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オービスが光ったら?罰金・罰則、手続きや軽減できる方法は?

【この記事の法律監修】
加藤 孔明弁護士(兵庫県弁護士会) 
神戸カトウ法律事務所

道路を走行中にオービスが光ってしまったことはありませんか。オービスが光った場合は、かなりの速度超過が想定されますので刑事罰となる可能性があります。本記事ではオービスについての基礎知識やオービスが光ってしまった場合の対処法などについて解説します。

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オービスとは?正式名称は?

オービスとは「速度違反自動取締装置」の通称です。高速道路や一般道路の至る所に設置されており、自動車やバイクの走行速度を自動計測し速度超過が検知された場合は画像が撮影されます。撮影された画像には運転者、及び自動車のナンバープレートがしっかりと記録されるため、違反者のもとに後日出頭通知書が届きます。

オービスの正式名称は?

オービスの正式名称はそのまま「オービス」となります。オービスとは何かの略称ではなく、もともと米国の航空宇宙機器開発製造会社ボーイングの商標だったことから、そのままの名称が通称となっています。ちなみに諸説ありますが「オービス=ORBIS」の語源はラテン語で「眼」を意味するとされています。

オービスはどういう仕組み?

オービスはスピード測定器によって、スピード超過している車両を検知した場合に自動で高解像度カメラが作動する仕組みとなっています。言わばスピード超過をトリガーとした自動撮影媒体と言えます。撮影された画像は即時警察へ自動送信され画像解析にかけられます。

割り出された運転者と車両のナンバーから身元が特定されます。概ね一般道では制限速度の30km超過、高速道路で40km超過の車両を検知した場合にオービスが作動する仕組みとなっています。

オービスの種類とは?

以下ではオービスの種類について解説します。

  • 種類は複数あるのか?どのような種類があるのか?
  • 移動式のオービスというのはあるのか?

種類は複数あるのか?どのような種類があるのか?

日本におけるオービスの導入は1970年代後半から始まっており、そのころのオービスは固定式が一般的です。それ以来、試行錯誤の末年々改良が繰り返され現在固定型オービスは以下の複数種類が設置されています。

  • レーダー式
  • ループコイル式
  • Hシステム
  • LHシステム

いずれもスピード超過した車両を検知し撮影する仕組みに変わりはありませんが、システムや計測方法に違いがあります。

レーダー式

日本ではオービス導入初期から使用されているシステムがレーダー式です。レーダーにはドップラーレーダーが採用されており、波長の変化によって速度を計測します。センサーは道路の上部に設置され、球体から発せられるレーダーにより速度が検知されます。速度検知後は路肩に設置されたカメラが反応し撮影を行います。

ループコイル式

ループコイル式オービスはセンサーが道路の下に埋め込まれ、なおかつ道路の下で速度計測が行われます。ループコイルは一定間隔で3ヶ所設置され、ループコイル間を通過する時間から速度が割り出されます。

レーダー式と違ってレーダー波探知機では検知ができず、また新しい型式のオービスはGPSレーダー探知機での検知も不可能です。ですが、ループコイルが埋め込まれている地点は白い線が道路を横断する形で引かれているため、注意深く観察すれば目視で確認することは可能です。

Hシステム

Hシステムは正方形のレーダーを道路の上部に設置するタイプのオービスを言います。レーダーアンテナによってスピードを計測しデジタルカメラで撮影する仕組みで、撮影される際には赤外線ストロボが光ります。メーカーが市場から撤退してしまったため、設置数を徐々に減らしています。

LHシステム

LHシステムはループコイル式と同じくループコイルによって速度を計測します。そして道路の上部にデジタルカメラとストロボが設置されます。フィルム型と違い撮影枚数に制限がなく、撮影されたデータは即時警察へ転送されるため、近年多くの道路で採用されるようになってきました。

レーザー式

2018年に岐阜県警察が採用した新しいオービスがレーザー式です。「レーダー=電波」ではなく「レーザー=光」を使用したセンサーで、車体を瞬時に3Dスキャンし立体的に捉えることで、わずか1度の測定から速度を割り出します。

また車両が複数台並走しているような場面においても、問題なく測定が可能とされます。近年では全国的にこの「レーザー式オービス」が採用されつつあります。

移動式のオービスというのはあるのか?

