「文句ばかり言う夫(妻)と離婚したいけれど、離婚に応じてくれない」
「離婚に伴い慰謝料や養育費を請求したい」
という方は、弁護士にご相談いただくことでさまざまなメリットがあります。
弁護士に相談・依頼するメリット
・離婚をするか悩んでいる場合は、あなたの話を丁寧にヒアリングした上で的確なアドバイスをしてくれる。
・相手から離婚を拒否されている場合、相手に離婚に応じてもらえるよう、サポートや相手との代理交渉をしてくれる。
・相手から慰謝料を提示されている場合、その慰謝料は本当に適正な額か、あなたが損することにならないかアドバイスしてくれる。
カケコムでは、あなたにあった弁護士を見つけるサービスを提供しています。
文句ばかり言う夫や妻はどのくらいいるの?
文句ばかり言う夫や妻に悩んでいる方は少なくありません。ひとつひとつの文句は取るに足らないことだったとしても、それが毎日になれば嫌気がさしてしまうこともあるでしょう。
日頃の文句がエスカレートすれば、それは言葉の暴力になっていき、モラハラへと発展してしまうのもよくあるケースです。
今回カケコムでは、結婚経験者の方100名を対象に、配偶者や元配偶者から言葉の暴力を受けたことがあるか、アンケート調査を行いました。その結果は、配偶者や元配偶者から言葉の暴力を受けたことがある男性は約9割(調査対象男性総数42名)、女性は約7割(調査対象女性総数58名)でした。この結果からも、配偶者からの文句や言葉の暴力に悩んでいる方が非常に多いことがわかります。
このように文句ばかり言ったり、暴言を吐く夫や妻は、どのような思いからこうした行動を取っているのでしょうか?
まずはその心理について、次項からご紹介します。
文句ばかり言う夫・妻の心理4選
愚痴や嫌味ばかりで口うるさい夫や妻。
文句ばかり言う夫や妻の心理とはどのようなものなのでしょうか。
文句ばかり言う夫・妻の心理(1) とにかく褒められたい
自慢したい、褒められたいという感情が相手への文句となってあらわれてしまう人もいます。自分に自信がなく、コンプレックスを抱えているような人は、このような心理から文句を言ってしまうことが考えられます。
特に男性の場合は、会社であまり褒められることがなく不満が溜まっていくと、それを無意識に家庭内で解消しようとしている場合が考えられます。
文句ばかり言う夫・妻の心理(2) 嫌味になっているという意識がない
夫や妻に対する愚痴や文句が嫌味になっていることに気づかない人もいます。
これに対しては、「夫や妻はそんな人なんだ」と思い、自身を納得させるのも良いと思いますが、仕事などでもトラブルが起きる可能性を考え、「その言い方は嫌味に聞こえるよ」と教えてあげるのも良いでしょう。
文句ばかり言う夫・妻の心理(3) 改善して欲しいところがある
夫や妻が言う文句が嫌味やただの愚痴ではなく、本心から「直して欲しい」と思っていることである場合もあります。
というのも、口下手な男性・女性もいるからです。
夫や妻から文句ばかり言われていたら、単に愚痴をこぼしていると思うのではなく、本当は自分に直して欲しいことがあるのではないかと深読みしてみてはいかがでしょうか。
何か気づくことがあるかもしれません。
文句ばかり言う夫・妻の心理(4) 家庭環境の影響
夫や妻の両親など、ずっと接してきた家族が文句ばかり言う人だった場合、夫や妻はそれが普通だと思い、真似していることも考えられます。
夫や妻の両親はどんな人でしょうか。夫や妻と同じように愚痴や文句ばかり言う人ではありませんか。
本人は気づいていない可能性が高いので、サラリと「そんなことを言うと相手が嫌な思いをするよ」といって気づかせてあげるとよいでしょう。
ただし、直球で伝えると傷ついてしまう可能性もあるため、相手の言う文句をポジティブな言葉に変換して返してあげることで、少しずつ相手もあなたの真似をしてポジティブな発言が増えていくかもしれません。
文句ばかり言う夫・妻への対処法とは
文句ばかり言う夫や妻と一緒に暮らしていると、こちらが精神を削られてしまって辛くなってくるでしょう。
