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不登校も経験し、一冊の本と出会い弁護士の道へ。信頼関係を大切に地元で約10年の弁護士キャリア/赤瀬慧弁護士(しろやま法律事務所)

弁護士になったのを機に、高校まで過ごした愛媛に戻ってこられたという赤瀬先生。小学校時代は数年間不登校で、中学校時代に出会った一冊の本をきっかけに弁護士を目指されたそうです。仕事をする上で大切にされていることなどもお話いただきました。

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弁護士を目指した理由とこれまでについて

これまでの経歴について教えてください。

愛媛県伊予郡松前町出身で、高校まで愛媛県内で暮らしました。
その後、神戸大学経済学部、九州大学法科大学院を卒業し、司法試験に一回で合格しました
そして2015年に弁護士になり、今も所属している「しろやま法律事務所」に入所しました。

弁護士になろうと思った理由や時期を教えてください。

弁護士という仕事を意識したきっかけは、中学生のときに読んだ大平光代さんの「だから、あなたも生きぬいて」という本でした。
中学生のときにいじめを苦に自殺を図り、非行に走って16歳で極道の妻になり、最終的に猛勉強して弁護士になったというご自身の半生を描いた本です。
実は私は、小学校1,2年の頃から不登校だったんです。いじめられたとかではないのですが、「どうして決められた時間に決められたことを皆と同じようにやらなきゃいけないのか」と思ったんだと思います。
当時は、今と比べれば不登校に対する社会の理解はありませんでした。ただ私の親は、最初こそ行くように言っていましたが、プレッシャーを感じるほど言われた記憶はありません。

その後は長く不登校が続いたのですか?

小学校5,6年の頃から「やっぱり行っておいたほうが良いかな」くらいの気持ちで登校するようになったのですが、結局数年間は不登校でしたね。
中学は地元の公立に通っていたのですが、小学校でほとんど勉強をしなかったので成績は良くありませんでした。
そんなとき、親から勧められて読んだのが「だから、あなたも生きぬいて」だったんです。
弁護士になることを勧められたわけではないのですが、親としては「どんな状況からでもやり直せるよ」ということを伝えたかったのかもしれませんね。
そしてその本の中に、日本一難しい試験は司法試験だと書いてあって、それに合格すればなにか変われるんじゃないかと思ったんです。成績が良い同級生に対する反骨心もあったので、「やってやる」みたいな気持ちもありましたね。

大学は法学部ではなく経済学部に進まれたのは、どういった理由だったのでしょうか。

司法試験に合格するためには、特に法学部である必要はないと思ったんです。
それよりも、自分が届く一番良い大学に行きたいと思っていました。
結果的に神戸大学経済学部に入学して、経済学部での勉強もきちんとしましたし、大学生活も楽しみました。
そして法科大学院に入ってから、本格的に司法試験合格に向けた勉強をしました。

どんな弁護士になりたいと思い描いていましたか?

正直なところ、弁護士になること自体が目的になっていたので、弁護士としての将来像を考えたのは司法試験に合格してからです。
弁護士といっても、弁護士一人の事務所から数百人が所属する事務所まで様々ですし、街の弁護士として幅広く取り扱う弁護士もいれば特定の分野に特化する弁護士もいます。
その中で私は、自分の裁量と名前で仕事ができるところに弁護士としての魅力を感じました。
ですから大きな事務所に入って組織の一員になるのではなく、街の弁護士として自分の名前で働きたいと思いました。
そして、いつかは地元で弁護士をしたいと思っていたので、それなら最初から愛媛でやろうと思って今の事務所に入りました。

現在の業務について

注力している分野を教えてください。

離婚、相続、債務整理、企業法務、刑事事件など地域のお困りごとを幅広く取り扱っていますが、交通事故と労働関係には注力しています。
交通事故は、元々取り扱いが多い事務所だったので、豊富な知識と経験があるという理由が大きいです。
労働関係については個人的に興味がある分野で、使用者側・労働者側どちらからも依頼を受けています。

弁護士として、どういったことを大切にされていますか?

依頼者との信頼関係を大切にしています。
弁護士は、依頼者にとってとても大事なことを依頼される仕事です。
しかも個人の方であれば、弁護士に依頼する機会というのは人生の中でもそう多くありません。
ですから、安心して任せられる弁護士でありたいと思っています。
そのためには、「良い仕事」をすることが不可欠です。
そして「良い仕事」をするためには、法改正や裁判例など知識のアップデートを怠らない、交渉力や文章力を磨く、依頼者とのコミュニケーションスキルを上げるなど、様々なことが必要です。
また、約束を守る、できるだけ早くメールを返す、折り返しの電話をするといったことも重要です。
一見当たり前のように思えますが、これができない人は案外多いですし、これができないと安心して任せられないと思っています。

先生の強みや特徴を教えてください

弁護士として約10年の経験がありますから、見通しを立てたり、状況に応じて様々な解決策を提案できることは強みです。特に交通事故などは数多く手掛けています。
また恥ずかしい仕事はしたくないので、誠実に対応するということは常に意識しています。
信頼するに足りる人間でいられるように努力を積み重ねていこうと考えています。

今後の目標など

今後の目標などを教えてください。

具体的にこれをしたいという目標は今のところありませんが、「良い仕事をしたい」という気持ちは常に持っています。
「良い仕事」にゴールはないので、常に今よりもっと良い仕事を目指し、自分を磨いていきたいと思っています。

相談を考えている方へ一言お願いします。

自分一人で悩まず、人に相談することで気持ちが楽になることもあります。弁護士は、法律的な観点から問題を整理して、解決方法を提案できますので、ぜひお気軽にご相談ください。

弁護士情報

弁護士名:赤瀬 慧
所属弁護士会:愛媛弁護士会所属
事務所名:しろやま法律事務所
事務所HP:https://shiroyama-law.com/
事務所住所:愛媛県松山市一番町1-14-7フジコビルF 3階

経歴:
2012年4月 神戸大学経済学部経済学科卒業
2014年4月 九州大学法科大学院終了
2014年9月 司法試験合格
2015年12月 弁護士登録(愛媛県)・しろやま法律事務所入

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