借金の返し方のコツは?弁護士への相談のメリットは?
借金の返し方のコツって、なんだと思いますか?少額の借金なら返済のコツなど考えなくても問題ありませんが、返済に数ヶ月から数年もかかってしまうような多額の借金の場合は、返済のコツを知っているのと知らないのとでは、借金が完済できるかが大きく変わってくることも。借金返済のコツについて、詳しく説明をしていきます。
借金の返し方のコツは?
借金の返済方法5選
返済方法1:家計を見直す
返済方法2:副業で収入を増やす
返済方法3:親類に相談する
返済方法4:おまとめローンを利用する
複数の貸金業者からお金を借りており、毎月の返済に困っているという場合には、「おまとめローン」の利用を検討してみてください。
おまとめローンとは、複数の貸金業者からの借り入れを一社からの借り入れにまとめることができるローンのことです。
おまとめローンを利用した場合、返済先が1つになりますので、月の返済回数を減らすことができます。
また、基本的にはおまとめローンを利用した場合には、月々の返済額が少なくなります。
会社によっては金利が安くなることもあるので、複数の貸金業者からお金を借りていて返済が困窮しているという方にはおすすめです。
返済方法5:債務整理をする
今まで紹介をしてきた方法では借金を完済できない!という方には、債務整理を行うのがおすすめです。
債務整理には、以下の4つの種類があります。
- 任意整理
- 特定調停
- 個人再生
- 自己破産
「任意整理」と「特定調停」は、債権者(貸金業者など)との話し合いで、借金を減額してもらう手続きです。
「特定調停」は、裁判所で行う必要があるので、任意整理に比べて手続きが煩雑になります。
そのかわり、調停委員が話し合いの仲介をしてくれるので、個人で話し合いをするよりも話がまとまりやすいというメリットがあります。
「個人再生」と「自己破産」は、裁判所に申し立てを行い、裁判所の判断で借金を減額したり、なくしたりしてもらう手続きです。
「個人再生」と「自己破産」は裁判所に判断をしてもらいますので、用意する書類の数がとても多くなります。
また、「官報」という国が発行している新聞のようなものに氏名と住所が記載されてしまうというデメリットがあります。
【法人の返済方法】
法人であればファクタリングで資金を捻出という方法も。
詳しくはこちら
ファクタリングサービス主要10選の比較表と利用時の注意点や選び方について解説|kyozon
経験者は借金をどう返済しているのか
カケコムでは、実際に借金をして全額を返済した、何度か返済していたけれど完済に至らなかったと回答した男女91名に、どのような手段を使って借金を返済したか調査しました。
借金返済のためのお金を働いて得た人が86名、(他の)消費者金融に借りた人が3名、(他の)親戚に借りた人が2名、その他が5名となりました。ほとんどの人が働いて得たお金で借金を返済しています。
また、「その他」の回答例は、下記のようなものがありました。
50代男性(「働いて得た」も選択)
弁護士に相談して、債務整理しました。
※債務整理とは、借金の返済猶予を伸ばしたり、借金の減額を行うことです。
50代男性(「働いて得た」も選択)
コロナ対策の特別定額給付金から(借金を返済した)。
40代女性(「働いて得た」も選択)
満期でおりた保険金も(借金返済に)追加した。
自分が選択した手段で借金を返済して良かったか
次に、「自分で選択した手段を使って借金を返済して良かったか」をアンケートしました。
「とても良かった」が41.5%、「良かった」が40.2%、「あまり良くなかった」が12.2%、「良くなかった」が6.1%という結果になりました。「とても良かった」と「良かった」を合わせると、81.7%にも及びます。
さらに内訳を見てみると、下記通りでした。
「働いて得た」と回答した人
働いて得たお金を借金返済にあてた人は、41.6%が「とても良かった」「良かった」と回答、11.7%が「あまり良くなかった」と回答、5.2%が「良くなかった」と回答しています。
「良かった」「とても良かった」と回答した人を合わせると83.2%を占めるため、働いて得たお金で借金を返済人は、比較的満足度を高く得ていることが分かります。
「とても良かった」「良かった」と回答した人の意見
働いて得たお金を借金返済にあてた人で、「とても良かった」「良かった」と回答した人の意見をより詳しくご紹介します。
新たなトラブルに遭遇することなく返済できたから
40代男性
やはり借金は働いて得た収入から返すのが王道だと思います。他から借りて返す等の方法だと、雪だるま式に増えていくだけですから。
40代男性
後々に問題を残すことなく終えたのでよかったです。
新たな借金を作らずに済んだから
50代男性
新たに借金をせずに返済できてよかったと思います。
40代男性
別の業者から借りずに済んだからです。
他の人に迷惑をかけずに済んだから
40代男性
自分で稼いだお金で借金を返済したので、誰にも迷惑をかけずに済んだ。
30代男性
新たな借金をせず、誰にも迷惑をかけずに全て返済できたことが良かったです。
苦労したことで今後は借金をしないという決意ができたから
30代女性
働いて凄く苦労して返済したので、二度と借りないようにちゃんと貯金しようと学べたから。
40代女性
借りたものは返すべきと言う事が守られたからです。更に、夜にバイト(会社は副業を認めてくれていました)をして自分で返済した事により、二度と借りる事は無いだろうと思えたからです。返済期間中に利息を払う事が、もったいない事をしていると気がついたからかもしれません。
40代女性
