離婚する勇気が出ない9つの原因と勇気を出す11の方法を弁護士が解説
離婚の勇気が出ないと悩んでいませんか?離婚したいけど我慢できないほどではないし、と考えている人は少なくありません。しかし離婚するのに必要な勇気はちょっとしたコツで意外と簡単に出るものです。離婚する勇気が出る方法を解説します。
「離婚したいけど、相手が応じてくれるかわからない」
「できるだけこちらに有利な条件で離婚したい」
「親権は自分に欲しい」
そんなお悩みをお持ちの方は、弁護士に相談することでさまざまなメリットがあります。
弁護士に相談・依頼するメリット
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離婚する勇気が出ない原因
離婚をしたいけれど勇気が出ない人にはある共通点がありました。
あなたにあてはまるものはありますか?
離婚する勇気が出ない原因(1) 子供のため
離婚する勇気が出ない人に多いのが、子供のために離婚しないでおこうと考えている場合です。
離婚することで子供が傷つかないか、つらい思いをしないかと心配して離婚を我慢する人は少なくありません。
しかし、子供本人が「自分のために我慢してほしくない」と考えている場合もあるため、子供の気持ちを聞いてみるのも良いでしょう。
離婚する勇気が出ない原因(2) 親の介護が大変
離婚する勇気が出ない理由として、親の介護が大変だというものがあります。
「自分がこの家から出て行ってしまったら、義父母はどうなってしまうのだろう」と心配する人は少なくありません。
離婚する勇気が出ない原因(3) 金銭的に厳しい
離婚への勇気が出ないのは金銭的に厳しいことが原因という場合もあります。
相手より収入が少ない場合は離婚後に生活水準が下がることもあるため、離婚に迷いを生じてしまうのは不思議ではありません。
離婚する勇気が出ない原因(4) 離婚の手続きが大変そう
離婚の勇気が出ない原因として、離婚の手続きが大変そうだと考えているパターンがあります。
離婚自体は離婚届一枚を出すだけで済む場合もありますが、財産分与や社会保障の手続など、離婚に伴って行うことが思った以上に多いと感じる人は少なくありません。
離婚する勇気が出ない原因(5) 我慢すれば今より改善すると考えてしまう
離婚する勇気が出ない人の中には我慢すれば今より改善すると考えてしまう人もいます。
しかし残念ながら、あなたが行動を起こさない限り、状況が改善することはほとんどないといっていいでしょう。
離婚する勇気が出ない原因(6) 世間体が気になる
世間体が気になるせいで離婚する勇気が出ない人は少なくありません。
「離婚したら周囲からどう思われるんだろう…」と心配になるのは自然な感情です。
バツイチと呼ばれるのが嫌で離婚するべきか悩むということもあるでしょう。
離婚する勇気が出ない原因(7) 職場での信頼が失われるのが怖い
離婚する勇気が出ない原因の中には職場での信頼が失われるのが怖いというものがあります。
特に職場結婚である場合で両方とも同じ会社に在職している場合は顕著でしょう。
職場結婚でなくても、結婚式に上司などを呼んでいた場合、離婚することで申し訳ない気持ちになったり肩身が狭い思いをする人は少なくありません。
離婚する勇気が出ない原因(8) 再婚できる気がしない
再婚できる気がしないため、離婚する勇気が出ないという場合もあります。
「離婚したらずっと独りかもしれない」と離婚を躊躇してしまうのです。
離婚する勇気が出ない原因(9) 自立して生きていける気がしない
離婚する勇気が出ないのは自立して生きていける気がしないのが原因の場合もあります。
これまで専業主婦であった女性は特に、今から就職して生きていけるのだろうかと悩む人は少なくありません。
離婚する勇気を出す方法
離婚することを我慢していても「やっぱり離婚したい」と感じることもあるでしょう。
では、離婚する勇気を出すにはどうすれば良いのでしょうか?
