「相談者との信頼関係を何より大切に、新たな一歩を踏み出す」谷村 孝一 弁護士 / そとだて総合法律事務所
中学生の時の夏休みの宿題をきっかけに法曹界を志し、大学時代に出会った恩師とのご縁で現在の道を歩み始めた谷村孝一弁護士。そとだて総合法律事務所では、インフラ関係の紛争解決から企業法務、個人の法律相談まで幅広い案件を手がけ、一つ一つの案件に丁寧に向き合ってきました。2024年には独立開業を予定する谷村弁護士に、法律家としての歩みや目指す事務所像についてお話を伺いました。
弁護士を志したきっかけ
中学2年生の夏休みの宿題がきっかけでした。キャリアインタビューという課題で、近所に住んでいた弁護士の方に相談したところ、検察官の方を紹介していただきました。そこから検察官という職業を知り、当初は検察官を目指していました。
その後、都内の大学法学部に進学し、法律の勉強を始めました。すると、自分の考え方と法律の考え方が非常に馴染むことに気づきました。暗記は好きではなかったものの、考えることは好きだった私には、法律の体系的な考え方が合っていたように思います。勉強を進めていくうちに、民事系科目が得意になっていき、次第に検察官よりも弁護士のキャリアを意識するようになっていきました。
弁護士としてのキャリア
2016年9月に司法試験に合格し、2017年に弁護士登録をしました。大学3年生の時に授業を受けてご縁のあった外立弁護士が所長であるそとだて総合法律事務所に入所し、多くのことを学ばせていただきました。
そとだて総合法律事務所には、弁護士の育成を重視する文化があり、歴代の多くの所属弁護士が事務所を卒業して様々な分野で活躍されています。卒業後も、歴代の所属弁護士や事務局の方をお招きする食事会やイベントが開催されており、卒業しても帰ってこれるような温かい居場所でもあります。
私自身も早い段階から独立志向があり、その価値観が事務所と合致しているということもありました。2022年7月には事務所内で独立し、来年2024年には完全独立を予定しています。
今の強み・注力している分野
特定の分野に特化するというよりも、これまでのご縁のあった方々からご紹介をいただいており、分野を限定せずに幅広い案件を中心に取り扱っています。もっとも、あえて中心分野があるとすれば、インフラ関係が関わる案件は一般的な弁護士に比べると多く取り扱っているかもしれません。基本的には企業の顧問業務が業務の大半を占めており、契約書や債権回収などの日常業務のご相談から、株主総会や突発的に巻き込まれた紛争なども対応しています。
個人案件については、企業を取り巻く方々との人間関係からご紹介を受けた案件が多いため、分野は様々です。
その分野に注力している理由
紹介やご縁を大切にし、ご紹介いただいた案件には丁寧に対応することを心がけてきました。特に顧問先との関係で、経営者の方からご紹介で個人案件を任せていただくことも多く、そこからまた新たなご縁が生まれることもありました。
受任した業務には全て全力で対応することを心がけていますが、やはりご紹介いただいた案件は、頼りにしていただいていると感じるため、より気が引き締まるように思います。
事務所の強み
相手の立場に立ちながら、専門家としての助言をどうアウトプットするかを常に意識しています。弁護士(法曹界)の常識が一般の方の常識と異なることも多いため、ギャップがあるということは常に忘れないようにしています。
また、ご紹介でお越しいただいた方とのコミュニケーションは意識的に慎重に対応しています。ご紹介案件は、自分の不手際が自分自身だけでなくご紹介者とご紹介いただいた方の人間関係にも影響が出てしまうおそれがあると考えています。
先生が取り組んでいるIT化、DXを教えてください
私自身、事務所にとどまらずに仕事をすることも多いため、記録の電子化とオンラインでの情報アクセスに力を入れており、セキュリティ面に細心の注意を払いながら、iPhoneやiPadなどの複数端末からいつでもどこにいても必要な情報にアクセスできる環境を整備しています。また、経理関係などの事務はもちろんのこと、メモや資料についても全面的に電子化を進めており、事務の効率化だけでなく経験値の集積も図っています。
加えて、柔軟に仕事をできるよう、基本的に顧問先限定ではありますがチャットワークを利用してのコミュニケーションを活用しているほか、都内200箇所以上あるサテライトオフィスを時間利用で活用しています。
大規模事務所の持つマンパワーを技術で補っていくという観点でDXを進めており、大規模事務所の利便性を一人の弁護士であっても提供できるように、そして大規模事務所ではないからこそ提供できるサービスは引き続きしっかりと提供できるようにという心がけで取り組んでいます。
今後の取り組み・売り出していきたいサービス
来年の完全独立に向けて、多摩地域を拠点とした新たな展開を予定しています。多摩地域は東京都の一部地域でありながら、全国の都道府県と比較しても上位の人口を抱えており、多くの方が生活されています。また、立川や国分寺など、23区とのアクセスがよい上に多くの路線が通るという交通の要所もあります。そういった多摩地域の特性を踏まえつつ、ご相談いただく方にとってより快適なサービスは何であるかというのを常に模索しながら地域に根差した法律事務所を展開していく予定です。
また、今後は、インターネット上の誹謗中傷問題への対応など、個人の方が直面することも多くなってきた分野にも積極的に取り組んでいきたいと考えています。
記事を読んでいる方へひとこと
これまで関わってくださった方々には本当に感謝の思いでいっぱいです。皆様に支えられ、育てていただいたからこそ、今の私があります。
これからもご縁を大切にしながら、安心してご相談いただける弁護士であり続けたいと思います。どのようなご相談でも、まずはお気軽にお声がけください。悩まれている方に、少しでも安心していただける存在でありたいと思っています。
弁護士情報
弁護士名:谷村 孝一
所属弁護士会:東京弁護士会
事務所名:そとだて総合法律事務所
事務所住所:〒160-0016 東京都新宿区信濃町三番地 エスコートビル 104号室
略歴
1991年11月生まれ
2014年3月 都内大学法学部卒業
2016年3月 都内法科大学院卒業
2016年9月 司法試験合格
2017年12月 弁護士登録(東京弁護士会)
2017年12月 そとだて総合法律事務所 入所
2022年7月 事務所内独立
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