離婚を証明する書類とは?離婚届受理証明書の請求方法や発行期間の目安等を解説
離婚届を提出した証明書とはどのようなものでしょうか。離婚届を提出した後、付随する様々な手続きをしようとしたところ、「離婚した証明書をもらってきてください」と言われることがあります。そんなとき役に立つのが離婚届受理証明書です。
「離婚したいけれど、どのような条件で離婚すれば損をしないのか分からない」
「離婚や離婚届について分からないことがあり、専門家に聞きたい」
という方は、弁護士に相談されることをおすすめします。
弁護士に相談・依頼することで、下記のようなメリットを得られる可能性があります。
・配偶者に対してどのように離婚の話を切り出せば良いか、どのように説得すれば良いかアドバイスしてくれる。場合によっては代理で説得してくれる。
・離婚後の生活が不安な方に対して、どのように行動していけば良いか、どのような離婚条件を提示すれば良いのか等をアドバイスしてくれる。
・財産分与や慰謝料等の離婚条件について、あなたが損をしないよう、代理で交渉してくれる。
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離婚届受理証明書とは?
離婚届受理証明書とは、市区町村の役場で発行されるもので、離婚届が受理されているのか、受理されたのはいつなのかを証明する書類(公文書)です。
離婚届受理証明書は非常に高い証明性を持つので、保険や扶養関係の給付金など大事な手続きで必要とされることがあります。
そんな時に、「確かに離婚届が提出されてこの人は離婚をしました」という証明になる「離婚届受理証明書」を利用するのです。
離婚届受理証明書は戸籍謄本よりも強い証明力を持つ
戸籍謄本も基本的には離婚の証明力のあるものとして扱われますが、転籍をした場合、離婚に関する記載がなくなってしまいます。
このことから離婚届受理証明書は戸籍謄本よりも確かな離婚の証明になり、様々な場面で提出する意味があります。
離婚届受理証明書の請求方法は?
離婚届受理証明書は、自治体の窓口で請求する方法と、郵送で請求する方法があります。
身分証明書が必要となるため、窓口で申請する場合は身分証明書を持参し、郵送の場合は身分証明書のコピーを同封するようにしましょう。
また、離婚届受理証明書の発行は、離婚届を提出した自治体でのみの発行となるため、他の自治体で申請しないよう注意しましょう。
離婚届受理証明書の発行にはどのくらいかかる?
窓口申請の場合は、早くて即日で発行してもらえる可能性があります。
ただし、発行にどのくらいかかるかは発行するタイミングや状況(離婚で住所変更があった際等)により、後日の発行となる可能性もあります。
上質紙での発行の場合は、2~3日かかることがあるようです。
また、郵送で申請した場合は窓口申請よりも長く、1週間以上かかることもあるでしょう。
より確実な発行日数の目安を知りたい場合は、届け出を行った窓口に問い合わせることがおすすめです。
離婚届受理証明書の発行にかかる費用は?
離婚届受理証明書の発行にかかる費用は、手数料として1通350円です。
上質紙での発行を希望する場合は、1通1,400円になります。
離婚届受理証明書はどういうところで必要なの?
離婚届受理証明書がどのようなものなのか、どこで手に入るのかなど見てきました。
ここからは、その離婚届受理証明書を具体的にどんな場面で役に立つのかをご紹介します。
離婚届受理書の役割(1) 離婚後の保険の手続き
前述した通り、保険の手続きには離婚届受理証明書が必要になります。
社会保険、国民健康保険ともに、この離婚届受理証明書の提出が必要になるでしょう。保険だけでなく国民年金の手続きにも必要な証明書です。
健康保険はいつ病気になるかわからないですし、持病を持って通院や入院されているご家族を扶養する場合はすぐにでも手続きが必要になりますね。
この他にも、行政サービスでも必要になる場合があります。
離婚届受理書の役割(2) 行政サービスを利用するとき
- 自動車の名義変更
- 住民票の変更
- 世帯主の変更
- パスポートの氏名の変更
など、様々な場面で提出を求められます。
また子供に関する手続きでも多々この証明書の提出を求められる場面があります。
離婚届受理書の役割(3) 給付金の受け取り
離婚後の給付金は、誰もが一番に手続きを済ませてしまいたい行政サービスのひとつでしょう。
- 児童扶養手当
- 保険料の免除
- 水道料金の割引
など、行政によって様々なひとり親家庭への給付金や免除、補助のサービスがあります。
このような手続きにも離婚届受理証明書が必要になってくるのです。
離婚届受理証明書の発行に時間がかかる場合の対処法は?
離婚届受理証明書の発行に時間がかかっている場合、どのような対処法を取れるのでしょうか?
戸籍謄本で代用可能
どうしても離婚届の提出が証明できる書類が必要な場合があったとしても、発行までに時間がかかってしまって困ったという人も少なくありません。
この場合、離婚の原因などが記載されている戸籍謄本で代用できる場合があります。
しかし、この戸籍謄本も先程書いたように発行できるまで1週間ほど必要になります。
役所によって、発行できるようになるまでの日数も違います。
どちらの証明書が早く発行できるか確認して、早く発行できる書類で代用できないか問い合わせてみましょう。
間に合わない時は待ってもらえるか確認する
このように離婚届受理証明書は、住民票のようにすぐには発行してもらう事が出来ない書類です。
それでも、離婚した後には提出を求められる機会がたくさんある書類なので、時には間に合わないことも十分あり得ます。
困った時は、しばらく待ってもらえないか確認し、必要であれば専門家である弁護士への相談をお勧めします。
特に離婚などの男女問題を得意とする弁護士であれば、今までの豊富な経験からあなたをサポートしてくれるので、離婚届受理証明書が間に合わなかった場合でも待ってもらえるよう代理交渉をしてもらうことも可能です。
離婚や離婚届について分からないことがある場合は弁護士へ相談
離婚や離婚届について分からないことがある場合は、弁護士へ相談することがおすすめです。
というのも、弁護士に相談・依頼することで離婚や離婚届に関する不明点を解消することができますし、もし配偶者との話し合いの中で困っていることがあれば、弁護士が代理であなたが損をしないよう交渉してくれる場合もあるからです。
些細なことでも、何か困っていることがあればお気軽にご相談ください。