犯罪・刑事事件を弁護士に相談すべき理由と注意すべきポイント5選
犯罪・刑事事件について弁護士に相談したことのある男女78名にアンケートを取った結果、8割以上の人が「相談してよかった」と回答しました。圧倒的に「相談してよかった」と感じている人が多いのはなぜなのでしょうか?相談してよかったと思う理由(相談するメリット)と、反対に相談してよかったと思わなかった人の意見、弁護士相談の際に後悔しないようにするためにはどんなポイントに注意すれば良いのかを解説します。
犯罪・刑事事件に巻き込まれたら弁護士に相談すべき?
自分や家族、知人が犯罪・刑事事件の加害者や被害者になってしまった場合、弁護士に相談するという選択肢が思い浮かぶと思います。
しかし、それと同時に弁護士費用は高いのではないか?弁護士に相談するのが最適なのか?がわからない方も多いのではないかと思います。
今回カケコムでは、実際に犯罪・刑事事件に関して弁護士に相談したことがある男女78名を対象に、「弁護士に相談してよかったと思うか」をアンケートしました。
犯罪・刑事事件に関して弁護士に相談してよかったと感じた人は何割?
「犯罪・刑事事件について弁護士へ相談してよかったですか?」という質問に対し、「はい」と回答した人が84.6%、「いいえ」と回答した人が15.4%でした。
8割以上の人が「弁護士へ相談してよかった」と回答しているため、犯罪・刑事事件に巻き込まれた場合、可能であれば弁護士相談をした方が良いといえるでしょう。
それでは、「はい」と回答した人と「いいえ」と回答した人の回答理由を見てみましょう。
「相談してよかった」と回答した人の理由
「相談してよかった」と回答した人の中には、下記のような意見がありました。
(1)相談したことで安心できた・気持ちの整理がついたから
弁護士に相談したことで安心できたり、気持ちの整理がついたという意見が多くありました。
30代男性
やっぱり弁護士に相談してまず良かったのが安心できたことです。こっちは被害者側なんですが相手側と示談交渉などの時にこちらの要望も伝えれたから。
30代男性
気持ちの整理もつき、なおかつ解決の手助けをしていただいた。
40代男性
初めての刑事事件で右往左往していたので、弁護士に相談して心配事がすべて解消されました。
30代男性
一人で抱え込むより、料金を払ってでも、弁護士に相談した方が安心出来るからです。
犯罪・刑事事件の加害者になったときや被害者になったとき、パニックになり、大きな不安に襲われることも多いのではないかと思います。
そんなとき、法的に解決する方法を教えてくれるだけでなく、精神的負担を減らし、安心感を与えてくれるのもまた弁護士なのです。
些細なことでも不安に感じることがあるのであれば、一度弁護士に相談した方が良いでしょう。
(2)どんな手段が取れるのかを適切に的確に教えてくれたから
次に、自分の事件の場合、どんな手段が取れるのか、取るのが適切なのかを専門家目線で的確に教えてくれたという意見もありました。
40代女性
自分が今後どのように対処していけばいいのかわからなかったので、出来る事を適切に相談に応じてくれた。
30代女性
どのように対処したら良いのか、専門家の視点から的確なアドバイスが得られた点が良かった。
法的な視点を持って物事を解決するのは、素人にはとても困難で大変なことです。
あなたが損をしないためにも、一度法律の専門家である弁護士に頼ってみて、意見を聞いてみることは非常に重要でしょう。
「こんなこと弁護士に聞いてもいいのだろうか」と不安に思う事柄もあると思いますが、些細なことでも丁寧に答えてくれる弁護士はいます。
気負わず、気軽に相談してみるのがいいでしょう。
(3)迅速に解決してくれたから
迅速に解決してくれたことがとても良かったと回答した方もいました。
20代女性
自分の味方になってくれたので問題解決するのが早かったからです。
30代女性
素人の自分だけでは解決できない問題を早期に解決することができた。
40代女性
解決までが早かったこと。親身になって話を聞いてくださった事。今後同じような被害に遭わない為の対策を教えてくださった事。
特に犯罪・刑事事件の場合、迅速な問題解決が肝となってきます。
例えば逮捕された後で検察庁に身柄を送検された後だと、送検後、24時間以内に検察官が被疑者に対する勾留を請求するかしないかを決定します。
勾留請求が行われ、承認された場合、最長20日間勾留されることもあります。
勾留期間中は勿論会社へ行くことができないため、たとえ無罪であったとしても会社に連絡を入れなくてはならないケースが多いでしょう。
会社に逮捕を知られた場合、会社によっては解雇となることも考えられます。
だからこそ、迅速な解決が大切になってくるのです。
迅速な解決のために、早め早めに弁護士へ相談するようにしましょう。
逮捕されたら会社に連絡がいくのかどうかについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