そんな口うるさい夫・妻に対する対処方法をご紹介します。
文句ばかり言う夫・妻の対処法(1) 真に受けない
口に出して文句を言うことでストレス発散して、後は忘れてしまう夫であれば文句を真に受けないことが一番の対処方法です。「また言っている」ぐらいに考えて軽く流してしまいましょう。
文句ばかり言う夫や妻の嫌味には苦労しますが、その他はよいパートナーであれば多少は我慢するのもひとつの手です。
ただし、夫や妻の文句が我慢できないレベルなのであれば、下記でご紹介するその他の対処法を試してみるのがおすすめです。
文句ばかり言う夫・妻の対処法(2) 相手を気遣う言葉をかける
もしあなたにまだ相手と向き合う余力があるなら、相手を気遣う言葉をかけてあげるのも良いでしょう。
というのも、相手は精神的に弱い部分があり、文句ばかりを言ってしまっている可能性があるため、気遣う言葉をかけてあげることで心が落ち着き、文句を言う回数が減っていくことも考えられるからです。
ただし、あなたの心に余裕がない場合は、相手を気遣い続けることであなたがより疲弊してしまう可能性もありますので、無理に相手のことだけを考える必要はありません。
文句ばかり言う夫・妻の対処法(3) 夫婦カウンセリング
文句ばかり言う夫や妻に悩んだら、夫婦カウンセリングを受けてみるというのもよい方法です。
というのも、あなたではなく、第三者に文句を聞いてもらうことで、自分の言っていることがおかしなことだというのに気づいたり、恥ずかしく思ったりすることもあるからです。
また、カウンセラーに分析してもらうことで、夫や妻が文句を言う本当の理由がわかることもあるかもしれません。
カウンセリングに行った後もお互いに話し合うことをやめず、理解し合いながら生活していくのが良いでしょう。
文句ばかり言う夫・妻の対処法(4) 別居する
文句ばかり言う夫や妻にうんざりしたら、思い切って別居するのもひとつの方法です。
別居していれば神経質な夫の愚痴ばかりを聞かずに済みますし、お互いに距離を置くことで冷静に考えることができ、相手も自分の文句ばかり言ってしまう性格を見直す機会になるかもしれません。
しかし、この方法はそのまま離婚になってしまう場合も少なくないため、離婚が前提の別居でない場合は、そのまま離婚になってしまわないよう注意が必要です。
ちなみに、別居期間が長く、夫婦関係が破綻していると認められる場合は、裁判でも認められる離婚理由となります。
文句ばかり言う夫・妻の対処法(5) 離婚する
これは最終手段ですが、文句ばかり言う夫や妻とこれ以上結婚生活を共にしたくない場合、離婚するという方法もあります。
ただし、「夫や妻が文句ばかり言うから」という理由のみで離婚するのは難しい場合もあります。
どんな場合であれば離婚できるのかなどは、下記にてご説明します。
夫や妻が文句ばかり言うことを理由に離婚できるか
文句ばかり言う夫や妻とは、もう一緒にいたくないというところまで追い込まれている人もいるでしょう。
文句ばかり言う夫や妻と、それを理由に離婚をすることはできるでしょうか。
お互いの合意があれば離婚可能
夫婦の離婚は、基本的にお互いの合意があればどんな理由でも離婚することができます。
お互いの離婚に関する合意があるなら、離婚届用紙に署名捺印などもれなく必要事項の記入して、市区町村役場に離婚届を提出し、受理してもらうだけで離婚成立です。
しかし、どちらか一方が離婚を拒否しており協議で離婚が成立しない場合、調停委員を交えて話し合う調停に進み、それでも離婚が成立しない場合は裁判へ進んでいきます。
調停の場合はまだ夫婦間の話し合いで解決できる領域なので、そこでお互いが離婚に合意をすれば問題ありませんが、裁判に進んだ場合は正当な離婚理由だと認められなければ離婚することができません。
離婚の流れについてより詳しく知りたい人は、下記の関連記事を御覧ください。
関連記事はこちら
>>【関連記事】離婚の種類と手続き方法|離婚するまでの流れを現役弁護士が解説!