オービスには固定式のものだけでなく移動式のものもあります。以下では移動式のオービスについて解説します。

  • 移動式(可搬式)小型
  • 移動式(半可搬式)中型
  • 移動式車両搭載型
  • 光電管式

移動式(可搬式)小型

移動式小型は人が持ち運べるタイプのオービスを指します。小型でも通常のオービスと性能的には何ら遜色なく、しっかりとレーダーで速度を自動検知し撮影も行います。使用時には高さ1.3m、幅1mの三脚を立ててセッティングを行います。

通常、オービスによる取り締まりは高速道路や幹線道路など道幅の大きい道路に限定されていましたが、移動式小型が開発されたことにより、生活道路でも取り締まりが行えるようになりました。

2017年7月には岐阜県警察が本格的に運用を開始し、オービスによる取り締まりが難しかった生活道路においても利用しています。

参考:岐阜県警察 交通指導取締りと捜査活動

移動式(半可搬式)中型

移動式(半可搬式)中型は軽トラックや軽ワゴン、バンなどで運べるタイプのオービスを指します。大きさはおよそ高さ54cm、幅26 cm、奥行きが38 cmで重量が約15kg程度あります。土台部分はバッテリーが搭載されており、数日間無人で作動させ続けることができます。計測方法がレーザーのため非常に精密に測定ができます。

移動式車両搭載型

移動式車両搭載型はワゴンやバンなどのワンボックスカータイプの車両後部にオービスを設置したタイプを指します。路肩に停車すればその車がそのままオービスとなるため、設置する手間が省けるうえ、道幅が狭い道路においても利用ができます。しかしながら、移動式車両搭載型は2017年をもって運用が終了されています。

光電管式

光電管式は赤外線や可視光線といった「光」を照射して速度を計測するタイプのオービスを指します。光を照射する装置を2台、一定の間隔で配置し車両がその間を通過する時間から速度を計測します。いわゆるループコイル式のオービスと同じ計測方法になります。光電管式はレーダーではなく光を照射するため、レーダー探知機では検知されません。

オービスの歴史は?

短時間の内に連続したコマをいくつも撮影ができるハイスピードカメラですが、このハイスピードカメラの起源とも言えるカメラを開発したのが、オランダ人ラリードライバーの「モーリス・ガッツォニデス」です。

自分の名前の一部を用いて「ガッツォ(Gatso)」と命名したこのカメラを使用し、自らのコーナリング技術を研究していました。現在のオービスは「ガッツォ(Gatso)」と同じ技術が用いられており、このカメラがオービスの元祖と言われています。

オービスの設置数とは?オービスの数について解説

いったい全国にはどれだけの数のオービスが設置されているのでしょうか。以下では全国のオービス設置数について解説します。

  • オービスは全国にどのくらいあるのか?
  • 東名、名神、中央、東北、北陸、中国、関越、近畿、常磐、九州の主要なオービスはどこにあるのか?

オービスは全国にどのくらいあるのか?

固定式のオービスは2021年12月時点において、全国の高速道路や幹線道路合わせて461ヶ所に設置されていると言われています。これでも年々数は減少傾向にあり2010年ごろには700ヶ所近く設置されていました。しかしながら減少してきているのは固定式オービスであり、移動式(可搬式・半可搬式)オービスは逆に活躍の場を広げてきています。

東名、名神、中央、東北、北陸、中国、関越、近畿、常磐、九州の主要なオービスはどこにあるのか?