離婚する勇気を出す方法(1) 夫婦カウンセリングに行く
離婚する勇気を出すために夫婦カウンセリングに行くのも良いでしょう。
第三者の視点を入れてみることで、離婚への決心が固まる場合もあります。
夫婦カウンセラーは離婚するべきか悩む夫婦の話を聞き、問題点や改善点などを提案してくれます。
夫婦カウンセリングを利用するメリットや効果についてより具体的に知りたい方は、下記の記事を参考にしてみてください。
離婚する勇気を出す方法(2) 親に離婚後のことを相談する
離婚をためらっている場合、親に離婚後のことを相談するのも有効です。
あなたのことを幼いことを知っている親だからこそ、あなたが自分では気付いていないくせや能力を踏まえて離婚後の生活を提案してくれることでしょう。
離婚する勇気を出す方法(3) 相手に離婚を考えていることを打ち明ける
離婚しようか迷っているなら、相手に離婚を考えていることを打ち明けると良いでしょう。
あなたが離婚したいほど我慢していることや、離婚に勇気が出ない原因を話すことで、状況が改善する場合もあります。
離婚する勇気を出す方法(4) 別居する
離婚する勇気が出ないときは思い切って別居することを考えてみましょう。
頭の中だけで離婚しようか迷っているだけでは考えが堂々巡りをしてしまうおそれがあります。
現実的に別居へと行動を移してみることで「やっぱり離婚したい」と決意が固くなることもあります。
また、別居から離婚に繋がることは少なくありません。
別居をすることでいったん間合いを外し、お互いが冷静になることで関係修復につながることもあります。他方、関係修復が困難な場合、相手が離婚に反対していても、一定期間別居が継続することで、法律的に離婚の要件を充し、離婚が認められる可能性が高まります。
ただし、一方的な家出は同居義務違反として違法(民法752条)となるため、話し合いの上で別居をしましょう。
第七百五十二条 夫婦は同居し、互いに協力し扶助しなければならない。
出典:民法第七百五十二条
離婚する勇気を出す方法(5) 実際に離婚を迷っていて決意した人の意見を見る
あなたのように離婚を迷っていたけれど、離婚すると決意した人の意見を見ることで、あなたも離婚を決断できるかもしれません。
下記の記事には、離婚を迷っていた人が決断したきっかけに加え、離婚後に後悔したことや離婚を決断する前にしておいた方が良いことなどを解説していますので、参考にしてください。
>>【関連記事】離婚を迷う人が決断したきっかけ13選と離婚後に後悔したこととは?
離婚する勇気を出す方法(6) 離婚後の生活設計を立てる
離婚する勇気を出すために、離婚後の生活設計を立てるのも良いでしょう。
たとえば
- 養育費をどのくらい請求できるのか
- 実際に養育費をどのくらいもらえるのか
- 財産分与はどのくらいもらえるのか
- 離婚後の手当はどのくらいもらえるのか
といったことを具体的に調べたり計算してみることで、離婚後の生活が現実味を帯びてくることでしょう。
生活設計の立て方・お金を準備する方法について
離婚後の生活設計の立て方や、必要なお金を準備する方法については、下記の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
>>【関連記事】離婚準備に必要なお金とは?離婚準備でしておくべきこと7つ
養育費について
はじめて離婚をする場合、そもそもあなたの場合、養育費を請求できるのかや、どのようにして養育費の額を決めていくのか等が分からないかと思います。
下記の記事では、養育費の決め方について、弁護士が詳しく解説しています。
また、養育費の計算方法については、下記の記事で解説しています。一度目を通しておきましょう。
財産分与について
財産分与は、離婚時に夫婦の共有財産を2分の1ずつ夫婦で分けることが多いですが、夫婦のどちらかに健康状況に問題がある場合や、どちらかの不貞行為が原因で離婚をし、慰謝料を財産分与の中に含める場合などは、財産分与のやり方が変わってきます。
下記の記事では、ケースごとに考えられる財産分与の形態などについて詳しく解説していますので、ご自身が財産分与をする場合はどのような割合になりそうかなどをチェックしておきましょう。
>>【関連記事】離婚時に知っておきたい「財産分与」|相場額や退職金の分与は?
