旦那に愛情がないなら離婚するべき?離婚する場合にすべきことと関係の修復方法を解説
最近旦那への愛情がわかないと感じていませんか?出産後夫に冷めたという女性や、育児をする中で旦那への愛情薄れる経験をした女性は少なくありません。旦那に対する愛情が冷めた場合にはどのような解決法があるのでしょうか?旦那への愛情がないことを理由に離婚を考えている場合の対処法もご紹介します。
「旦那に愛情がなく、離婚したいと考えている」
「離婚後の生活が心配なので、専門家に意見を聞きたい」
という方は、一度弁護士へ相談されることをおすすめします。
弁護士へ相談することで、下記のようなメリットを得られる可能性があります。
・あなたの話を丁寧にヒアリングした上で、離婚した方が良いのか、離婚を回避する方法があるのか等をアドバイスしてくれる。
・離婚を決断した場合、あなたに有利な条件で離婚できるように相手と交渉してくれる。
・離婚後の生活について不安なことがあればサポートしてくれる。
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旦那に愛情がなくなったきっかけ
旦那への愛情がわかないと感じていませんか?
夫に愛情がなくなる原因には共通点がありました。
あなたに当てはまるものはありますか?
旦那に愛情がなくなる原因(1) 旦那が仕事ばかり
旦那への愛情が薄れる理由として、旦那が仕事ばかりで会話や一緒に過ごす時間がないということが挙げられます。
このような場合は、一緒に居られる時間が少ない分、LINE等でのコミュニケーションを増やして、些細なことでも共有するようにすると良いかもしれません。
旦那に愛情がなくなる原因(2) 夫の束縛が激しい
旦那への愛情が薄れる原因として、夫の束縛が激しいというものもあります。
いくら好きで結婚した旦那でも、束縛の度合いが尋常でない場合には負担に感じてしまうのは当然のことです。
言いづらいかもしれませんが、束縛が激しいと感じていることを伝え、何に不安を感じているのか等を聞き出してみると良いかもしれません。
旦那に愛情がなくなる原因(3) 旦那と価値観が合わない
旦那への愛情が薄れる理由として、旦那と価値観が合わないということも挙げられます。
出産や育児を経て、旦那との教育方針にズレを感じ、「旦那と価値観が合わない」と感じている人もいるでしょう。
また、結婚生活の中で相手に浪費癖があることが分かり、金銭感覚のズレを感じて冷めてしまうことも考えられます。
旦那に愛情がなくなる原因(4) 自分勝手な言動
旦那に自分勝手な言動が多いと感じ、愛情がなくなってしまうこともあるでしょう。
特に産後等のナイーブな時期に相手の身勝手さを感じてしまうと、嫌気がさしてしまっても仕方がないのかもしれません。
旦那に愛情がなくなる原因(5) セックスレス
産後に旦那への愛が冷めた原因として、セックスレスも挙げられます。
妊娠以降は子どものためにセックスを控える夫婦が多い中、その流れで産後もセックスレスになるケースはよく耳にする話ではないでしょうか。
セックスレスになることで愛情を感じられなくなり、旦那の愛情を感じられないことでセックスレスがさらに進み、愛情が更に感じられなくなるという悪循環に陥る夫婦は少なくありません。
旦那に愛情がなくなる原因(6) 子供中心で余裕がなくなる
産後に旦那に冷めた原因として、生活が子供中心で余裕がなくなるということも考えられます。
子育てはとにかく精神的・肉体的にハードな仕事です。
そのため、旦那への愛情にまで気が回らなくなっても仕方がないかもしれません。
旦那に愛情がなくなる原因(7) 夫が育児に協力しない
産後に旦那に冷めた妻に多いのが、夫が育児に協力しないという場合です。
育児を妻に丸投げしたり、育児を手伝うにしても簡単で楽しい部分だけやって準備や後片付けといった面倒事はやらない旦那だった場合は、愛情が感じられないようになることもあるでしょう。
旦那への愛情がなくなったときの対処法
結婚して何年たってもラブラブというのはかなり難しいものです。
「旦那への愛情がないけどどうしよう」と悩んでいる場合は以下の対処法を試してみてはいかがでしょうか?