高速道路などにおけるオービスの設置場所は、オービス情報サイトやスマートフォンのアプリケーションなどで確認できます。

■オービスガイド・全国オービス情報サイト「Orbis Guide」
https://orbis-guide.com/
■GooglePlay
速度違反自動取締装置(bigDream Corporation)
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.bigdream.radar.speedcam&hl=ja&pli=1
■App Store
オービスガイド – 移動式オービス対応(Pasoya Co.,Ltd.)
https://apps.apple.com/jp/developer/pasoya-co-ltd/id368687051

オービスが光ってしまった場合はどうなるのか?

高速道路を走行中、実際にオービスが光ってしまった場合はどうなるのでしょうか。以下ではオービスが反応してしまう速度やオービスの光り方、確認方法などについて解説します。

  • どのくらいの速度オーバーで光るのか?
  • 光り方に種類はあるのか?
  • 光ったらどのような違反なのか?
  • 光ったら必ず免停になるのか?
  • 光ったかどうか、確認方法はあるのか?
  • かならず写真が撮られ、送られてくるのか?
  • 必ず通知はくるのか?
  • 何日後に通知がくるのか?
  • どのように通知、連絡がくるのか?
  • 光ったが、通知が来ないパターンは?
  • レンタカーで光った場合どうすればいいのか?

どのくらいの速度オーバーで光るのか?

オービスが反応する明確な速度は現在のところ公表されていません。ですが過去の警察の取締状況から、オービスが光るおおよその速度は予測されています。一般的に高速道路で概ね40km の速度超過、一般道では30kmの速度超過で反応すると考えられています。ですが、15kmの速度超過でも光るケースがあるとされており、詳細は分からないのが正直なところです。

光り方に種類はあるのか?

オービスは一般的に赤く光るタイプのものが多くあると言われています。発せられる光は非常に強く、昼間でも運転者は認識できます。この光はそもそも運転者へ速度超過を通知することが目的ですので、昼間でも運転者がはっきり認識できるように非常に明るく設定されています。一方で白く光るオービスも存在しており、こちらは比較的新しい最近のオービスと言われています。

光ったらどのような違反なのか?

オービスが光る具体的な速度は公表されていませんが、一般的に概ね30~40km以上の速度超過違反と考えられています。一般道と高速道路ではオービスが反応する速度は異なるものの、どちらもオービスが光るということは一発で刑事罰となる可能性があります。違反金も「反則金」という名目ではなく「罰金」となります。このような場合は「前科」が付くことになります。

光ったら必ず免停になるのか?

上述通りオービスが光る場合は概ね30~40km以上の速度超過違反と考えられています。
速度超過による違反点数および免許停止期間は、過去3年間に行政処分を受けた前歴の有無や回数により異なります。例えば、40km/h以上50km/h未満の速度超過の場合、違反点数は6点ですが、前歴がない場合には通常30日間の免許停止処分となります。しかし、前歴が1回ある場合は90日間の免許停止処分が科され、2回以上の前歴がある場合は免許取消処分となる可能性があります。
また、50km/h以上の速度超過に関しては、違反点数が12点となり、前歴がない場合でも90日間の免許停止処分となりますが、前歴がある場合にはさらに厳しい処分が下され、免許取消となる場合があります。
一方で、高速道路において30〜40km/h未満の速度超過の場合、違反点数は3点で、反則金は3万5千円(30〜35km/hの場合は2万5千円)です。

■警視庁
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/menkyo/torishimari/tetsuzuki/hansoku.html

光ったかどうか、確認方法はあるのか?

オービスが光ったかどうかの確認方法は現在のところ「無い」のが実情です。自分が取締の対象となってしまったかどうかを確認するために、オービスによる取締のことを警察に直接問い合わせても警察は一切答えてくれません。

これは個人情報保護の観点から規則に基づいた対応を行っています。つまりオービスが光ったかどうか、自分が取締の対象となってしまったかどうかの確認方法は警察からの通知が届くことでしか確認が取れないのです。

かならず写真が撮られ、送られてくるのか?

