旦那と別れたい理由ランキングと別れたい妻が取るべき行動を解説
旦那と別れたいと思う一方で、「本当に離婚して大丈夫だろうか」と迷う気持ちを持つ方は少なくありません。そこで本記事は、世の中の女性がどのような理由で離婚に踏み切ったのか、独自にアンケート調査を行いました。また、離婚するか迷ったときにすべきことや離婚のリスクについても詳しく解説しています。「離婚しようか迷っている」「みんなどのような理由で離婚しているのか知りたい」といった方は必見です。
「モラハラや旦那の不倫等があり、離婚を考えている」「離婚をするなら自分に有利な条件で進めたいけれど、どうすればいいか分からない」という人は、弁護士へ相談することで下記のようなことを実現できる可能性があります。
・あなたに代わって配偶者に離婚をしたい理由等を説明し、できるだけあなたに有利になる条件で、離婚に向けて交渉してくれる。
・離婚を説得させる材料が足りない場合は、さらなる証拠集め、証拠作りのサポートをしてくれる。
・離婚後の生活設計をどうすべきかまで含めて、アドバイスしてくれる。
離婚請求が通るかどうかは、有効な証拠があるかどうかに左右される部分が大きいです。
そのため、できるだけ早めに弁護士へ相談し、証拠を集めたり作ったりした上で、離婚請求を行うことが重要です。
またカケコムには、離婚を拒否していた配偶者に対して、弁護士が交渉を行ったことで、無事離婚に応じてもらえたという事例を持つ弁護士も登録しています。
旦那と別れたい理由ランキング
カケコムでは、離婚を経験した女性97名を対象に、離婚したいと思った最大の理由を独自で調査しました。
その結果がこちらです。
今回は、こちらの結果の特に上位3つの理由に着目して、女性が旦那と別れたいと思う気持ちについて、考えていきたいと思います。
今回は、こちらの結果で上位だった理由に着目して、女性が旦那と別れたいと思う気持ちについて、考えていきたいと思います。
精神的な攻撃、暴言、モラハラ
精神的な攻撃や暴言、モラハラは離婚理由として14人の方が挙げ、1位となりました。
このようなことをしてくる旦那の心理として、プライドが高かったり職場での立場が低く、妻の自尊心を下げることで優越感を得たい、ということが考えられます。
また、自分の両親に優しくしてもらったことが少なく、人とどのようにコミュニケーションを取ればいいのかわかっていないという人もいます。
いずれにせよ、毎日顔を合わせる旦那にモラハラをされるのは精神的にかなり消耗するものです。特に専業主婦の方は、外部との関わりが少ないため、コミュニケーションを取る相手が旦那しかいないという方もいますよね。罵倒される毎日から逃れたいと思うのは当然のことではないでしょうか。
不倫された
離婚の理由として、パートナーの不倫も14人の方が挙げ、同率1位となりました。
不倫は、夫婦間の信用を破壊する行為です。「もうしない」と謝られたとしても、された側としてはどうしても相手を疑い続けることになります。
また、子どもがいる場合には、家事や育児を放って別の女性に会いに行っていたことが許せなかったり、この先旦那を信じて2人で子育てしていけるのかわからなくなるという方もいるでしょう。
育児や家事への不協力、家庭を顧みない
家事や育児への不協力、家庭を顧みないことも14人が挙げ、同率1位という結果になりました。
昨今、男性の育児参加の重要性が認識されてきたとはいえ、いまだに「家事や育児は女性の仕事」と考えている男性も一定数います。
特にお子さんが小さい場合は、24時間お子さんの安全に気を遣うことになりますし、夜泣きでなかなか睡眠時間も取れません。そのきつさを訴えても旦那に理解してもらえず、土日は何もせずゴロゴロしていたり、「お前は専業主婦だから楽でいいよな」などと言われた日には、なんで一緒にいるのか分からなくなってしまいますよね。
一緒にいる意味に疑問を持ち始めてしまえば、旦那と別れたいと思ってしまうのも自然な流れかもしれません。
相手家族との付き合いによるストレス
相手家族とのストレスも、1位には及びませんが多くの人が離婚理由に挙げていました。
旦那本人との相性が良かったとしても、結婚をすると実家との付き合いは避けられません。家族との付き合いによるストレスは、旦那には相談しにくい・理解してもらいにくいというのも離婚に繋がりやすい原因でしょう。
相手の暴力
精神的な攻撃だけでなく、殴る蹴る、髪をひっぱるといった身体的な暴力も離婚理由として多く挙げられています。
妻や子供に対する暴力だけでなく、壁や物に対して攻撃するなどといった場合もあるでしょう。日常的な暴力に怯えるような生活からは一刻も早く逃げたいと考えるのが当然です。
相手の性格についていけない
旦那の性格についていけないため離婚したという人も多かったです。