旦那に愛情がないときの対処法(1) 夫婦カウンセラーなど専門機関を利用してみる
旦那への愛情がわかない場合は、夫婦カウンセラーなど専門機関を利用してみるのが有効です。
様々な対処法の中から、カウンセラーがあなたに合ったアドバイスをしてくれることでしょう。
旦那に愛情がないときの対処法(2) 恋人のような関係を求めない
旦那への愛情がないときは、無理に恋人のような関係を求めないのも大切です。
恋人から夫婦に関係性が変わったことを認識し、夫婦としての新しい関係性を築いていくと、相手に求めるものが変わっていき、関係性がうまくいくかもしれません。
旦那に愛情がないときの対処法(3) 調停を利用して修復を試みる
旦那に愛情がわかない場合、調停を利用して修復を試みるのも一つの手段です。
調停とは、家庭裁判所で調停委員を交えて話し合いをすることをいいます。
夫婦関係調整調停(円満)という調停を利用することによって、夫婦関係の修復のための話し合いができます。
調停委員という第三者を挟んで話し合いをすることで、お互いに冷静になることができ、修復に向けた建設的な話し合いができるかもしれません。
旦那に愛情がないときの対処法(4) 自分にも悪いところがないか振り返ってみる
旦那に愛情がないと感じたときは、自分自身にも悪いところがなかったかを振り買ってみることも大切です。
例えば、旦那に様々なことを求めすぎていないかや、してほしいことを伝えるときに喧嘩口調になってしまっていないか等です。
もし振り返っていく中で自分にも悪いところがあると感じたなら、そこを改善していくことで夫婦関係も改善していけるかもしれません。
旦那に愛情がないときの対処法(5) 仮面夫婦として過ごす
旦那への愛情がないとはっきり自覚してしまったら、仮面夫婦として過ごすのも一つの方法です。
子供のためと割り切ったり、生活時間帯をずらすなどルールを決めて生活することで、ストレスがぐっと改善することでしょう。
旦那に愛情がないときの対処法(6) 冷却期間を作る
旦那への愛情がわかないときは冷却期間を作るのも良いでしょう。
その方法としては、一定期間別居をしたり、少しの間実家に帰ってみることが挙げられます。
しかし、一度別居してしまうとそのまま離婚につながってしまう場合もあるので注意が必要です。
もし別居したことでトラブルになってしまった場合は、弁護士等の専門家に一度相談してみることをおすすめします。
旦那に愛情はない…愛情がなくなったという理由で離婚はできる?
旦那への愛情がもうないと感じてしまった場合に離婚することはできるのでしょうか?
お互いの合意があれば離婚可能
民法763条により、お互いの合意があれば離婚することが可能です。
(協議上の離婚)
第七百六十三条 夫婦は、その協議で、離婚をすることができる。
出典:民法
離婚について争うというと裁判を思い起こす方もいるかもしれませんが、離婚について話し合う場合は、まずは協議をし、それでも話がまとまらなければ家庭裁判所の調停委員を交えた調停を行い、それでも決着がつかなかった場合に裁判へ移行します。
裁判で争う際には裁判で認められる離婚事由が必要となりますが、協議等で離婚する場合は相手が同意さえしてくれればどんな理由でも離婚することが可能です。
合意がなくても離婚事由があれば離婚できる場合がある
前述したとおり、正当な離婚事由があれば、相手の合意を得られず裁判に至った場合等でも離婚することが可能です。
正当な離婚事由とは、下記の5つです。
民法770条1項
夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
一 配偶者に不貞な行為があったとき。
二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。
例えば、相手が肉体関係のある不倫を中長期間続けていたり、数年に渡る別居状態があり、夫婦関係が破綻していると判断できる場合等は、裁判でも認められ得る正当な離婚事由となります。
愛情がないことは、離婚事由を判断するうえで考慮される
旦那への愛情が冷めた場合、離婚事由のうち「五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき」にあたるかの考慮要素の一つになります。
ただし、旦那への愛情がないことだけでは「重大な事由」とまでいえないとして離婚事由を認めることはないと考えられるので注意が必要です。
下記が関連する判例となります。
被上告人と上告人との婚姻関係は、双方の性格の不一致と愛情の喪失によつて、深刻かつ治癒し難い程度に破綻し、婚姻の実をあげうる共同生活の回復はもはや望むことができず、この状態は婚姻を継続し難い重大な事由がある場合にあたる
最判昭和38年6月7日家月15巻8号55頁
旦那に愛情がないことが原因で離婚を考えたらすべきこと
「もう旦那への愛情がないし離婚するしかない」と考えた場合、離婚するにはどのような方法をとればいいのでしょうか?