オービスが光ったからといってかならず写真が撮られて送られてくるとは限りません。いくつか理由がありますが、1つ目はオービスが点検中だった場合です。法定速度内で走行し、特段スピードを出して走っているわけでもないのに、まれにオービスが光ることがあります。

こういった場合はオービスが点検中、もしくは道路状態の確認目的で設置されている種類が反応した可能性があります。こういった場合は、警察からの通知が届くことはありません。2つ目はフィルムが切れていて空だきだった場合です。

オービスは光ったものの、カメラのフィルムが切れていては記録ができません。こういったケースでは違反者を特定できず、警察からの通知が来ないケースもまれにあるようです。

必ず通知はくるのか?

上述のようにオービスの点検中、もしくは使用目的が違うオービスが光った場合は通知がくることはありません。また運良くカメラのフィルムが切れていたり、うまく撮影ができなかったりした場合も通知が来ない可能性があります。

何日後に通知がくるのか?

オービスが光って取締の対象となってしまった場合は、早くて数日、遅くて1ヶ月程度で違反者のもとに出頭通知書が届きます。出頭通知書が届いたら、出頭日時に指定された警察署へ出頭する必要があります。概ね3ヶ月を経過して何の通知もなければ、その後通知が届く可能性は低いと言えます。

どのように通知、連絡がくるのか?

オービスが光ったあとの出頭通知書は概ねハガキで違反者のもとへ送られてきます。また電話での出頭要請は本人確認ができないため、基本的に行っていないことが一般的です。
参考:埼玉県警察 「あなたに速度違反の通知書が届きました」

光ったが、通知が来ないパターンは?

上項目「かならず写真が撮られ、送られてくるのか?」でも解説した通り、オービスが光っても通知が来ない場合もあります。点検中のオービスや使用目的が違うオービスが光った場合、もしくはカメラのフィルムが切れていたり、天候などによりうまく撮影できず違反者を特定できなかったりした場合は、通知が来ないことも考えられます。

レンタカーで光った場合どうすればいいのか?

レンタカーを運転中にオービスが光ってしまった場合は、レンタカーの運転者が違反者となり処罰の対象者になります。あくまでスピード違反は運転者が行政処分の対象となるため、車両の所有者でない点に注意が必要です。

まず、警察からレンタカー会社に当該車両を貸し出していた運転者の情報を提供する旨の連絡が入ります。レンタカー会社は当該車両を貸し出していた運転者の情報を「情報提供」という形で伝達します。これらの情報から、レンタカーを運転していた運転者のもとへ出頭通知書が送られます。

オービス手前にはかならず予告看板があるのか?

オービスが固定式の場合、当該ポイントの手前に「自動速度取締機設置路線」などと表記された警告看板が設置されています。地域によって異なりますが、概ね500m~2km手前に設置されており、よく確認すればオービスに引っかかってしまうことを極力防げます。

これは運転者を撮影するため、プライバシー保護に配慮して設置されています。ですがこれらの警告看板はオービスが固定式の場合のみで、移動式オービスの場合はこの限りではありません。

オービスが光ってしまった場合の罰則は?

オービスが実際に光ってしまった場合の罰則はどのようになっているのでしょうか。以下ではオービスが光ってしまった場合の罰則などについて解説します。

  • オービスはそもそもどのような法律に基づいてるのか?
  • どのような罰金・罰則があるのか?
  • 初犯で執行猶予はつくのか?
  • 情状酌量される余地はあるのか?

オービスはそもそもどのような法律に基づいてるのか?

オービスは道路交通法に基づきスピード違反車両を検挙する目的で設置されています。スピード違反は正式には「速度超過違反」という名称で、道路交通法で定められている最高速度を超過した速度で車両を走行させる行為を言います。

ちなみにオービスによる写真撮影がプライバシーの侵害にあたるか疑問に思う人もいますが、こちらは判例では違憲とはなっていません。

参考:裁判所 最高裁判所判例集

どのような罰金・罰則があるのか?

