学生結婚は離婚率が高い?学生結婚で後悔しないための5つの方法
学生結婚の離婚率が高いのは、将来の生活設計を立てずにスタートするからです。離婚の原因は、学生結婚後の経済的困窮や価値観の違いなどを乗り越えられないことにあります。学生結婚に終止符を打ち離婚を決意しても、財産分与や養育費などを整理しなければなりません。学生結婚を後悔するだけではなく、社会人としての責任を全うしていくことが大切です。
学生結婚と離婚率は関係がある?
学生結婚の離婚率が高い代表的な原因は、経済基盤が弱いことです。
また、周囲の忠告を受け付けずに学生結婚をしたことで、身近に相談する人がいなくなり、問題を解決できずに離婚に至ることもあります。
子供ができた流れで学生結婚に踏み切ると、「もっと違う人生があるのでは」と離婚を望む場合もあります。
今回は、学生結婚と離婚率の関係についてみていきましょう。
学生結婚夫婦の離婚率は高い?
さっそく、学生結婚夫婦の離婚率についてみていきましょう。
若年夫婦の離婚率が高い=学生結婚の離婚率も高い?
10代、20代の夫婦の離婚率は非常に高いといわれています。
10代、20代は学生であることも多く、このことから学生結婚の離婚率も高いと考えることができます。
参考:図3-2 夫妻の同居をやめたときの59歳までの年齢(5歳階級)別にみた 有配偶離婚率(有配偶人口千対、同年別居)の年次推移 -昭和25~平成17年-
学生結婚の離婚率が高い原因は?
学生結婚の離婚率が高いのには多くの原因があります。
学生結婚の離婚について代表的な7つの原因を確認してみましょう。
原因(1) 学業等との両立が難しい
学生結婚をしたことで、学業に支障が出て、結果的に離婚を選択することがあります。
特に卒論や就職活動は、夫婦生活よりも優先しなければならず、プレッシャーから離婚率が高まります。
また結果が求められる部活も、学生結婚が重荷となります。
原因(2) 経済的な問題
学生結婚で離婚率を高めているのは、生活するための収入が少ないことです。
まさに「愛だけでは飯は食えない」のが学生結婚で、現実と向き合うなかで一度リセットしようと離婚の決断をしていきます。
原因(3) まだまだ出会いが多い
学生結婚が早すぎたと後悔して離婚を考えることもあるようです。
離婚率のほかに、20歳前後で結婚した人の5年以内の再婚率は約40%ですから、新たな出会いを求めてしまうのかもしれません。
ある意味、離婚と再婚を考える余裕があるのかもしれません。
原因(4) 遊び足りていない
学生結婚はしたものの、同級生は楽しそうに遊んでいます。
まだ学生だから適当に遊びたいと考え出すと、学生結婚したことを後悔して離婚へと気持ちが傾いていきます。
遊び足りていないことが離婚率を高めています。
原因(5) できちゃった婚が多い
子供ができた学生結婚は結果責任をとったようなもので、結婚した自覚がたりないことが離婚率を高めています。
しかも学生結婚のきっかけとなった子供が生まれたことで、養育費など経済的な問題もあって離婚に至るケースが多くなっています。
原因(6) 周りの友達に相談しづらい
周囲に学生結婚をしている人がいないため、学生結婚における悩みを理解されづらいことも離婚率が高い要因です。
離婚自体は夫婦間の問題ですが、そこに至るまでの相談相手がいないことで、悩みを独りで抱えることになっています。
原因(7) 就職後の環境の変化
貧困な学生結婚の期間が終了したのにもかかわらず、働き始めたら職場環境と家庭が両立できずに離婚を選択しています。
- 出張や転勤などで家を留守にする機会が増えたり、
- 出世したことで残業や接待が増えたり、
学生結婚当初の甘い生活とのギャップから離婚率が高まっています。
学生結婚で後悔しないために
学生結婚の離婚率が高い要因に、相談相手がいないことや外部サポートを受けていないことがあります。
学生結婚で後悔しないために(1) 結婚前に多くの人の意見を聞く
離婚率の高い学生結婚を後悔しないためには、結婚する前に周囲の意見に耳を傾けなければいけません。
周囲が学生結婚を心配しても「反対」ととらえ、冷静な判断を下せなくなっています。
スタートを間違えると、学生結婚は破綻へと向かい、離婚を決意することになります。
学生結婚で後悔しないために(2) 就職のめどが立つまでは結婚しない
学生結婚の離婚率が高い理由に経済的な問題があります。
学生結婚をするにしても就職の目処が立つまで結婚は待ちましょう。
貧困は愛を奪い憎しみが増幅され、やがて離婚へと発展していきます。
学生結婚を後悔しないために、内定を得るか勤務地が決まるまでは待ちましょう。
学生結婚で後悔しないために(3) 家族計画は慎重に
予期せぬでき婚がきっかけで学生結婚に踏み切ると、離婚率が高くなります。
夫には経済基盤がなく、妻は妊娠によって学生生活が制限されることから、学生結婚自体を後悔する場合があります。
仮に結婚を前提に交際していても、予期せぬ妊娠を防ぐために避妊をしておくことが大切です。
学生結婚で後悔しないために(4) まずは同棲をしてみる
学生結婚の離婚率が高いのは、お互いのことを知っているようで知らない、つまり価値観を共有できずに離婚を選択するからです。
どうしても一緒に住みたいと望むなら、後悔することがないように学生結婚する前にお試し期間として同棲してみることです。
学生結婚で後悔しないために(5) 両家の親の了解を得る
学生結婚の離婚率をみると、親の反対を押し切って結婚しています。
仮に学生結婚を後悔して相談したくても、親とは疎遠になっています。
学生結婚だからこそ苦難があるので、両親から了解を得ることは必須条件です。
学生結婚で離婚を考えたら
学生結婚の離婚率を考えると、夫婦での話し合い、人を介しての話し合いが重要になります。
それでも学生結婚を終わらせて離婚を選択するなら専門家に相談しましょう。
学生結婚で離婚を考えたら(1) まずは話し合う
離婚率を考えると学生結婚の継続は難しいものがあります。
学生結婚の離婚率が高いのは、感情が先行してしまうからです。
学生結婚後に離婚を考えるなら、離婚のメリットとデメリットを話し合うことから始めましょう。
学生結婚で離婚を考えたら(2) 調停を申し立てる
学生結婚を解消する離婚を選択したくても、夫婦間の合意なければ第3者の仲介を必要とします。
調停(夫婦関係調整調停)は、離婚が前提でなくても利用できます。
学生結婚から離婚を決意する前の状況や、親権や養育費の不安なども盛り込むことができます。
学生結婚で離婚を考えたら(3) 弁護士に相談を!
離婚するときは、学生結婚以降に残した財産の分与、養育費や親権など、専門の弁護士でなければ有利な条件を得られないことがあります。
相手に「離婚」を伝える前に、弁護士に相談しておきたいものです。
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学生結婚は離婚率が高い?学生結婚で後悔しないための5つの方法のまとめ
成り行きで学生結婚をすると離婚率は高まります。
できちゃった婚で見切り発車し、親の同意も得られずに、結果的に学生結婚を後悔することになります。
学生結婚を経て離婚しようにも、養育費や慰謝料など離婚のハードルは意外に高いものです。
安易な学生結婚を清算するのであれば、離婚に精通する弁護士を代理人にして、双方が納得できる別れ方をすることが大切です。