離婚を考えたらすべきこと(1) 離婚することのメリット・デメリットを考える
旦那への愛情が冷めただけで離婚する前に、一度離婚することのメリット・デメリットを考えることが大切です。
メリット
- 愛情のない旦那と暮らすストレスがなくなる
- 新しい恋愛ができる
- 時間やお金をより自由に使える
デメリット
- 一人になる寂しさや今後の不安が生じる
- 慰謝料や養育費など金銭的に負担がかかることがある
- 親権を取られる可能性がある
離婚を考えたらすべきこと(2) 離婚を考えたら弁護士に相談を!
離婚をするためには、財産分与・親権・養育費・慰謝料など決めるべき法的事柄が多くあります。
そこで頼れるのが離婚に伴う問題解決のプロである弁護士です。
法律の専門家である弁護士は、あなたの代理人としてあなたに有利になるように交渉をしてくれます。
慰謝料等の離婚条件を夫婦間だけで決めてしまうと、後々になって相場より低い慰謝料で合意してしまっていたことに気付くリスクも考えられます。
そのようなリスクを回避するためにも、一度弁護士へ相談しておくことが重要なのです。
夫に冷めたことを理由として離婚を考えたら、なるべく早く相談しておきましょう。
旦那に愛情がないことを克服したいならコミュニケーションを変えてみる
離婚をするのではなく、旦那に愛情がないことを克服したいと考えているなら、コミュニケーションから改善していくことがおすすめです。
下記で紹介するようなコミュニケーションを試してみましょう。
思っていることをしっかり伝える
まずは、思っていることをしっかりと相手に伝えるようにすることです。
長い間ずっと一緒に過ごしていると、「言わなくてもわかるだろう」と思い、どうしても言葉足らずになってしまい、そこからすれ違いが生まれてしまうことがあります。
そのため、不満に思っていることはオブラートに包んで、感謝していることは素直に、しっかりと伝えていくようにしてみましょう。
不満なことを伝えるときは一度感情を落ち着かせてから
不満なことがあったとき、どうしてもその場の感情に任せて相手に伝えてしまうことがあると思います。
しかし、そのような伝え方では相手を不機嫌にさせてしまい、言い方を柔らかくすれば受け入れてもらえたかもしれないことも聞く耳を持ってもらえない可能性があります。
そのため、不満なことを相手に伝えたいと思ったら、1時間程度リラックスできることを行ってから相手に伝えにいく等、一度感情を落ち着かせる時間を作るようにしてみましょう。
きっとより良い話し合いにしていくことができるはずです。
旦那に愛情がないなら離婚するべき?のまとめ
出産をきっかけに旦那への愛情が冷めた経験を持つ女性は少なくありません。
夫はあなたが好きになって結婚までした相手です。
そのためまずは旦那への愛情を復活させるために行動してみることが大切です。
それでも旦那への愛情が戻らず離婚しか考えられなくなった場合は、問題がこじれる前に早めに弁護士に相談することがおすすめです。