上項目「オービスはどういう仕組み?」でも解説した通り、概ね一般道では制限速度の30km超過、高速道路で40km超過の車両を検知した場合にオービスが作動する仕組みとなっています。そのためオービスに引っかかった場合は一発で免停、そして刑事罰の対象となる可能性があります。その場合「6ヶ月以下の懲役、または10万円以下の罰金」(道路交通法第22条、第108条)となります。

初犯で執行猶予はつくのか?

スピード違反により刑事裁判になった場合、初犯であれば懲役刑が科されたとしても執行猶予が付く可能性はあります。通常、80km/h以上の速度超過で懲役刑が科される可能性が高くなり、この場合でも初犯であれば「懲役3月、執行猶予3年」といった判断が下ることがあります。
ただし、一般的には罰金刑が主であり、懲役刑に至るのはよほどの大幅な速度超過や重大な違反の場合に限られます。

情状酌量される余地はあるのか?

スピード違反で検挙されても、その人に高度な緊急性や必要に迫られた事情があった場合、情状酌量の余地があると判断され不起訴や罰金になる可能性はあります。

例えば「身内が事故や病気などで一刻を争う事態だった」「重篤な状態の人を乗せていた」などの場合は、情状酌量の余地があると判断されることもあります。

ですが、こういったケースが認められるには、病院による診断書やカルテの提示が必要であったり「救急車では間に合わなかった」など、当時の状況説明に説得力を持たせたりする必要があります。そのため、簡単には認められないこともある点に注意が必要です。

オービスが光ったあとどのような手続きをしなくてはいけないのか?

オービスが光ったあとは以下のような流れで進行していきます。

  1. 警察署から出頭通知書が届きます
  2. 警察署へ出頭します
  3. 裁判所から出廷通知書が届きます
  4. 裁判所へ出頭します
  5. 罰金を納付します
  6. 警察署から呼出通知書が届きます
  7. 再度警察署へ出頭します

1.警察署から出頭通知書が届きます

オービスが光ってから早くて数日、遅くて1ヶ月後ぐらいに警察署から違反者宛に出頭通知書が届きます。違反者はこれに記載されている出頭日時に、指定された警察署へ出頭しなくてはなりません。もし指定の日時や警察署に出頭できない場合は変更も可能です。

2.警察署へ出頭します

警察署に出頭するとオービスで撮影された画像が共有され、取り調べが行われます。そして速度違反を認めれば「赤切符=告知票・免許証保管証」が交付されます。

3.裁判所から出廷通知書が届きます

「赤切符=告知票・免許証保管証」を受け取ったら、数日~1ヶ月程度で裁判所から出廷通知書が届きます。こちらも出頭通知書同様、指定の日時に出廷できない場合は変更も可能です。

4.裁判所へ出頭します

裁判所に出廷し裁判(略式裁判)を受けます。略式裁判に同意するか否かの確認があり、同意したら審理が終了するまで裁判所内で待機します。

5.罰金を納付します

よほど悪質な速度違反がない限りは罰金刑となります。罰金は裁判所内で納める場合と後日振込みにより納める場合があります。罰金を納めることで本案件の刑事処分が終了となります。

6.警察署から呼出通知書が届きます

裁判が終了すると行政処分のため警察署から呼出通知書が届きます。もし指定の日時や警察署に出頭できない場合は変更も可能です。

7.再度警察署へ出頭します

再度警察署へ出頭し、免許停止手続きなど必要な手続きを行います。

オービスでスピード違反となってしまった場合に弁護士は必要か?

オービスが反応してスピード違反となってしまった場合は弁護士に依頼する必要はあるのでしょうか。以下ではスピード違反により弁護士をつける必要なケースをはじめ、実際に弁護士が行ってくれる活動や弁護士費用などについて解説します。

  • 弁護士に相談する意味はあるのか?軽減できるのか?
  • スピード違反で弁護士をつける必要なケースとは?
  • スピード違反の際に実際に弁護士が行ってくれる活動は?
  • スピード違反の弁護士費用の内訳は?
  • スピード違反の弁護士費用の相場は?