慰謝料について
夫婦のどちらかが不貞行為をしていたり、DVをしていたことなどによって離婚していた場合、離婚原因のある方から慰謝料を支払ってもらうことができます。
この慰謝料は、例えば不貞行為をされた場合でも、不貞行為があった回数や、不倫相手を妊娠させてしまったかどうかなどにより、金額が大きく変わってきます。
さまざまなケースで、慰謝料の相場はどれくらいになるのかなどを書きの記事で解説していますので、慰謝料の請求を考えている場合はご一読ください。
また、慰謝料を離婚準備の資金にあてることもできますが、なにかあった場合に備えて、できるだけ貯蓄に回した方が良い場合もあります。
状況に応じて、適切に対処しましょう。
離婚後にもらえる可能性のある助成金などについて
離婚時に子供の親権を得た場合など、助成金をもらえるケースがあります。
下記の記事では、離婚後にもらえる可能性のある助成金などについて解説していますので、子供の親権を得たいと思っている方は参考にしてみてください。
>>【関連記事】離婚後の収入はどのくらいあると安心?使える助成金も紹介!
離婚する勇気を出す方法(7) 今仕事をしていないなら離婚後の生活のために仕事を探す
専業主婦であるなど、いま仕事をしていない場合は、離婚するための資金があったとしても、仕事を見つけて生活をしていかなければお金が尽きてしまいます。
とはいえ、急に仕事を探すといってもどのような基準で仕事を探せば離婚後も生活していけるか等が分からないかと思います。
下記の記事では、離婚後のパート選びのやり方等を具体的に解説していますので、離婚後の仕事探しで迷っている方はぜひご一読ください。
>>【関連記事】離婚後のパートの選び方は?パート主婦が見直すべきお金の問題
離婚する勇気を出す方法(8) 冷静に離婚のメリット・デメリットを比較する
離婚する勇気が出ないなら、冷静に離婚のメリット・デメリットを比較するのも有効です。
離婚をすれば、あなたが離婚したいほど我慢ならないことから解放されるというメリットがあります。
一方で、収入が減ったり、世間体が気になるなど、デメリットもあります。
離婚する勇気を出す方法(9) 浮気調査をしてみる
もしも相手に浮気の疑いがあるなら、浮気調査をしてみることで離婚する勇気が出る場合もあります。
浮気調査をする場合は調査のプロである探偵に相談すると良いでしょう。
もし相手が本当に浮気をしていたら「やっぱり離婚したい!」という気持ちが強くなるでしょうし、もし浮気をしていなければ離婚をしないという選択も視野に入ってくるかもしれません。
離婚する勇気を出す方法(10) 調停を申し立てる
離婚するべきか悩む場合、家庭裁判所に調停を申し立てるのも一つの方法です。
調停では調停委員が仲介をしてくれ、離婚するかどうかや、離婚する場合にどのように離婚するかを話し合うことができます。
離婚を決意していなくても調停は利用できます。
離婚する勇気を出す方法(11) 弁護士に相談する
離婚すべきか悩むときは弁護士に相談することがおすすめです。
法律の専門家である弁護士に相談することで、専門的な観点から、離婚のメリットとデメリットを検討してもらえるという利点があります。
また、いざ離婚するとなった場合、財産分与・親権・養育費・慰謝料など決めるべき法的事柄が多くあります。
そのときに弁護士はあなたの代理人としてあなたに有利になるように交渉をしてくれます。
離婚をしそうになったら、いち早く弁護士に相談し、どのような法的問題が発生し得るか・どのように対応すべきかを確認しましょう。
その上で、弁護士に対応を依頼すれば、心身ともに少ない負担かつ有利な条件で離婚することができます。カケコムでは、簡単な質問に答えるだけで、無料であなたにぴったりの弁護士から連絡が届きます。ぜひご連絡のあった弁護士と法律相談を重ねた上、人生の再出発に踏み出してください。
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まとめ
離婚する勇気が出ない原因は人によってさまざまですが、離婚後の生活を具体的に計算してみるなどで離婚への勇気が出る場合は少なくありません。
もしも自分一人では離婚に向けて動けないという場合には、早めに弁護士に相談するのがおすすめです。
弁護士の意見を聞くことで、離婚への勇気が出ることもあるでしょう。