社会人としての経験を糧に。依頼者にとっての最善を尽くす / 田中佑佳弁護士(日本橋法律特許事務所)

弁護士を志したきっかけ

弁護士を志したのは、就職後のことです。
働いている中で、自分の武器となる分野を作り、より人に頼りにしてもらえるような人間になりたい、と思うようになりました。仕事自体は、とても面白くやりがいがあったのですが、周りの上司や先輩たちのように上手く仕事が進められていないな、と悩むことも多く、得意なこともない中で、会社や社会の中で役に立っていけるのだろうかと、ふと不安に思うようになりました。
そのような中、当時、広報やIRの仕事を通じて法律に関わる機会が多く、法律が社会活動の共通ルールであることを実感したことから、弁護士を目指してみようと思いました。

また、企業に所属してみて、企業は、結局は人の集まりだということ、そして、企業が活性化すれば、従業員も、その企業の関係者も、その一人ひとりの豊かさに繋がるものだということを感じました。このような経験から、法的なアドバイスを通じて企業活動のサポートが出来ればいいな、と強く思うようになりました。

これまでのキャリア

最初の就職先は、株式会社だいこう証券ビジネスでした。
就職活動にあたっては、幅広く経済活動の流れを感じることの出来る職に就きたいと考えていたので、証券業界のインフラとしてのビジネスに魅力を感じ、同社への入社を希望しました。入社後は、経営企画部門に所属し、社内報や有価証券報告書等の作成、株主総会対応等を経験しました。投資家向けの会社紹介の映像を、撮影から音楽の制作、編集まで、ほぼ1人で担当するなど、色々と貴重な経験をさせていただきました。

弁護士となった後、最初に、早川経営法律事務所（現 早川・村木 経営法律事務所）に入所しました。
ここでは企業法務を中心に、ベンチャー企業や上場企業等の新規ビジネスの立ち上げから訴訟まで、幅広く経験を積みました。不正行為やハラスメントなどが発生した企業の調査委員といった、会社の有事対応を学べたことが大きな財産です。

2022年には、任期付公務員として経済産業省に入省しました。
商務・サービスグループ 商品市場整備室において、商品先物に関する業務を担当しました。
入省しようと思ったのは、もともと証券会社で働いており金融関係に馴染みがあったことや、商品先物はニッチな分野なので自らの強みにできそうだと思ったことがきっかけです。経済産業省での経験は、法律の知識だけでなく、特に電力関係において、市場の動向を理解する力を養う貴重な機会となりました。

今の強み・注力している分野

2024年5月からは日本橋法律特許事務所に所属し、企業法務を中心に活動しています。
具体的には、人材派遣業、飲食業、流通業、医療関係等、幅広い業種のお客様からの予防法務から訴訟等の紛争対応まで一貫して対応させていただいています。これまでの経験から、有事対応や労務関係については特に自信のある分野です。

また、どの案件においても、依頼者とのこまめなコミュニケーションを大切にしています。依頼者が抱える問題や悩みを丁寧に聞き取り、その上で最適な解決策を提案することを心掛けています。依頼者の立場に立って考え、粘り強く、共に問題解決に取り組む姿勢が、多くの依頼者から信頼を得ている理由の一つだと思っています。

今後注力していきたい部分・売り出したいサービス

個人、法人を問わず、必要とされることは何でも扱いたいと思っています。
特に、任期付公務員としての経済産業省での経験は自分にとって大変貴重なものだと感じています。商品先物の中でも電力に関しての先物を取り扱っていた経験は、ほかの弁護士にはない自分だけの強みだと感じています。昨今の脱炭素や再エネ導入の潮流の中、電力先物のニーズはますます高まっているので、これまでの経験を是非活かしていきたいと考えています。

相談者の方へ一言

相談者の方の、最終的なニーズを大事にしていきたいと思っています。
まずは、お話を丁寧に伺ったうえで、個人の方の場合には、最終的に真に満足に思う地点を、企業の場合には、その企業のビジネスや今後の展開を理解し、一緒に最善を探していきたい。依頼者のニーズを深く理解し、その期待に応えるために全力を尽くすことが私の使命です。
どんな小さな疑問や不安でも、気軽に相談していただければと思います。
先生が取り組んでいるIT化、DXを教えてください。

契約書チェックにGVA assistを活用しています。効率化できるところは積極的に取り入れることで、個別の事情に対する検討の時間に少しでも費やしていきたいと思っています。

弁護士情報

弁護士名：田中佑佳 弁護士
所属弁護士会：第二東京弁護士会
事務所名：日本橋法律特許事務所
https://corporatelaw-nihombashi-law.jp/
事務所住所：
〒103-0027
東京都中央区日本橋２丁目１−３ アーバンネット日本橋二丁目ビル

【経歴】
2008年 4月 株式会社だいこう証券ビジネス 入社
2008年 3月 上智大学法学部法律学科卒業
2015年 3月 上智大学大学院法学研究科法曹養成専攻修了
2019年 12月 最高裁判所司法研修所修了
2020年 1月 早川経営法律事務所（現 早川・村木 経営法律事務所） 入所
2022年 4月 経済産業省 入省（商務情報政策局商務・サービスグループ商品市場整備室）
2024年 5月 日本橋法律特許事務所 入所（現職）

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