに近い精神状態でいる可能性も考えられます。
無視しつづけたりと気持ちを逆なでするような行動をとった場合、本気で「嫌がらせてやる」「復讐してやる」と気持ちをこじらせてしまう可能性もあります。後述する解決策を検討しながら慎重に対応しましょう。
離婚後の嫌がらせの心理(3) 子供に会いたい
離婚後に元妻に嫌がらせをしてくる元旦那の心理の中には、対象が妻ではなく子どもの場合もありえます。
離婚後1人になってしまった寂しさから子どもに会いたいという気持ちを募らせて嫌がらせをするときもあります。実際に子どもに会わせられていないという場合、面会交流の見直しが必要です。会わせてあげる頻度や、いちどの面会の時間も再検討することもありです。
面会がうまく実現できていない場合、子どもにとっても「自分には父親がいない」という疎外感から成長に影響を及ぼす可能性もありますので、もし心当たりがあれば面会について考え直す機会にしていきましょう。
離婚後の嫌がらせの心理(4) 離婚時の取り決めへの不満
離婚後に何らかの事情で経済的に苦しくなる元旦那もいます。その原因として合意したはずの養育費や慰謝料、財産分与に不満の矛先を向け、ひいては元妻へその気持が向かって嫌がらせに走る、ということもありえるでしょう。
離婚時に決定されたものを変更するのは難しいですが、もう一度調停で話し合うことは不可能ではありません。本当は養育費を減額してほしいのに言い出せずに嫌がらせに走っている、という可能性も考えられます、身の危険よりは受け取る金額を減らしたほうがよいでしょうから、もし思い当たることがあれば養育費やその他の条件について再び調停を行うことを考えても良いでしょう。
離婚後の嫌がらせの心理(5) ストレス解消
ここまで見てきたように、離婚後の嫌がらせも元旦那側から見たらそれなりの理由があることが考えられます。しかし、中には単なる自分のストレス解消で元妻に嫌がらせをしてくる男性もいます。
元々モラハラが原因で離婚したような、そもそもの人格に問題のありえる元旦那とは離婚して縁が切れたからといって安心できませんし、その場合は元旦那が自分に非があることを受け入れられない弱い人間であることも珍しくないでしょう。
こういった場合、逆上すると何をされるかわからないこともあるので、専門家の力を借りて解決することも考えましょう。
弁護士なら、相手と代理で交渉してくれる可能性もありますので、何か起きてしまう前に早め早めにご相談ください。
次の章では犯罪にもなりかねないケースも含め、嫌がらせの事例を見ていきます。
実際にあった離婚後の元旦那の嫌がらせ
離婚したあとの元妻に嫌がらせする元旦那の心理は、話し合えば解決しそうなものからストレス解消まで様々でした。では、妻が元旦那から受けた嫌がらせとは具体的にどのようなものなのでしょうか。
離婚後の元旦那の嫌がらせ例(1) 執拗に連絡
元旦那から妻に対する離婚後の嫌がらせの一つに、しつこいメールやLINEが挙げられます。無視すれば怒ってさらにエスカレートすることも多いでしょう。話すこともないし、どうしていいのかわからないですよね。
あまりにもしつこい場合はストーカー規制法違反が成立する場合もあります。
離婚後の元旦那の嫌がらせ例(2) 自宅への押しかけ
離婚後に妻が暮らす自宅まで元旦那が押しかけてくるという嫌がらせを受けることもあります。このようなケースの場合、以下の問題が発生している場合があります。
- ストーカー規制法違反
- 住居侵入罪
- 軽犯罪法違反
しつこい騒音やのぞきがある場合は、比較的軽微な秩序違反行為についての昭和二十三年法律第三十九号軽犯罪法に該当する可能性があります。また、正当な理由なく無断で住居に侵入された場合、刑法130条住居侵入罪に該当する可能性もあります。ここまで来ると犯罪にあたる可能性があるのです。
離婚後の元旦那の嫌がらせ例(3) 嫌な噂をたてられる
離婚した後、元旦那から自分の友人や勤務先、ご近所にあることないこと悪口をいいふらされるという嫌がらせもあります。このような場合、以下の犯罪が成立する可能性があります。
