離婚の連鎖はなぜ起きてしまうのか?連鎖はこれで断ち切る!
離婚は連鎖するとよくいわれています。だいたいは、「離婚をした親の子供は離婚することが多い」という経験則に基づくものでしょう。離婚の連鎖の原因は遺伝なのか?その他の離婚の連鎖の原因や離婚連鎖を気にする人の悩みもご紹介します。
離婚は連鎖するとよくいわれますが・・・
離婚は連鎖するのか。
親が離婚しているとその子どもも離婚するといわれることがあります。
親戚内で離婚が立て続けに起こるなど、離婚の連鎖は遺伝だなどと噂する人がいるのは事実です。
本当に離婚は連鎖するものなのでしょうか?
堪え性が無い、男(女)運が無いなどの性格は親子で似ることがあるからでしょうか、なぜか離婚するのは家系のせいみたいな言い方がされることがあります。
遺伝と離婚には何か関係があるのでしょうか?
今回は離婚の連鎖、それも遺伝による連鎖を調べてみました。
離婚は遺伝で連鎖するのか?
本当に離婚は遺伝するのでしょうか?
離婚の連鎖と遺伝の関係を見ていきましょう。
遺伝するというデータはない
離婚の連鎖と遺伝の関係が何か立証できるものはないかと、研究がなされているようですが、現時点では離婚と遺伝の関係はないとされています。
離婚の連鎖と遺伝は根拠のない噂であるというのが有力です。
それよりも子供の時に育った”環境”に関係している
離婚の連鎖は遺伝だとささやかれる理由は、子どもの頃の環境に関係があるのではないでしょうか?
親の姿を見て子どもは育つといわれますよね。
親が結婚と離婚を繰り返していれば、子どもの離婚に対する認識に影響を与えていることがあるのかもしれません。
離婚は連鎖するといわれる原因とは?
上のような子ども時代の環境から考えると離婚の連鎖の原因が見えてくるのではないでしょうか。
離婚が連鎖すると言われる原因(1) 子供の時に仲のいい夫婦を見ていない
離婚する前の夫婦というのは、多かれ少なかれ子どもにもわかるくらい不仲であることが多いですよね。
親が離婚した子どもは、そんな夫婦の不仲を体験しているでしょう。
夫婦というものにあまり良い印象を持っていない子どもも多いでしょう。
「こんなに楽しくなさそうなのになぜ一緒にいるんだろう?」
「結婚ってあまり良いものじゃないな…」と潜在意識に刷り込まれていることもあるでしょう。
離婚が連鎖すると言われる原因(2) 愛情不足
人と人は支え合って生きるのが自然な形でしょう。
中には1人で生きていく!と努力している人もいるでしょうが、寂しさや辛いことを分かち合い一緒に乗り越えてくれる人がいないのは負担が大きくなります。
どれほど強い人でも精神的余裕がなくなってくるでしょう。
離婚をしてがんばっているお父さん、お母さんは「がんばっていて偉い」と感じる反面、子どもにしてみれば「普通の家庭で暮らしたいな…」と寂しさを感じて育つことになってしまいがちです。
親からの愛情不足で情緒不安定だったり、自己肯定感が低い人も多いのです。
離婚が連鎖すると言われる原因(3) 離婚へのハードルが低い
離婚が親子間で連鎖する原因には、親の離婚を見て離婚というものを子どもながらにある程度知っているということもあるでしょう。
「親が離婚したんだから、自分もしたって別に悪くない」と思ってしまいがち。
両親揃っていて離婚を身近に感じない子どもよりも、離婚のハードルが低くなるのかもしれません。
離婚が連鎖すると言われる原因(4) 親が離婚に反対しない
離婚の連鎖に関する悩みとその解決策
離婚の連鎖を心配する人には、その人たち独特の悩みがあります。
離婚の連鎖による心配事には以下のようなものです。
あなたにも心当たりがあることがあるのではないでしょうか?
(1) 自分も離婚したから息子(娘)が離婚しそう
自分自身が離婚経験をしている親である場合、子どもが結婚する時にとても心配になるといいます。
自分の姿を見て育ってきた子どもに対する離婚の連鎖の心配です。
自分が離婚して辛い目を見ているので、子どもにはそんな目にあわせたくないという親心でもあります。
自分の子供が離婚しそうな時の解決策
ご本人が離婚経験者の親である時、子どもが離婚しそうな時には自分が離婚しているだけに「安易に離婚せず冷静になりなさい!」とは強く言えずに、止めたいけれど止められないと悩む人もいるでしょう。
強く言えなくても、離婚経験者としてアドバイスすることはできるはずです。
自分の経験した離婚で辛かったことなど話してあげると良いでしょう。
(2) 結婚予定の彼氏(彼女)の親族が離婚している人が多く、親に離婚を心配された
“離婚の連鎖は遺伝”というのは、都市伝説のようなものですが気にする人は気にするものです。
特に自分の周りの大切な人に対しては、そんな噂話でも敏感になります。
もし、自分が結婚したいと思う相手の親に離婚経験があったなら、親に紹介した時に「離婚は遺伝で連鎖するから、親が離婚している相手はダメだ」と反対されるのではないかという心配をする人もいます。
離婚を心配されそうなときの解決策
離婚が遺伝で連鎖するということは、立証されていることではありません。
しかし、偶然ということもあり、絶対離婚しないという確証もありません。
それでも、「離婚が遺伝するから結婚してはダメ」というのはあまりにもナンセンスな結婚の反対理由です。
他に何か結婚を反対する理由があるのか確認してみましょう。
別な理由が言い出しにくく、離婚が連鎖するとごまかしているのかも知れません。
もし、そうでない場合は「相手が離婚の家系であっても私がしっかりする。離婚の連鎖はさせない」と強い意思を見せて説得するしかありません。
(3) すでに何度か離婚を経験していて結婚生活が長く続かない
離婚の連鎖をすでに体験している人もいるでしょう。
親も離婚していて、自分も何度か離婚してしまった場合、「もう私は誰と結婚しても離婚する運命なんじゃないだろうか。」
という、自分には幸せな結婚生活が手に入らないという絶望感を持つケースもあります。
結婚生活が長く続かない時の対処法
離婚の遺伝を確証する根拠はありません。
離婚の連鎖というのも、本当に連鎖しているのか怪しいものです。
そんな不確かなもので自分の人生を決めつけてしまうのはとっても残念ですね。
ましてや、自分が離婚を繰り返すのは遺伝のせいではありません。
親を責めるのはやめましょう。離婚は夫婦二人の問題です。
もし、離婚について軽く考え、行動してしまっているならばそれはあなた自身の問題です。
もう一度離婚についてしっかり考え直してみましょう。