地元姶良市に事務所を開設。身近なお困り事から障がい者支援・司法過疎問題にも取り組んでいます/宮路真行弁護士(宮路法律事務所)
鹿児島県で生まれ育ち、2019年に地元姶良市に事務所を開設された宮路先生。大学時代に発達障がいを持った方々を支援する活動を続け、弁護士を志したそうです。どんな相談でもまずはお聞きすることを基本とし、地域に法的サービスを提供されています。
弁護士を目指した理由とこれまでについて
これまでの経歴について教えてください
姶良市出身で、鹿児島大学、鹿児島大学法科大学院を卒業し、司法試験に合格しました。
弁護士になったのは2013年で、鹿児島市内の法律事務所で経験を積み、2019年に独立して「宮路法律事務所」を開設して現在に至ります。
ですから、鹿児島県で育ち弁護士になりました。
幼い頃から弁護士を目指していたのですか?
弁護士を目指したのは大学に入ってからなんです。
ただ子どもの頃にテレビや新聞を見て、「どうしてこんな凶悪事件を起こして死刑にならないんだろう」といった疑問がわき、法律に対する興味は持っていました。
科目の中でも社会が好きで、世の中の仕組みや制度に興味があったんだと思います。
大学は法学部へ進みましたが、その時点で弁護士になろうと決めていたわけではありません。
法学部であれば色々選択肢も多いですから、弁護士になるのか、公務員になるのか、就職するのか、大学に入ってからゆっくり考えようと思っていました。
弁護士になろうと決めたきっかけを教えてください。
大学に入ってから、自閉症などの発達障がいを持った方々と関わる活動を続けたことです。
活動にはたまたま誘われたのですが、身内に発達障がいを持つ人がいることもあって参加してみようと思いました。
発達障がいを持った方々と毎月関わる場を設け、春と夏には鹿児島県内の大学・短大と合同でキャンプもしていました。特に夏は保護者も含め300人くらいの大規模なキャンプでしたね。
人の役に立っているという充実感もありましたし、自分たちで企画や運営まで行って私は部長まで務めたので、色んなことを学びました。
顧問の先生は、「援助する側が援助されている」ということをよく仰っていました。
表面上は私たちが援助しているようで、実は私たちが援助されているんですね。まさにその言葉どおりだと思います。
そしてそういった活動を通じて、発達障がいを持った方々には様々な支援が必須であること、その支援がまだまだ行き届いていないということもわかりました。
それで「自分にできることはなんだろう」と考える中で、法学部ということもあり弁護士になって法的な支援をしたいと思ったんです。
どういった想いから、独立して事務所を開設されたのでしょうか?
いずれは地元に事務所を構え、地元に貢献したいという想いがありました。
元々所属していた事務所でも数年間経験を積みましたし、ちょうど令和になるところだったので、よいタイミングだと思い独立しました。
私が独立した当時から現在まで、姶良市内の法律事務所は5つ前後です。人口の多さから考えれば、まだまだ弁護士は足りていません。
その意味でも、私が事務所を構えることで地域の皆様のお役に立てればと思いました。
相談者・依頼者にとって、自分が暮らす町に弁護士がいる意味は大きいでしょうか?
大きいですね。近隣の鹿児島市や霧島市には弁護士は多いですし、姶良市から行こうと思えば行ける距離です。
ただ弁護士へ相談すること自体敷居が高いのに、さらに違う町まで行くというのは、心理的ハードルが高いはずです。
高齢の方、病気をお持ちの方、小さなお子さんがいる方、なかなか時間が取れない方などにとっては物理的なハードルも高いです。
ですから、「自分が暮らす町で相談できる」というのは非常に便利で安心感があると思います。
鹿児島大学が、離島に行って法律相談を行う活動をしていて、私も毎年一緒に行って相談に乗っています。
そこでよく耳にするのは、「弁護士が来てくれたから相談に来ました」という声です。
つまり、自分からわざわざ海を超えて相談に行こうとは思わなかったけれど、近くまで来てくれたから相談してみたということです。
そういった声を聞いていると、やはり弁護士が近くにいる意義はとても大きいと感じます。
現在の業務について
注力している分野を教えてください。
姶良市には弁護士が少ないので、「私はこの分野しかやりません」ということでお断りすると、その方は他の弁護士に相談するのも一苦労です。
ですから分野はしぼらず、どんな分野でもまずはお聞きしています。
そのうえで、私では対応できない分野や規模であれば他の弁護士を紹介するなど、適切な対応をしています。
どういったことを理念にされていますか?
「真っ直ぐ、真面目に、真摯に」という三本の「真」を理念にしています。
当たり前に聞こえるかもしれませんが、その当たり前を徹底することは簡単ではありません。
依頼者に対して偉そうにするのはもってのほかですし、弁護士だからといって特別扱いさせることは絶対にありません。
嘘をつかない、ごまかさないということも徹底しています。
弁護士の中には、勝ち目が低いのに勝てるような言い方をする人もいますが、私はできること・できないことをきちんとお伝えします。
事務所の特徴はどういったところでしょうか?
門前払いはせず、まずはどのようなご相談でもお聞きするようにしています。
また平日日中の相談が難しい方には、時間外の相談にも可能な限り対応しています。
依頼者との連絡についても、レスポンスや報告などをスピーディーにすることも心がけています。
今後の目標など
今後の目標などを教えてください。
弁護士を目指したきっかけでもある、障がいを持った方々への支援にもっと取り組みたいですね。
また弁護士が少ない地域でも弁護士のサポートを受けられるように、そういった地域に法律事務所を作ったり、法律相談会を開催したいと思っています。
弁護士会の活動でいじめ防止に関する授業なども担当しているので、消費者教育なども含めた授業を姶良市でもできたら良いなという想いもあります。
相談を考えている方へ一言お願いします。
私がお伝えしたいことは、少しでも気になったら相談してみてくださいということです。
「こんなことで相談して良いんだろうか」と迷う方もいらっしゃると思いますが、心配はいりません。体調が悪かったら病院に行くような感覚で大丈夫です。
ご相談いただいた結果問題がなければ、心配事が1つ減りますよね。
また早めにご相談いただくことで、トラブルを防げたり、まだ小さなうちに解決できる場合も多いので、先延ばしにせずご相談いただくほうが良いです。
当事務所では皆様からのご相談をお受けしておりますので、お気軽にご連絡ください。
弁護士情報
弁護士名:宮路 真行
所属弁護士会:鹿児島県弁護士会
事務所名:宮路法律事務所
事務所HP:https://miyaji-law.com/
事務所住所:鹿児島県 姶良市宮島町32-13 セジュール前田201
経歴:
2009年 鹿児島大学 卒業
2012年 鹿児島大学法科大学院 修了
2012年 司法試験合格
2013年 弁護士登録
2019年 宮路法律事務所開設
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