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体調不良で満足に勉強できなかった20代を乗り越え弁護士に。父の後を継ぎ事務所を軌道に乗せました/笠井利哉弁護士(東京笠井法律総合事務所)

大学2年生のときに椎間板ヘルニアを患い、20代は思うように勉強できなかったという笠井先生。30歳になる頃ようやく治り、ロースクールに進学して司法試験に合格。弁護士になってからはお父様の法律事務所を継ぎ、ほぼゼロに近い状態から依頼を増やし、今では医療法人や不動産関係の顧問を務めるなど多くの依頼を受けていらっしゃるそうです。

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弁護士を目指した理由とこれまでについて

 これまでの経歴について教えてください。

東京出身で、慶應義塾大学法学部へ進学しました。ただ大学2年生のときに頸椎と腰椎の2か所に椎間板ヘルニアを患ってしまい、30分以上椅子に座れない体になってしまったんです。ですから大学卒業後も治療を続け、就職はもちろん、司法試験に向けた勉強すら満足にできない毎日でした。

30歳になる頃にようやく治療効果が出て座れるようになり、中央大学法科大学院(ロースクール)に入学しました。その後一発で司法試験に合格し、2011年に弁護士になりました。

実は父も弁護士で、弁護士になると同時に父が一人でやっていた事務所に入りました。2013年には、父の事務所と同じ場所で「東京笠井法律総合事務所」を開設する形で独立して現在に至ります。

就職も勉強もできない日々というのは想像できないほどの苦労だったと思いますが、どのようなことを思いながら過ごしていましたか?

私は人の二倍努力して人と同じ土俵に立てて、人の三倍努力してようやく人以上の成果を出せる人間だと思っています。

小学2年生から大学1年生まで剣道をしていたのですが、高校生のころは練習後に血尿が出ることもあるほどの練習を1週間に6日行って、帰宅後に筋トレをしてから夜中まで勉強するようなことを日常的にやっていました。

ところが大学卒業からヘルニアが治るまでは、とにかく椅子に座ることすらできないので、努力したくてもできなかったんです。それが本当に辛くてたまりませんでしたね。

ただ努力さえできれば司法試験に合格する自信はあったので、それを希望に生きていました。ですからヘルニアが治って長時間座って勉強できるようになったときは、身体に痛みがなく勉強できることが嬉しくてたまりませんでしたね。

大変な苦労を乗り越えて弁護士になられたのですね。弁護士になろうと思ったのはお父様がきっかけだったのでしょうか?

それが違うんです。元々私は、特捜部で活躍する検察官になって政治家の汚職等の疑獄事件を扱いたいと思って法曹を目指すようになったんです。昔から歴史や社会のあり方に興味があって、政治が腐敗すると社会が悪くなっていくと知りました。それなら自分が特捜部に入って政治腐敗から国や社会を守って社会全体の役に立てるような人間になりたいと思っていました。

ところがロースクール時代に読んだ本で、特捜に行けるのは同じ年に検察官になった人のうち1,2名で、しかも年齢が若いほうが出世しやすいと書いてあったんです。ジャーナリストが書いた本ですから、どこまで本当かわかりませんが、私はその時点で30歳位でしたから、もし検察官に任官できたとしても特捜に入ることはかなり難しいだろうと思ったんです。

一方で、弁護士である父が当時から闘病生活を送っていて、このままいくと事務所を廃業しなくてはならないところまできていました。それなら自分が後を継ごうと思ったのも弁護士になった理由です。

実際に弁護士になってみて、いかがでしたか?

父の事務所に入ったとはいえ、父は顧問先などを持っていたわけではないので、実質的には一から仕事をいただく必要がありました。弁護士の二代目と聞くと、親が築いた人脈や顧問先を受け継ぐイメージがあるかもしれませんが、私はそうではありませんでした。ただそれもわかった上で事務所に入りましたし、それが嫌なら他の事務所に就職する道もあったわけですから、悲観することはありませんでした。

それに、親が築いた事務所や事業を守るよりも自分が一から事務所や事業を作っていく方が私の性に合っていると思いました。

とはいえ、すでに父の事務所もあり、すぐに仕事を始められる環境があったことはありがたかったです。もちろん先輩弁護士である父に相談したり教えてもらうこともたくさんありました。

現在の業務について

現在どのような分野に力を入れていらっしゃいますか?