https://www.kakekomu.com/media/53668/
(4)示談交渉ができたから
示談交渉ができたから弁護士に相談してよかったという方もいました。
50代男性
弁護士に相談したことで、示談になりました。
40代男性
相手が示談に応じて、刑事責任を負わなくて済んだからです。
実は、あなたが加害者の場合、あなた一人で示談交渉をするのはとても困難です。
というのも、そもそも加害者が被害者の連絡先を聞くこと自体が難しいからです。
ただし、弁護士経由であれば加害者に示談交渉を受け入れてもらえることがあります。
さらに、示談交渉の申し込みだけでなく、交渉自体も代理で行ってくれることもあるのです。
示談交渉をしたいと考えているなら、一度弁護士に相談してみると進めやすいでしょう。
示談交渉についてより詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
https://www.kakekomu.com/media/53700/
(5)裁判に勝てた・有利な判決を得られた・問題が解決したから
実際に裁判をして勝てたり、有利な判決を得られたり、弁護士に相談したことで問題が解決したため、弁護士に相談してよかったと感じている人もいました。
40代女性
裁判に勝てたので。求刑よりも重い判決が下された。
50代女性
弁護士に相談したことで、事件の弁護をしてもらって刑が軽くなって良かった。
50代女性
どこに相談してよいかわからず、知り合いに聞き相談した結果問題が解決しました。
犯罪・刑事事件に関して弁護士に相談するのは、やはり最終的に自分にとって良い結果を得たいという気持ちがあると思います。
その結果を得られるというのは相談者や依頼者にとって、「相談してよかった」という気持ちにダイレクトにつながるでしょう。
「相談してよかった」と回答しなかった人の理由
反対に、「相談してよかった」と回答しなかった人の理由についても下記にてご紹介します。
弁護士相談をする際や弁護士を選ぶ段階で気をつけた方が良いこととして、参考にしてみてください。
(1)親身に相談に乗ってくれなかったから
弁護士が親身に相談に乗ってくれなかったため、弁護士に相談してよかったと思わなかったという意見がありました。
40代女性
親身になって相談に応じてくれたわけではなく、まず最初にお金の話をしてきました。勝てる案件ですが、弁護士費用が高額になるので赤字になります。泣き寝入りをするのが一番だと思います、と言われました。すごく悔しかったので、相談しなければ良かったと後悔しました。
20代男性
担当弁護士の対応の仕方が、相談者に寄り添うのでは無く、自分の意見を押し付けるだけで酷かった点です。
20代女性
お金ばかりを気にして、ちゃんと話を聞かないから。
現在、日弁連(日本弁護士連合会)に所属している弁護士数は43,238名にものぼります(データ元:日本弁護士連合会)。そのため、弁護士にも色々な人がいることが想定できます。
あなたとの相性が良い人もいれば、良くない人ももちろんいるでしょう。
もし弁護士相談を検討しているなら、すべての弁護士とあなたの相性や価値観が合うわけではないということを頭に入れておきましょう。
(2)相談したが解決しなかった・金額に見合う結果を得られなかったから
相談したけれど解決しなかったため、弁護士に相談してよかったと思わなかったという人もいました。
30代女性
お金を払っても解決しませんでした。
40代女性
相談料金に見合うだけのものを得れたとは実感出来ませんでした。
案件によっては相談自体を無料で受け付けている弁護士もいますが、依頼をすると、相談料だけでなく着手金、報酬金等もかかってくることがあります。
安くないお金を支払って依頼をするわけですから、やはり問題は解決させてほしいものですよね。
そのためには、解決できる見込みがどのくらいあるのかを事前に聞いておいたり、事前に相談しようと思っている弁護士の解決実績を見る等しておくと良いでしょう。
(3)弁護士が迅速に対応してくれなかったから
弁護士が迅速に対応してくれなかったため、相談してよかったと思わなかったという人もいました。
30代男性
いい意見が聞けず行動が遅いと思いました。
「「相談してよかった」と回答した人の理由」の中でも説明したように、犯罪・刑事事件において迅速な対応は非常に重要になってきます。
どのくらい早く適切な対応ができるかによって、その後の生活が大きく変わってきてしまうからです。
しかし、なかなか「迅速に対応してくれる弁護士なのか?」を判断するのは難しいと思います。
そのため、相談をする前や相談した後に自分が送った連絡に対してどのくらいの速度で弁護士が返信してくれるのか、対応してくれるのかを見て判断してみるのが良いかもしれません。
犯罪・刑事事件に関して弁護士相談をして実際に不安や疑問は解消されたか?
