相談者へいくつもの選択肢を~結論までのプロセスを大切に(北河 隆之 弁護士 / メトロポリタン法律事務所)
弁護士として長年のキャリアを積み重ね、法科大学院の教授としても多くの後進を育ててきた北河弁護士に業務や志向について話を聞いた。
弁護士を志したきっかけを教えてください
小学校時代にテレビドラマで見た弁護士の姿に憧れを持っていました。また私は子どもの頃に小児麻痺で左足が不自由だったんです。
だから、体を使う仕事ではどうしてもハンデが出てしまうと感じている中で「自分には弁護士が向いているかもしれない」と考えるようになりました。周囲からも「弁護士が向いている」と言われ、自然と弁護士の道を志すようになりました。
教授としてのキャリアについて教えてください
2004年に琉球大学の法科大学院が立ち上がるときに、人の繋がりもあって私の元へ話がきました。当時、法科大学院を設立するための教員がなかなか見つからないと言われていたのですが、私はそれまで4年間、明海大学不動産学部の教授を務めており、弁護士としての実務経験もあり、著書・論文もいくつか書いていたこともありお声掛けいただきました。
しかし、東京に住んでいるため、最初は悩みましたが琉球大学に知り合いの先生がいて、『沖縄のためぜひ引き受けてほしい』と言われたことも大きかったです。沖縄が好きだったこともありますし、何か沖縄のために役に立てるならと思って引き受けました。
次に弁護士としてのキャリアについて教えてください
私は1978年に弁護士登録をしていますので弁護士としてのキャリアは46年になります。専門分野は、私の恩師の影響が大きく、東京都立大学で学んでいたときに、恩師が不法行為法を教えておられて、それが弁護士としても私の専門分野となりました。
その後、専門は不動産法、交通事故賠償法、保険法、相続法へと広がっていきました。顧問会社との関係で使用者側の立場から労働問題も取り扱っています。裁判以外のADR(裁判外紛争解決手続)にも長年にわたり関与してきました。教育研究の成果を弁護士実務にフィードバックすることにより、より質の高いリーガルサービスを顧問会社や依頼者の皆様に提供できるように努力してきました。
弁護士としてやりがいを感じる時は
やりがいを感じるときは、やはり依頼者の皆様が困られていた問題を解決できたときです。特に、不法行為法での権利侵害に対して適切な賠償が得られたとき、不動産法で複雑な土地・建物の問題を解決できたとき、そして交通事故賠償法では被害者が正当な賠償を受け取れたときに大きな達成感を感じます。依頼者の皆様の笑顔や感謝の言葉が、私の原動力です。
今後の業務展開について
私は古いタイプの弁護士ですからこれから大きく手を広げようというような野望はありませんが、弁護士実務46年、その間に教授職17年というキャリアを活かして、顧問会社や依頼者の皆様のご相談、ご依頼に親身になって取り組み、最適な解決が得られるように今後も頑張っていきたいと考えております。
弁護士という仕事は非常にやりがいがあり、社会に貢献できる素晴らしい職業だと思っております。
相談者へのメッセージ
法的な問題に直面すると、不安や困惑を感じることが多いと思います。そんな時こそ、一緒に問題を乗り越えるパートナーとして頼ってください。
解決までのプロセスを大切にし、あなたの話をしっかりと聞きながら、最適な解決策を共に見つけていきましょう。私の経験と知識を活かし、あなたの権利を守りながら、安心して前に進めるようサポートします。一人で悩まず、まずは気軽にご相談ください。一緒に解決の道を探しましょう。
弁護士情報
弁護士名:北河 隆之(きたがわ たかゆき)
所属弁護士会:東京弁護士会
事務所名:メトロポリタン法律事務所
事務所住所:東京都新宿区新宿2丁目8番1号 新宿セブンビル809
略歴:
琉球大学名誉教授
琉球大学法科大学院兼任講師
海事補佐人
著書:
『逐条解説 自動車損害賠償保障法[第3版] 』(共著)2024 弘文堂
『Q&A ハンドブック生命保険契約~生命保険契約の理論と実務~』(共著)2023 創耕社『交通事故損害賠償法[第3版]』(単著)2023 弘文堂
『~裁判例にみる~自転車事故の損害賠償』(共著) 2022 保険毎日新聞社
『詳説 後遺障害~等級認定と逸失利益算定の実務~[補訂版]』(共著)2017 創耕社
など多数。
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