弁護士2年目に独立して10年目の節目。北河内を中心とした地域密着型事務所/塩見恭平弁護士（はちかづき法律事務所）

弁護士を目指した理由とこれまでの歩み

これまでの経歴について教えてください。

大阪府守口市出身で、これまでずっと大阪府内で過ごしてきました。弁護士になったのは2014年で、2015年に独立して「はちかづき法律事務所」を開設しました。一時期ほかの弁護士がいた時期もありますが、それ以外は私と複数のスタッフという法律事務所です。

弁護士を目指した理由について教えてください。

文系科目が得意だったので大学は法学部を選びましたが、その時点では弁護士になろうとは思っていませんでした。むしろ大学では野球を力いっぱいやりたいと思って、あえて夜間主の大学を選んで体育会硬式野球部に所属して週6で練習していました。

そんな中、母親が介護事業所を立ち上げて高齢者の支援を始めたんです。母親と話す中で、高齢者の財産管理や介護事故など、法的サポートが必要な場面が多いと知りました。そしてきちんとした法的サポートがあれば、高齢者のような弱い立場におかれることが多い方の権利や財産がしっかり守られるし、事業者にとってもトラブルに巻き込まれずに済むと思ったんですね。それで、自分は組織に向いていないという自覚もあったので、弁護士になろうと決めました。

弁護士になって早い段階で独立されていますが、元々独立しようと思っていたのでしょうか？

そうですね。そもそも弁護士になろうと思ったのも、自分の裁量で自由に仕事をしたいという想いが強かったんです。ですから、早い段階で独立したいと思っていました。本当は弁護士になると同時に独立しようと思っていたんですが、さすがに周囲から止められました…。場所については、地元に恩返ししたいという思い、そして慣れ親しんだ場所で過ごしたいという思いから、迷わず北河内を選びました。

独立して約10年になられますが、振り返ってみていかがでしょうか？

大阪府内の弁護士は、大阪地方裁判所がある北浜周辺に集中しています。一方、当事務所がある寝屋川を含む北河内は弁護士が少ないんです。北浜周辺まで決して遠くないのですが、やはり自分が暮らす地域に弁護士がいるということは、相談のしやすさが全然違うと思います。そういった意味で、地域の皆様のお役に立てている実感はあります。

そして、自由な働き方が実現できているので独立してよかったなと思います。もちろん仕事は大変ですし、深夜や土日に仕事をすることもあります。ただそれは自分が選んだ道で、私を頼ってくださった依頼者のためですから、誰かにやらされている感覚や理不尽さはありません。ですから、周囲が思うよりストレスが少ない状態で仕事ができています。

弁護士としての仕事について

注力している分野を教えてください。

当事務所のように地域に密着した法律事務所には、個人や地元の企業から、様々な相談が寄せられます。そういったニーズにお応えできるように、特に分野はしぼらず、幅広くご相談に対応しています。

弁護士として、どういったことを大切にされていますか？

できる限り依頼者の希望どおりの解決を目指すことは大切にしています。そのために依頼者が本当に望んでいることを見極め、依頼者に寄り添い、できる限りのことをさせていただいています。

そしてより広い視野で、自分の周りの人が少しでも幸せになることも大切にしています。こうして事務所を経営して痛感するのは、依頼者、スタッフ、他の分野の方など、本当に色んな方のおかげでこうして仕事ができているということです。ですから少しでも恩返しをして、感謝の気持ちを示し、自分にできることは積極的に貢献することも大切にしています。

先生の強みや事務所の特徴を教えてください。

弁護士になって約1年で独立したので、他の弁護士と比べてかなり早い段階から自分一人で仕事をしてきました。もちろん緊張感やプレッシャーも大きかったですが、自分が最終責任者という環境で仕事をしてきたことで、弁護士として必要とされるスキルは格段に上がったと感じます。

また個人事務所ですから、小回りが利くという点は強みです。私の判断次第で様々なことにチャレンジできたりスピーディーに動けることは、大きな事務所ではなかなかできないと思います。

仕事をする上で心がけていることを教えてください。

私が一人で処理できる量は限られていますので、仕事を溜めないように気をつけています。以前はずっと期限に追われていたのですが、コロナの影響で裁判所が丸一ヶ月ほど閉まったときに、すべて前倒しで一気に処理したんです。するとすごく楽になったので、今もできるだけ前倒しで処理するように心がけています。

また仕事に漏れが出ないように、月２回すべての案件をチェックして、やり残しや滞留がないか確認しています。あとはスタッフに遠慮なく催促してもらうようにもしています。自分を過信しないというか、システム化することでミスなどを防ぐイメージですね。

先生が取り組んでいるIT化について教えてください。

裁判のIT化に乗り遅れないようにスキルや環境を整えることは不可欠です。また、インターネット上でFAXの送受信ができるようにしたり、書類をデータ化して管理するといった工夫はしています。ただスタッフとも目と鼻の先で話せる距離ですし、個人事務所ですから、あまり大規模なIT化は考えていません。IT化は手段にすぎないので、自分の事務所に必要な範囲で、今後も色んなツールを試していければよいかなと思っています。

今後について

今後の目標を教えてください。

弁護士としてさらにスキルアップすることは当然です。あとは私が倒れてしまうと事務所が止まってしまうので、体調を維持しつつ健全に経営できるように日々工夫したいと思っています。私はマーケティングにも非常に興味があって、必要な方に必要な法的サービスを届けるために、色んなことを試していきたいと思っています。

プライベートでは、大阪弁護士会野球団という野球部にも所属していますし、体を動かすことが好きなので、体調管理も兼ねて運動も続けていきたいですね。仕事だけではなく、公私ともに充実させることで、結果的に仕事をストレスなく進めようと思っています。

最後に、相談を考えている方に向けてメッセージをお願いします。

弁護士に相談するというのは、勇気がいることかもしれません。ただ一度相談するだけで、「心配しなくてよいんだ」とわかったり、トラブルが大きくなる前に対応できることは非常に多いです。自分でなんとかしようとした結果トラブルが大きくなったケースもたくさん見てきましたので、まずは早い段階で一度ご相談いただけるとうれしいです。

弁護士情報

弁護士名：塩見 恭平
所属弁護士会：大阪弁護士会
事務所名：はちかづき法律事務所
事務所HP：https://www.helper-law.com/
事務所住所：〒572-0837 大阪府寝屋川市早子町13-7-203号

経歴：
・大阪府守口市出身
・大阪府立四条畷高校
・大阪市立大学卒業
・大阪大学法科大学院修了
・2014年　弁護士登録（大阪弁護士会）
・2015年　はちかづき法律事務所開設

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