弁護士に相談する意味はあるのか?軽減できるのか?

弁護士の中には刑事事件や行政処分に精通した弁護士がいます。そういった方面の弁護経験が豊富で実績のある弁護士に相談すれば、罪を軽減できる可能性があります。オービスが光ったことが確認できた場合は一人で悩まず弁護士に相談することをおすすめします。

スピード違反で弁護士をつける必要なケースとは?

スピード違反で弁護士をつける必要なケースは超過時速80km以上で違反した場合です。この場合放置しておくと、公判請求されて検察官から懲役刑を請求される可能性があります。公務員や国家資格保有者の場合は失職したり、資格を失ったりする可能性もあるため、早めに弁護士に相談することにより公判請求を回避できる可能性が高まります。

スピード違反の際に実際に弁護士が行ってくれる活動は?

スピード違反の際に実際に弁護士が行ってくれる活動は主に以下となります。

  •  反省を示す手伝いを行ってくれる
  • 贖罪寄付(しょくざいきふ)を行えば証明書を発行してもらえる
  • 違反車両の処分を行ってくれる
  • 情状証人になってもらえるよう陳述書を作成してくれます
  • 社会的不利益が大きい場合は事情を説明してくれる

反省を示す手伝いを行ってくれる

弁護士は違反者本人に反省の意思があることを示すための手伝いを行ってくれます。違反者が書いた反省文を検察官や裁判官に提出したり、交通安全に関する講習の受講や寄付活動を提案し、その証拠を提出することで、反省の意を示す手続きを進めてくれます。

贖罪寄付(しょくざいきふ)を行えば証明書を発行してもらえる

贖罪寄付とは、罪を償う気持ちで弁護士を通して日弁連及び弁護士会にお金を寄付することです。こうすることで日弁連及び弁護士会が贖罪寄付を行ったという証明書を発行してくれます。この証明書を情状酌量を求めるための資料として裁判官に提出することが可能です。

違反車両の処分を行ってくれる

違反して車両の運転ができなくなってしまったときでも、弁護士がその後の手続きをサポートしてくれます。違反車両の売却や処分は本人が行うことになりますが、弁護士が必要な書類を検察官や裁判官に提出し、手続きがスムーズに進むよう支援してくれます。

情状証人になってもらえるよう陳述書を作成してくれます

家族や知人に情状証人になってもらうための陳述書を作成してくれます。この陳述書を、弁護士を通して検察官に提出することにより、減刑が期待できる可能性が高まります。

社会的不利益が大きい場合は事情を説明してくれる

医師などの国家資格保有者や公務員は懲役刑を言い渡されることで資格を失ったり、失職したりするリスクがあります。こういったときに弁護士は検察官や裁判官に事情を説明しリスク回避に努めてくれます。

スピード違反の弁護士費用の内訳は?

スピード違反の場合の弁護士費用の内訳としては「着手金」「報酬金」「接見日当」「出廷日当」「実費」があります。しかしながら、スピード違反では「接見日当」「出廷日当」「実費」が高額になることはあまりないため、大部分が着手金と報酬金になります。

スピード違反の弁護士費用の相場は?

主にスピード違反の弁護士費用の相場としては以下となります。

  • 逮捕されていない場合の相場:50~80万円程度
  • 逮捕されている場合の相場:60~120万円程度

逮捕されている場合は、弁護士が意見書を作成したり接見に行ったりする必要があるため弁護士費用が高くなります。

まとめ

本記事ではオービスが光った場合に弁護士へ相談する必要性について解説しました。スピード違反は必要的弁護事件ではないため、弁護士がいなくても裁判を受けることはできますが、自分が不利になり不当に重い判決を受ける可能性もあります。自身で80キロを超えるスピード違反の可能性があると考える場合は弁護士への相談をおすすめします。

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