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オーダーメイドのリーガルサポートを提供 / 森江 悠斗弁護士(森江法律事務所)

森江悠斗弁護士は、大学で法律の道を真剣に考え始め、企業法務とエンタメ法務を融合させた独自のキャリアを築いておられます。幼少期からメディアやクリエイターの世界に興味を持ち、現在、若手経営者やIT関連、クリエイター関連の分野でオーダーメイドの法務サービスを提供し、迅速かつ確実な対応で評価されています。彼の独自のキャリアと信念について詳しく伺いました。

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いざって時のために
手のひらに弁護士を!

弁護士を志したきっかけを教えてください。

子供の頃から、メディアやクリエイターの世界に強く惹かれていました。
幼少期には、『行列のできる法律相談所』というテレビ番組をよく見ていたのですが、その中で出演している弁護士たちの意見が大きく食い違うことが不思議で、法律に漠然とした興味を抱くようになりました。しかし、当時はまだ具体的に弁護士を目指そうとは思っていませんでした。

中学・高校に進学してからは、部活やボランティアなどを含めいろいろな活動に参加していましたが、美術部員として絵を描くなどしていたこともあり、クリエイティブ関連の、広告やメディア関係の仕事にも憧れを抱くようになりました。
広島での中高時代では、周囲に医者を目指す友人が多く、勉強や資格の取得などの重要性は理解していました。一方で、研究者であった親の仕事を間近で見たり聞いたりする中で、1つの分野の研究を続けるような仕事よりも、多くの関係者と関わる仕事の方が自分には向いているかもしれないと考えるようになりました。

このように、法曹も考えつつ、広告やメディア関係の仕事を目指すことも捨てきれないという状態で、大学に進学することになりました。
大学では、広告やメディア、法曹など、あらゆる分野で活躍する先輩方と交流する機会が非常に多くあり、思い描いていたとおりの学生時代を送ることができました。
その中で、法曹として働いている先輩から「君は法律家の世界が向いているよ」と言われたことが、弁護士の道を真剣に考えるきっかけとなりました。私がすぐに正解を求めて即断せず、複雑な問題を考えるのを好む性格だからということでした。今思えば誉め言葉ではなかったのかもしれませんが、この言葉が、弁護士としての道に進む大きな契機となりました。

弁護士になるまでの道のりを教えてください。

弁護士を目指すと決めたときから、企業法務には特に関心がありました。広告やメディア業界に興味があったこともあり、弁護士としては、企業法務に携わることを通じて、クリエイティブ関連の業界を支援することを1つの目標としていました。

問題は、そのような弁護士のロールモデルが当時の自分では見付けられなかったということでした。現在ではかなりの改善が進んでいると思いますが、少なくとも10年前くらいは、特に新進気鋭のベンチャー企業やIT・クリエイティブな業界は、小規模であったり、独自の慣習が根強く存在するといった様子で、当時の私の素人目で見ても、大企業のようなコンプライアンス態勢が必ずしも整備されていない状態にあることが少なくなかったと感じます。
そのため、自分の興味のあるような分野の企業では、基本的な法令が守られていないという状態であったり、そもそも弁護士が事業に関与しないどころか、企業が法律相談をしたことすらほとんどない状態だという話を聞くことが多くありました。

私は、法律ばかり勉強して司法試験に合格して弁護士のキャリアを積んだところで、このような弁護士が入り込む余地の乏しい業界に関しては、自分のしたい仕事やクライアントを獲得することは到底できないだろうと考えるようなりました。
そこで、大学時代に、当時流行り始めたばかりのライブ配信関連事業やイベントなどの事業を行う会社を設立して起業することとしました。
弁護士としての法的な支援者として仕事をしていくのが良いのか、あるいは、自らがプレイヤーとなり仕事をしていくのが良いのか、自身の適性を見極めようという思いもありましたし、弁護士として活動するとしても、ビジネスの実態や慣習を決裁者として体験することや、経営者特有の思考回路を知り、幅広い知識、人脈・人間関係を得ることは不可欠と考えていたためです。

そのため、予備試験に合格したり、インターン(クラーク)や就活等を早期に終わらせるなどして勉強以外に割ける時間をできる限り稼ぎ、生活のほぼ全てをこのような今後のキャリアのためのいわゆる種蒔きの時間として使いました。
新卒で弁護士となるより、社会人経験者は弁護士業務において有利な点が多いという話を聞くことも多かったため、社会人10年分を1年で経験するようなペースで経験を積もうというような気概で仕事をしていました。

結果として、経営者を支援する弁護士業が向いていると判断し、修習に進むこととしましたが、他の弁護士が持たないこのようなビジネスの現場における思考・判断や人間関係の構築経験などは、現在の弁護士業務や、比較的早い段階で弁護士として独立して法律事務所経営を行うなどする上で非常に役立つものとなりました。

弁護士としてのキャリアを教えてください。

司法試験受験前後や修習中も、自分の興味のある分野やなりたい弁護士像のロールモデルが見つからないという葛藤が引き続きありました。
そのため、「自分で法律事務所を作ってしまえばよいのではないか」と思うこともあり、早期独立という選択肢も頭によぎりましたが、企業法務を扱い、東京で早期に独立する事例は本当に少なく、それが極めて困難な道筋であることはよく理解していました。
そのため、1人でできる限り多くの分野や量の弁護士業務を一通り経験し、そこから自分の興味のある分野等を見極めたり、独立するならその準備をしていこうと考えるようになりました。