また、調停や裁判へ進むと費用がかかってきますし、第三者の介入があるため、協議で結論を出したいという人も多いと思います。
夫婦で協議して話が進めば問題ありませんし、費用もかからないので良いでしょう。
しかし、夫婦で協議しても話が進まないとか、そもそも離婚の協議ができない、してくれないといったケースも多いです。その場合は、弁護士に依頼をし、弁護士から相手にあなたの意思を伝えてもらい、交渉をしてもらうことで、夫婦間だけで協議を行うよりもスムーズに、またあなたに有利に話を進められる可能性があります。一般的に、離婚の交渉であれば、調停や訴訟よりも弁護士費用は低額になります。
離婚事由があれば裁判での離婚も認められる
文句ばかり言う夫や妻から離婚の合意をもらえず、裁判まで進んだ場合でも、法定離婚事由に該当する離婚理由さえあれば、離婚することができます。
法定離婚事由とは、以下の民法770条1項に定められている離婚理由のことです。
第770条
- 夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
一 配偶者に不貞な行為があったとき。
二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。
法定離婚事由の詳しい内容は下記の弁護士解説記事をご覧いただければと思いますが、結論を申し上げると、夫や妻が文句ばかり言うからというだけでは、法定離婚事由に該当すると認めてもらうことは難しいです。
ただし、嫌味を越えて言葉の暴力になっており、それが理由で結婚生活を維持するのが難しいレベルであると認められれば、法定離婚事由の第5項に該当するとして裁判でも離婚することが可能な場合があります。
関連記事はこちら
>>【関連記事】離婚の原因ランキングと、どのような原因なら離婚が認められるのかを弁護士が解説
あなたのケースの場合、裁判でも認められる離婚理由があるのかを確認したい場合は、弁護士に確認してもらうと良いでしょう。
文句ばかり言う夫・妻と離婚したいなら
「文句ばかり言う夫や妻にはもううんざり、離婚したい」と考えたなら、やっておきたいことが3つあります。
今一度離婚のメリットとデメリットを比較してみる
離婚すれば文句ばかり言う夫や妻と話さずに済むというメリットなどがあります。
しかし、離婚にはデメリットもあります。
文句ばかり言う夫や妻でも夫婦でいることで得していることもあるでしょう。そのため、メリットとデメリットのバランスを見てから離婚を決意することが重要です。
自分の場合はどのようなデメリットがあるのかわからなければ、離婚問題に詳しい弁護士に相談してみましょう。
調停を申し立てる
協議では夫から離婚に同意してもらえなかった場合、調停を申し立てましょう。
調停委員を介して話し合うことで、離婚するか、どのように離婚するかが具体的に理解できます。
関連記事はこちら
>>【関連記事】離婚調停を申し立てるための準備や注意点を、流れに沿って弁護士が解説します。
弁護士に相談する
文句ばかり言う夫に対して離婚を考えたら、まずは弁護士に相談しましょう。
離婚をするためには、財産分与や親権、養育費、慰謝料など、決めるべきことが多くあります。法律の専門家である弁護士はあなたの代理人としてあなたに有利になるようにこれらについて交渉をしてくれます。
離婚を考えたらなるべく早く弁護士に相談することをおすすめします。
あなたが夫や妻に文句ばかり言ってしまっている場合の対処法
もしあなたが夫や妻に文句ばかり言ってしまっている立場にあるとしたら、日頃の生活でのストレスが限界まで溜まってしまっていて、無意識のうちに相手に文句を言ってしまっている可能性も考えられます。
せっかく、お互いに生涯をともにしたいと思い、結婚したのですから、一度立ち止まって自分が文句を言ってしまう原因を考えてみて、それを素直に相手に打ち明けてみてはいかがでしょうか?
あなたが辛いと思っていることがあれば、相手もそれを知りたいと思ってくれているはずです。
無理に一人で悩みを抱え込まず、自分が文句ばかり言ってしまうのは自分のSOSだと捉え、余裕がある範囲で行動してみてください。
あなたとあなたのパートナーがうまくいくことを祈っています。
モラハラ等に関する関連記事はこちら
>>【関連記事】モラハラ夫を改善させる3つの方法|モラハラの原因と対処法は?
>>【関連記事】嫌がらせする人の心理と特徴とは?〜心理を知れば対処法も見えてくるかも?〜
>>【関連記事】モラハラで慰謝料請求!より高額な慰謝料を得るためには?
まとめ
ここまで、文句ばかり言う夫や妻の心理とその対処方法をみてきました。
文句ばかり言う夫や妻にも色々な理由があり対処方法も変わってくることが分かっていただけたかと思います。
しかし、どうしても夫や妻の文句に耐えられず、離婚をするか悩んだ場合は、まず弁護士に相談しましょう。
弁護士ならあなたの代理人となることができるので、口うるさい夫や妻との離婚交渉をスムーズに進めることができます。
また、こちらが本気で離婚を検討していることも相手に伝わるため、離婚をするにしても、離婚をせず関係の修復を行うにしても、弁護士に相談することで解決の糸口がより見つかりやすくなるでしょう。
初回の相談を無料で受け付けている弁護士もいますので、弁護士費用に不安がある方も一度お気軽にご相談ください。