離婚後に元夫とのセックスを避けるべきケース3選と強要された時の対処法を解説
元夫と離婚後もセックスを続けても良いのかどうかをご紹介したいと思います。法律的に問題はないのか、元夫から強要されたらどうすればよいか、そのようなことで悩んでいらっしゃる女性は近年増えてきています。心当たりがある人は、一緒に解決策を探ってみましょう。
目次
離婚後に元夫とセックスしても問題ないケース
離婚後の元配偶者とのセックスについて悩んでいる女性は多いのではないでしょうか。
元夫からの誘いが断れない、自分自身も寂しくてつい受け入れてしまうなど、離婚後の夫婦の関係についての相談があるようです。
離婚後に元配偶者とセックスすることに問題はないのでしょうか。法律的に問題はないのか、ご説明いたします。
双方とも再婚していない場合
離婚後のセックスに関しては、お互いに再婚をしていなければ問題はありません。
ですが、どちらか、もしくは両方が再婚をしている場合には貞操義務がありますので、違法となってしまいます。
元配偶者とはいえ、不倫になるのです。
双方の合意がある場合
お互いが再婚をしていないとしても、双方の合意があることが前提となります。
一方が拒否をしている状態でのセックスは元夫婦であっても強制性交罪(刑法177条)、いわゆる強姦に問われる可能性があります。
こちらについては後々詳しく解説します。
刑法177条 強制性交等罪13歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いて性交、肛門性交又は口腔性交(以下「性交等」という。)をした者は、強制性交等の罪とし、5年以上の有期懲役に処する。13歳未満の者に対し、性交等をした者も、同様とする。
離婚後の元夫とセックスしない方が良いケース
ですが、離婚後の夫婦の関係がどんなものであれ、離婚後のセックスは避けた方が無難です。
その理由をご紹介していきましょう。
新しい人生に踏み出したい場合
離婚をしたのにセックスをしていると、いつまでたっても関係を解消することができず、けじめがつきません。
今まで通り逢瀬を重ねるのであれば、離婚した意味がなくなってしまいます。
お互い新しい人生を踏み出すことができず、いつまでも曖昧な関係が続いてしまうのです。
子供に悪影響を与えたくない場合
夫婦間に子どもがいた場合、その子どもは子どもなりに両親の離婚を受け入れようとします。
仲良くできなくなったから一緒に住めなくなったと考えている子どもにとって、離婚後も夫婦の関係が続いていると、仲がいいのか悪いのかわからなくなり混乱してしまいます。
子供の成長の観点からいうと父親がいるのが望ましいですが、混乱させてしまうようなら逆効果でしょう。
新しい恋愛をしたい場合
離婚をし、お互い新しい人生をスタートさせたにも関わらず今まで通りセックスをしていると、新しい恋愛ができなくなってしまいます。
元夫という逃げ道があるので、新しい恋愛に真剣に向き合えなかったり、少しでも嫌なことがあるとすぐに元夫を頼ってしまう癖がついてしまいます。
元夫に離婚後セックスを強要されたら
では、こちらにはその気がないのに、離婚後、元夫からセックスを強要されたときはどうすればよいのでしょうか。その対処法をご紹介いたします。
接触を避けて警察へ相談する
先にも述べましたが、一方が拒否をしている状態でのセックスは強制性交罪に当たります。いわゆる強姦です。
これは元夫婦とはいえ犯罪ですので、刑事責任を負うことになります。
もしそのような被害に遭ったり、遭いそうになったら、まずは一切の連絡を無視し、接触することは避けましょう。
それでもしつこく連絡がくるようなら警察に相談しましょう。
こちらが迷惑に思っているのにしつこく連絡してきたり、会いに来るようなら、もはやストーカーです。
警察に適切に対処してもらうのが最善の方法です。
被害を受けそうなときや受けたときは弁護士に相談を
それでも被害を受けそうなとき、もしくはセックスを強要されてしまったときは、警察の他に弁護士にも相談しましょう。
警察は相手を逮捕したり、あなたに近づかないようにしてくれますし、弁護士は元夫を訴え、慰謝料を請求することができます。
非常にデリケートな問題ですが、泣き寝入りすると相手は更にエスカレートする可能性もあります。
離婚後の元夫婦の関係は千差万別です。
離婚後、まったく連絡を取り合わない元夫婦もいれば、離婚後も変わらず関係を続ける元夫婦もいます。
お互いの同意があって離婚後にセックスをすることは全く問題はないのですが、その際は元配偶者に新しい家族がいないかどうか確認してからにしましょう。
一度セックスを許してしまうと、ズルズルと曖昧な関係が続いてしまう可能性もありますので、離婚後の関係ははっきりとしておいた方がよいでしょう。
監修者
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