- 名誉毀損罪
- 侮辱罪
刑法230条名誉毀損罪は事実に尾ひれをつけて拡散したり、最近であればSNSでの拡散なども該当します。事実を脚色せずそのまま拡散した場合であっても名誉毀損罪が成立し得ます。もちろん噂を立てられたら確実に成立するわけではありませんが成立する可能性はありえるでしょう。また刑法231条侮辱罪は主に人格に関する攻撃を指します。
ご自分の受けている嫌がらせに該当するケースはありましたでしょうか。仮に完全に当てはまるものがなかったとしても、離婚後の嫌がらせは犯罪の可能性も出てくるということがおわかりいただけたかと思います。
前述したように場合によっては犯罪が成立する可能性も考えられるため、
ではどのように対処するのがよいのでしょうか。次の章では対処法について述べていきます。
離婚後に元旦那から嫌がらせを受けたら
もしそのような嫌がらせを離婚した元旦那から受けたときは、直接説得することは避け、しかるべき相手に相談しましょう。元夫が逆上して身体的な危害を加えてくる可能性があるからです。
どんな場合に、どの機関に相談をするべきなのか、見ていきましょう。
元旦那の嫌がらせ対処法(1) 犯罪の可能性があるとき
離婚後の妻への元旦那の嫌がらせ行為には犯罪の疑いのあるものもあります。そんなときには警察に相談しましょう。警察は下記のような対処をしてくれる可能性があります。
- ストーカー規制法に基づき警告をしてくれる
- 接近禁止命令を出してくれる
- 犯罪があると疑われる場合には捜査をしてくれる
元旦那の行動や程度によって対処してくれる場合があります。ご自身の証言だけでは警察を動かすことは難しい場合があるので、なるべく普段から監視カメラなどで映像を押さえておいたり、LINEやメールは必ず写真に保存しておき、相談の際には持っていくようにしましょう。
元旦那の嫌がらせ対処法(2) 家事調停の申立て
妻への元旦那の嫌がらせの原因が、離婚時の取り決めに対する不満だった場合、その原因を取り除くことを考えましょう。元旦那の元妻への嫌がらせが離婚時に行った養育費や財産分与にあるときは、家事調停を申し立てて調整や変更が可能な場合があります。
嫌がらせをしてくる相手は精神的に余裕がない状態でいることが想定されます。更に追い詰めると逆上して命の危険に瀕する事態も視野に入れて行動するべきです。一度弁護士に相談してみましょう。
元旦那の嫌がらせ対処法(3) 法律的に話をする
嫌がらせの原因が子供じみた思惑の場合、自分のしていることの重大さ、悪質性、影響をまったく考えていない可能性があります。その場合は今回の事件がどういう犯罪に相当する可能性があり、コチラとしてはどのような準備があるのか、法律面からアプローチをすることも考えましょう。
その際ご自分での交渉は安全上、避けるべきです。弁護士に依頼すれば代理人として元旦那と交渉してもらうことが可能ですので、現在の状況や証拠を相談して代理の交渉をしてもらうべきか、アドバイスをもらうとよいでしょう。
実際に弁護士が出てくれば、ご自分のしてきたことの重大さに気づいて止めてくれることも考えられます。
離婚後に嫌がらせしてくる元旦那への対処法とは?のまとめ
離婚後、妻に執拗に嫌がらせをしてくる元旦那には何が目的なのか理由をはっきりさせそれに対処することが必要です。また、繰り返しにはなりますが、妻が直接元旦那と交渉するのは危険な場合がありますので避けましょう。
法律に詳しいだけでなく、数多の交渉を経験してきている弁護士に代理交渉をしてもらうのが最適な方法です。もし知り合いの弁護士がおらず、自分に合った弁護士の見つけ方に迷っていたら、下記のボタンから状況を入力してみてください。当社カケコムでは、現在の状況とどう解決したいのかを入力すると、状況に合った弁護士から連絡が届きます。
もし、「弁護士に相談するほどではないかも」「先生を自分で探すのは大変」というような不安があればおすすめです。相談しにくい内容だからといってひとりで抱え込んでも、疲れていく一方で解決へは進みづらいはずです。まずはお悩みをお聞かせください。