「性格の不一致は」離婚理由として男女ともに非常に多く、今回のランキングに入っている他の項目であっても、性格の不一致に含まれる場合もあります。根本的な相性の悪さを感じてしまうと、共同生活を続けるのは難しいでしょう。
生活習慣の違い
就寝時間や食事の際のマナーなど、共同生活を送る中で感じる生活習慣の違いも離婚につながるストレスのひとつです。無意識にやっている行動やクセも多いため、容易に改善が難しい点でもあります。
また近年では、手洗いや着替えのタイミングといった、衛生観念のちがいを理由に離婚したという夫婦もいるようです。
離婚すべきか迷ったらすべきこと
本気で別れたいかを考える
離婚の意思を相手に伝えたり、離婚手続きを実際に始める前に、まずは本当に別れたいのかを自分の中でじっくりと考えましょう。
「離婚したい」という意思は、一度相手に伝えてしまうと、後から取り消すことが難しくなります。結果的に離婚をしないことになっても、相手の気持ちや愛情に与える影響が非常に大きいためです。
そのため、本気で別れるのかどうか、一度気持ちを落ち着かせてよく考えるようにしてください。
それでも「絶対に別れる」と考えたのなら、別れるための準備を進めていきましょう。
離婚後の生活について考える
離婚しようか迷ったら、離婚後の生活について考えてみましょう。
特に、経済面で離婚しても生活していけるかや、夫婦間に子供がいる場合は、離婚が子供に与える影響については、慎重に考える必要があります。
夫婦間に子供がいるのなら、誰が子供を引き取り育てるのか、養育費は払ってもらえそうかといったことを考えてみるといいでしょう。また、離婚手続きを進めていく上で、離婚協議書の作り方や公正証書の作り方を知る必要もあります。
夫婦間に子供がいない場合でも、離婚後の収入はどう変化するのか、財産分与はどうするのか、慰謝料はもらえそうかなど、考えてみましょう。
「離婚後の生活に備えて何を準備すればいいかわからない」「離婚後の生活に備えて準備したけれど、他に考えるべきことはないか?」といった疑問をお持ちの方は、一度弁護士に相談してみるといいでしょう。
家族や親しい知人に相談してみる
離婚するか迷ったら、家族や親しい友人に相談してみるのも一つの手です。第三者の意見を取り入れることで、冷静に物事を判断しやすくなります。
突発的に別れてしまうと、今後の生活費の負担が大きくなったり、住む場所に困ったりと不具合が発生しやすいです。
家族や親しい知人であれば、あなたのことをよく理解して的確なアドバイスをくれる可能性も高いですし、場合によっては、離婚後に支援をしてもらえることもあります。
もちろん離婚せずに済むような方法を考えてくれることもあるので、まずは自分の主観だけで動かずに、身の回りの人のアドバイスに耳を傾けてみましょう。
別居生活をしてみる
以上のことを検討し、それでも離婚するか迷ったら、旦那と相談し、別居生活をしてみるのもいいでしょう。
長年一緒に生活を続けていると、どうしても相手の嫌な部分にばかり目が行くようになります。その状況では、なかなか離婚以外の選択肢に目を向けられなくなってしまいます。
一旦別居という形で旦那と距離を置くことで、今まで気づかなかった旦那のありがたみがわかるようになる可能性もあります。
「旦那と別れたい」と感じたら、まずは別居から始めて、様子をみてみましょう。
旦那と別れたいけど踏み切れない4つのリスク
旦那の嫌な部分ばかりが目につき、今すぐにでも離婚を進めたいと考える気持ちはわかりますが、旦那と別れることのリスクを考えることも重要です。
勢いだけで離婚をしてしまうと、今後の生活でかなりの苦労を強いられるかもしれません。
特にお子様がいるとその状況に陥りやすいため、リスクをしっかりと頭に入れた上で離婚を検討するようにしましょう。
リスク(1) 経済状況が悪化する
一つ目のリスクとしては、離婚によって経済状況が悪化する可能性があることがあげられます。
離婚が一番大きく影響する点は、経済面です。離婚をすると旦那の稼ぎ分の収入がなくなるため、離婚後は生活費を1人で稼がなければなりません。
特に離婚したての頃は、引っ越し費用や生活に必要な家具、家電の購入で出費が多く、生活面で困窮するケースが多いです。また、住宅ローンの支払いが離婚後も発生し続ける場合もありえます。
財産分与や慰謝料が少なければ少ないほどつらい思いをすることになるため、離婚後もちゃんと経済的に自立できるかしっかりと考えてから離婚を決断しましょう。
リスク(2) 親権を得られない可能性がある
離婚後の経済状況に不安があると、親権を得られない可能性もあります。
家庭裁判所は、夫婦のどちらが親権を持つかを「子供を十分に養育していけるか」「子供のためにはどちらを親権者とした方がいいか」ということを判断基準の一つとしています。そのため経済力が無いと判断されると、親権が相手に渡る可能性が高いのです。
確実に親権を得るためにも、離婚前に、離婚後もある程度経済力があることを示せる状況を裁判所に示せる状況をつくっておきましょう。