離婚、交通事故、債務整理といった一般民事は全て一通り扱っていますが、特に相続、不動産関係、医療法人関係、中小企業関係に力を入れています。元々力を入れようと思っていたというよりは、取り扱う件数が増えたことで知識や経験も増えたので、結果的に力を入れるようになりました。医療法人や不動産関係などの顧問弁護士も複数務めています。

実質的には一から仕事をいただく必要があった状態から、どのように事務所を軌道に乗せられたのでしょうか?

異業種交流会など色んな場所に顔を出して名刺を配ったり、弁護士会の委員会活動に参加して弁護士とのつながりを作ったり、弁護団に入ったり、そういった地道なことを続けた結果です。

ロースクールに客員教授として来てくださっていた弁護士の先生が講義で仰っていたことなのですが、「依頼者のためだけを思って一生懸命にやっていれば、事務所は自然と回っていく」と言われたんです。その言葉が印象に残っていて、お金になる・ならないにかかわらず、いただいた仕事に一生懸命取り組むことを心がけてきました。その結果、継続的にご依頼いただいたり、紹介してくださる方が増えていきました。

特に弁護士になって数年は大きなプレッシャーを感じたこともありますが、その中で努力を続けた経験や弁護団で多くの有能な先生方と一緒に仕事をさせていただけたことが、弁護士としての土台を築いてくれたと思います。

弁護士としてやりがいを感じることを教えてください。

真っ当に生きている人の権利を守ることで、目の前の依頼者を助けられるのはもちろん、社会貢献にもなっていると感じられることです。

私は昔から、「社会のために役立ってこそ自分の命の意味がある」と思っているんです。20代は働くこともできず、自分が社会のためになっているという実感が全くなかったんですね。だからこそ今は、弁護士という仕事を通じて社会のためになりたいと思っています。

先生のお話を聴いていると、すごく謙虚でいらっしゃるのが印象的です。元々そうだったのですか?

ずっと続けていた剣道は礼儀を重んじるので、そこで謙虚さを学んだと思います。

実績を積んだり成功を収めたりして謙虚さを失ったら、その時点でその人はそこまでの器の人だと私は思うんです。弁護士になったから謙虚さを失う、たくさん仕事をいただけるようになったら謙虚さを失う、そういうことではそれ以上はないと肝に銘じています。

今こうして仕事ができるのも周りの人のおかげですから、人に対する優しさ、謙虚さ、忍耐強さをこれからも大事にしていきたいですね。

先生の強みや特徴を教えてください。

訴訟活動には自信を持っています。昔から、気づけば色々考え思いを巡らせていました。ですから考えることは好きですし、文章を書くのも好きですから、いつの間にか書面を書くことも得意になっていました。

あとは弁護士1年目から多くの案件を自分で解決してきましたので、そこで身についた知識や経験は自分の強みだと思いますし、経験を重ねることで案件の見通しを立てられたり、最適な解決方法を見つけられるようにもなりました。

今後の目標など 

今後の展望をお聞かせください。

今は私一人で事務所を運営していますが、一人だと依頼を受けられる仕事に限界があります。ですから、困っている人を助けたいという同じ志を持った弁護士を増やして事務所を大きくできればと思っています。

相談を考えている方へ一言お願いします。

なにかトラブルに巻き込まれたり不安や疑問があれば、お気軽にご相談ください。「これは弁護士に相談することなんだろうか」と躊躇する方も少なくありませんが、弁護士に相談することで、なにかしら解決に近づくことは非常に多いです。
 

弁護士情報

弁護士名:笠井 利哉
所属弁護士会:東京弁護士会
事務所名:東京笠井法律総合事務所
事務所HP:https://kasai-law-sougou.jp/
事務所住所:東京都新宿区左門町13番地1 四谷弁護士ビル202号

経歴:
2001年 3月 慶應義塾大学法学部法律学科 卒業
2011年 弁護士登録

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