借金を借金して返却するのは良策とは言えず、働いて返却するのは、その後の人生設計にも役立ったから。ただ借金自体は反省点なので「とても良かった」とまでは言い切れない。
無理なく計画的に返済できたから
30代女性
働いて返済できる位の返済期間を指定していたので月々の給与から生活に支障が大きく出る事がなくて良かったです。
40代男性
計画的に返済する事が出来た。
「あまり良くなかった」「良くなかった」と回答した人の意見
働いて得たお金を借金返済にあてた人で、「あまり良くなかった」「良くなかった」と回答した人の意見としては、働いて得たお金で借金を返済したこと自体に後悔しているのではなく、下記のように借金をしてしまったこと自体を悔いているものが多い印象でした。
仕事で稼いだお金の多くが借金返済で消えたから
30代女性
どんなに頑張って働いてもほぼ全額返済に当てていたから。
家族や友人からお金を借りてしまったから
30代男性
完済しましたが、借金はそれまでの信用を無くしてしまう恐れがあるので、家族や友人から借りるのはあまり良くないと感じました。
「(他の)親戚に借りた」と回答した人
「(他の)親戚に借りた」お金を借金返済にあてた人は、50%が「とても良かった」、50%が「あまり良くなかった」と回答しました。
「とても良かった」と回答した人の意見
(他の)親戚に借りたお金を借金返済にあてた人で、「とても良かった」と回答した人の意見をより詳しくご紹介します。
40代女性
借金は膨らむことがよくわかり勉強になった。二度と借金しないと決めた。
「あまり良くなかった」と回答した人の意見
(他の)親戚に借りたお金を借金返済にあてた人で、「あまり良くなかった」と回答した人の意見をより詳しくご紹介します。
40代男性(「働いて得た」も選択)
親類に知られることとなったのは結果として、とても恥ずかしいことだった。
「(他の)消費者金融に借りた」と回答した人
「(他の)消費者金融に借りた」お金を借金返済にあてた人は、33.3%が「あまり良くなかった」と回答、「良くなかった」と回答しました。下記のように、「自転車操業になってしまったから」という意見でした。
具体的には、下記のような意見がありました。
30代男性(「働いて得た」も選択)
他の消費者金融に借りてしまったのは、借金がさらに膨らんでしまうので失敗でした。頭を下げてでも両親等に頼むべきだったかもしれません。
30代男性(「働いて得た」も選択)
消費者金融で借り入れする時点で破綻した状態にあり、利息で借金だけが膨れて意味がありませんでした。自転車操業のような状態だけは避けるべきだったと考えています。
30代男性(「働いて得た」「その他(携帯電話のキャリア決済、後払いサービスを利用)」も選択)
新たに借金を生み出しているだけで、後払いやキャリア決済による返済は行わない方がいいと身にしみました。
借金を返済するコツとは
無理な返済計画を立てない
臨時収入は返済に充てる
今以上に借金を増やさない
借金返済を弁護士に相談するメリットとは
借金の返済を弁護士に相談するメリットはあるのでしょうか。
あなたに適した借金返済方法を考えてくれる
借金の返済方法には、債務整理以外にもおまとめローンの利用など、様々な方法があります。
しかし、借金に悩んでいる状態では冷静な判断をすることが難しいこともあるでしょう。
弁護士に借金を相談した場合、数ある借金返済方法の中からあなたの借金の総額や資産状況、収入などを総合的に判断して、あなたに適した借金返済方法を教えてくれます。
話すだけで心理的にすっきりすることもありますから、まずは弁護士に相談をしてみましょう。
借金の取り立てが止まる
弁護士に債務整理の依頼をした場合には、弁護士は債権者(貸金業者など)に受任通知というものを送付します。
受任通知とは、「弁護士が債務者(あなた)の代理人になって、債務整理の手続きを行いますよ」ということを債権者に知らせる文書のことです。
この文書が債権者に送付されると、債権者はあなたに直接取り立てを行うことができなくなります。
これは「貸金業法」という法律で定められているものなので、例外はありません。
日々の取り立てに悩んでいるという方の場合は、精神的にかなりのゆとりが生まれるでしょう。
債務整理をすることになっても安心
弁護士と借金の返済方法について話し合い、債務整理をすることになった場合、弁護士が債務整理の手続きを代行してくれますので、手間や時間を節約することができます。
また、一般の方が自分で任意整理や特定調停を行うよりも借金の減額率が高くなることが多く、個人再生や自己破産をする場合も、裁判所に認められやすいという大きなメリットがあります。
無料で相談に乗ってもらえる場合がある
カケコム独自で行った調査では、借金をしても弁護士相談しなかった理由のひとつとして、「弁護士費用に不安があったから」というものがありました。
実際の意見がこちらです。
20代男性
相談していない。相談すれば相談料金がまた発生すると考えたからです。
30代女性
敷居が高いし、弁護士費用が高くつく気がするから。
弁護士費用は高く、相談するにも敷居が高いと思われがちですが、弁護士費用については、カケコムに在籍している弁護士の場合、相談を無料で受け付けていることがあります。
相談後にどのくらいの弁護士費用がかかるかについても、相談時に弁護士に聞くことで明確にできる場合が多いので、費用面のみにハードルを感じている人は一度相談してみることをおすすめします。支払い方法なども柔軟に対応してもらえる場合があります。
カケコムには電話相談など、オンラインで相談を受け付けている弁護士もいるので、「わざわざ法律事務所まで相談に行くのが面倒」だと感じている人にもおすすめです。