リスク(3) 期待していたほど慰謝料を貰えない
最初から相手からもらえる慰謝料をあてにして離婚すると、いざ離婚手続きを進めていくと、期待していたほど慰謝料を貰えない可能性があります。なぜなら旦那側も弁護士を用意し、なるべく慰謝料を少なくできるような施策や証拠を用意してくる可能性があるからです。
たとえ旦那の不貞行為や暴力が原因となって離婚したとしても、こちらにも少しでも非があると、慰謝料の金額は下がってしまいます。
財産分与なら、財産はほぼ確実に2分割で貰えますが、慰謝料の金額はかなり変動するので、最初からあてにし過ぎない方がいいでしょう。
リスク(4)世間体が気になる
最後に挙げるのは、離婚することで周囲から「離婚した人」と認識されてしまうリスクです。家族や友人だけでなく、近所づきあいが親密な地域に住んでいるのであれば周囲の人にも離婚したことは知られてしまうでしょう。
離婚自体は決して悪いことではありませんが、離婚に至るまでの理由や経緯について勝手な憶測が広まると、良くないイメージを持たれてしまう危険性もあります。
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旦那とスムーズに別れる4つの方法
本気であることを伝える
まずは、本気であることを旦那に伝えることから始めましょう。思い切って離婚したいと伝えたのに、ふいの思い付きや一時的な気の迷いから言っているだけだと思われ、真面目に取り合ってもらえないということは良くあります。
特に、不倫やDVなどの明確な理由がなく、旦那の身勝手な行動や家事への不参加を理由に離婚したい場合には、旦那側はそれまで離婚について一切考えたこともない可能性が高いです。
本気で離婚したい、前々から考えていた結果であるということをはっきりと伝えた上で、真剣な話し合いに応じてもらうようにしましょう。
離婚の条件は柔軟に交渉する
離婚するにあたって、子供の親権や慰謝料の金額といった条件を決めていくことになります。
絶対に譲れない部分はあるかと思いますが、スムーズに離婚を進めていく上では柔軟に交渉することも大切です。
また、条件を決める話し合いにはどうしても時間がかかります。離婚を急ぎ過ぎると後々のトラブルにもつながりかねないため、丁寧に交渉を進めていきましょう。
法定離婚事由の証拠を提示する
夫婦間の話し合いで離婚が成立しなかった場合、最終的には裁判離婚となります。この際に離婚する理由に値するとされるのが、不貞行為、悪意の遺棄(夫婦の協力義務の放棄)といった5つの「法定離婚事由」です。
二人での話し合いの段階で法定離婚事由にあたる証拠があれば、たとえ裁判にまで縺れこまないとしても、旦那側も離婚を受け入れざるを得なくなります。
証拠があれば条件に関する話し合いもスムーズに進められるので、証拠になりそうなものは事前に集めておく・取っておきましょう。DVやセックスレスなども法定離婚事由のひとつである「婚姻を継続し難い重大な事由」に当てはまる場合があります。
弁護士に相談する
離婚するべきか迷ったり、離婚を決意した場合には、まずは一度弁護士に相談することをおすすめします。
弁護士に相談することで、離婚したらどのようなお金がどのくらいもらえるのかを聞き、離婚後の生活をシミュレーションすることができます。また、離婚にあたって、法律知識のない人には思いもしなかったリスクを見つけられることもあります。
たとえば、子供の養育費について旦那と話し合った内容を書面にまとめておいたのに、執行力のある書面になっておらず、養育費が支払われなくなってしまうことがあります。しかし、事前に弁護士に相談すれば、離婚にあたって決めるべき条件の抜け漏れを防いだり、手続きを進める上でしておいた方がいいことについてアドバイスをもらうことができるのです。
また、離婚というのは長年一緒にいた相手と対立し、何ヶ月も希望の条件について話し合うことになるため、想像よりも何倍もの労力を使うことになります。特に女性は、相手から威圧的な態度を取られて萎縮してしまったり、感情的になって暴力を振るわれ、泣く泣く相手の条件を飲んでしまうというリスクもあります。
そういった場合でも、弁護士はあなたの味方になって相談にのってくれるので、きっとあなたの大きな心の支えになってくれるはずです。
まとめ
今回は、旦那と別れたい様々な理由と、旦那と別れたい妻が取るべき行動について考察してまいりました。
旦那と別れたいと感じる瞬間というのは人それぞれでしょうが、一度でも心の中で「この人と一緒にいたくない」という考えが出てしまうと、心が乾いてしまい離れがちになってしまいます。
そのため、離婚をしたいと考えるようになってしまったのなら、一度離婚問題に強い弁護士に相談して慰謝料請求や養育費といったものはどうしたらいいのかを相談しておくといいでしょう。