それでは、実際に犯罪・刑事事件に関して弁護士相談をした方は、相談前に抱えていた不安や疑問を解消できたのでしょうか?
実際に弁護士相談をしたことのある男女78名に調査をしてみました。
その結果、8.5割以上の方が、「弁護士相談をして自分の疑問や不安が解消された」と回答しました。
弁護士相談した人の圧倒的多くの人が疑問や不安を解消できている点で、迷っていることや不安、わからないことがあれば、些細なことでも弁護士に相談してみることがやはり重要といえるでしょう。
弁護士相談する際の注意点・ポイント
それでは、上記の結果を踏まえて、弁護士に相談する際にどんなポイントに気をつけると良いのでしょうか?
下記にて、弁護士相談を検討した際のポイントをご紹介します。
複数名の弁護士に個別相談してみる
まず一つ目のポイントは、複数名の弁護士に個別相談してみることです。
前述した通り、現在弁護士は4万人以上もおり、その中から自分に合った弁護士を探していくことが重要です。
しかし、忙しい日常の中で多くの弁護士に会って自分と相性が良い弁護士を探すのは現実的ではないと思います。
カケコムなら、カケコムに登録している弁護士ごとに詳細なプロフィールが掲載されているので、気軽にネット上だけで弁護士の人柄や事務所の特徴を比較することができます。
また、カケコムに登録している弁護士のプロフィールを見て複数名気になった場合は、その複数名の弁護士に個別相談の予約をするのもおすすめです。
相談をしたからといって必ず依頼しなければならないわけではないので、あくまでもあなたが安心して相談しやすいと思うか等、あなたの価値観を第一に優先し、依頼する弁護士を選びましょう。
解決実績の多い弁護士を選ぶ
解決実績の多い弁護士を選ぶのも一つのポイントです。
なぜなら、犯罪・刑事事件の解決実績が多い弁護士であれば、その分幅広い解決方法を知っている可能性がありますし、どんなケースだとどんな方法を取るのが適切なのかを的確にアドバイスしてくれる可能性があるからです。
カケコムの弁護士プロフィールの中には、「解決事例」を掲載しているページがあります。
弁護士によっては解決事例を多く掲載していることもあるため、その解決事例の内容を読んで、自分の問題を解決してくれそうな弁護士を選ぶのも良いでしょう。
「実績豊富」という内容をプロフィールに記載している弁護士もいますので、その内容も参考にしてみてください。
また、その他にも、メディア掲載歴や監修歴が多数あったり、多くの団体に所属していたりする等も基準として見てみると良いかもしれません。
相談したい内容を箇条書きでメモしておく
弁護士に相談することを決めたら、相談したいと思っている内容を箇条書きで書き出しておくことも重要です。
例えば、事件の経緯を時系列順に書いておいたり、法的なアドバイスをもらいたい点(例えば示談を成立させるためにはどうすれば良いのか、早期釈放を目指すにはどうすれば良いのか)や自分の予算等を書いておくと良いでしょう。
料金面等の気になる部分は相談時にしっかり聞いておく
また、後から「話が違う」とならないように、相談時には気になる部分をしっかり聞いておくことも重要です。例えば、下記のような内容についてです。
- 総額いくらになりそうなのか
- どんな支払方法が可能なのか(分割払い・カード払い・後払い等)
- 解決までどのくらいかかりそうなのか
- どのくらい解決の見込みがあるのか
依頼する事務所や弁護士によって大きく変わる部分もあるため、複数の弁護士に会い、それぞれの弁護士に聞き、内容を比較してみると良いでしょう。
どの弁護士に相談したら良いかわからない場合は一括相談機能を利用する
もしも個別相談をしたい弁護士を選ぶ時間がなかったり、プロフィールを見てもどの弁護士に相談すれば良いのかわからない場合は、カケコムの一括相談機能のご利用がおすすめです。
一括相談機能とは、簡単な相談内容等を1分程度で記入し、送信すれば、弁護士の方から連絡が来るというシステムです。
連絡が来た弁護士の中から自分に合う弁護士に相談してみたり、依頼をしてみましょう。
地域や相談方法など細かい条件を選択し、自分に合った弁護士を探したい方(個別相談をしたい方)は、下記の青いボタンから弁護士検索を、ひとまず弁護士に無料相談したいという方(一括相談機能を利用したい方)は、下記の赤いボタンからお気軽にご連絡ください。