また、弁護士の独占業務で無資格の経営者等が介入することのできない業務分野であり、かつ、小規模事務所として独立する場合に少人数でも対応可能な業務分野を中心に豊富な業務経験を積もうと考えるにようになり、裁判修習や弁護修習が非常に楽しかったこともあって、弁護士1年目は、裁判・紛争業務を中心的に取り扱う法律事務所に入所しました。

結果として、弁護士1年目では、裁判・紛争業務以外にも、M&Aやファイナンス、第三者委員会等に関する危機管理対応、顧問対応等も少人数で同時期に対応することができ、豊富な経験を短時間で積むという目標にかなり近付くことができました。
一方で、企業法務の訴訟・紛争や危機管理に携わる中で、「刑事事件となるか」、「逮捕されるかどうか」を相談してくる経営者が多いことに気付き、むしろ、経営者の最重要の関心事はそこではないかと考えるようになりました。
例えば、詐欺被害を受けて訴える場合に、民事上被害金が返還されるか否かを気にするのは当然ですが、加害者に刑事罰が科されるか否かも併せて気にする人は多くいます。逆の場面で、詐欺の嫌疑を受けたという場合にも、民事上の返金の必要性の有無と同じかそれ以上に、逮捕されるか否か、それが報道されたり人に知られるか否かが気になるのは当然のことだと思います。

このような相談をされる場面で、「民事事件については対応できますが、刑事事件については専門外なので刑事事件に強い弁護士に相談してください」、といったよくある回答をすることも弁護士としての一つの誠実な態度ではあると思います。
もっとも、個人的には、このとき、相談者の「また別の弁護士に相談しなければならないのか」、という内心がよく伝わってきてしまい、「何とかできないものだろうか」と考えるようになりました。
そこで、「刑事実務についても詳しくなりたい」と考えるようになり、弁護士2年目以降では、企業等に関する刑事事件をも多く扱う事務所に移籍し、多様な企業の質問にワンストップで答える能力を磨くこととしました。

現在の注力分野と今後の取り組みについて教えてください。

他の弁護士が難しいと感じる案件に積極的に取り組むことが私の強みです。

判例等がない論点があれば、弁護士自ら図書館に行くなどして、関連する書籍や論文は全て実際に読んでコピーを取るなどした上で整理し、リサーチを徹底するようにしています。

そのため、図書館でのリサーチだけで丸1日掛かってしまう日もありますが、スピードも重視し、難しい問題であってもできる限り24時間以内の迅速かつ適切な対応を提供できるようにしています。

事案にもよると思いますが、通常は法律事務所経営上の採算もあると思いますので、ここまでする弁護士は少ないだろうと思います。当事務所では、事務所運営をできる限りIT化するなどの工夫をし、サービスの質を向上させることを目標としています。

現在は顧問業務、裁判、IT、エンタメ、M&Aなどを主な強みとしています。特に若手経営者やクリエイター、フリーランスのサポートに力を入れています。エンタメ関連の法律監修等を行うこともあります。多くの法律事務所では対応が難しいような事案についても、ワンストップで「オーダーメイド」のサービス提供を目指しています。

取り組んでいるIT化・DXを教えてください。

カケコムでネット予約サービスを利用するなどして、「法律事務所に電話して予約をして対面で相談する」、といった従来の法律相談の形をなるべく改革しようと試みています。また、特に初回面談等においてはオンライン面談を推奨することとしています。

コミュニケーションツールは、LINEやSlack、Chatworkなど、相手に合わせて使っています。自動音声通話を活用するなどして、営業時間外に架電があった場合でも、留守録などを通じて案件情報について事務所全体で文書として即時に整理・通知されるようにし、返答漏れのないような自動化対応を行っています。

弁護士業界ではまだ珍しいといえる、顧問契約・委任契約締結や月額顧問料・報酬決済のオンライン完結対応にも取り組んでいます。
働き方改革の一環として、スタッフは全員フルリモート勤務としています。

若手経営者の方へ一言

弁護士に相談しなくても仕事が回るという状況は珍しくないので、経営者において、「多少の法律問題が生じた程度では法律相談等をしない」という判断はよくあることだと思います。もっとも、事業を長く継続したり、規模を大きくしたりする中で、「もっと早期に法律相談していれば……」という問題が生じることは少なくないと感じます。

早めに法律相談をすることで、問題を未然に防ぐことができたり、費用を安く済ませられるということも多いといえます。
ぜひまずはお気軽にご相談ください。

弁護士情報

弁護士名:森江 悠斗(もりえ ゆうと)
所属弁護士会:東京弁護士会
事務所名:森江法律事務所
事務所住所:〒108-0023 東京都港区芝浦3-14-15 タチバナビル3階

略歴:
平成28年 慶應義塾大学法学部法律学科卒業
平成30年 同大学法科大学院(司法試験予備試験及び司法試験合格により)中退
令和元年 弁護士登録(東京弁護士会)
令和5年 (都内企業法務法律事務所勤務を経て、)森江法律事務所開設

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取材および掲載についての費用は一切頂戴しておりませんので、ご協力いただける方は以下フォームよりお申し込みください。

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