元旦那と仲良しって信じられますか?|離婚後に元旦那と仲良しでいるメリット・デメリットを弁護士が解説
元旦那と仲良しって信じられますか?人生の分岐点である離婚。性格の不一致や経済的問題があったなど、、結婚するまでは相手の見えなかった部分があって、それがのちに離婚の原因になったという場合もあるでしょう。しかし、離婚をしたからといってそれがゴールではありません。子供がいる場合は特に離婚した元旦那と仲良しの関係を築くことはとても重要になってきます。
元旦那と仲良しってどういうこと?
別れた旦那と一言でいっても、一度はお互い恋落ち、結婚した相手です。
ですから、相手の良い部分や悪い部分などをよく知っています。
別れた旦那との離婚後の関係をスパっと切ってしまう人もいるでしょう。
しかしながら、コミュニケーションを取り、仲良くするということは実は大切なことなのです。
元旦那と仲良しでいるメリット
離婚したにも関わらず、元旦那と仲の良い関係であるメリットなんてあるの?と普通なら思ってしまいますよね。
そこで、元旦那と仲の良い関係でいることのメリットをご紹介いたします。
元旦那と仲良しでいるメリット(1) 養育費や生活費がもらえる可能性が高まる
お金の問題はどこにいってもつきまとってきます。
専業主婦としてお仕事をしていなかった人は離婚後、パートなどで収入を得なければなりません。
子供がいる場合は、自分だけではなく子供の分まで稼いでいかなければいけません。
想像以上にお金が必要となります。
生活費を払うことを拒否する人も多いため、元旦那と仲の良い関係を保っていれば、毎月一定額の養育費や生活費などをもらえる可能性が高まります。
なお、当然ですが、仲が悪くても元旦那には養育費の支払義務があります。ただし、元旦那が自発的に支払わない場合、家庭裁判所への調停申立てなどをしなければならないため、手間が掛かってしまいます。
元旦那と仲良しでいるメリット(2) 子供のためになる
別れた旦那と良好な関係を保っていれば、子供が父との交流が必要なときに、すぐに会わせることができます。
子供にとって父親の存在が心の支えとなることもあるでしょう。
父親の役割は母親一人でまかなうことは難しく、逆に父親一人で母親の役割をしてあげようとしても、仕事や家事に忙殺されて上手くいかないことは少なくありません。
そのため、子供のためにも、元旦那とすぐに会える良好な関係を築くことは大切です。
元旦那と仲良しでいるメリット(3) 込み入ったことも相談しやすい
別れた旦那と、色々な出来事を共有してきたと思います。
離婚して新たなスタートを切った二人には、予想もしなかった出来事が次々に舞い降りることでしょう。
一人になって、不安なことや相談したいことも出てくると思います。
そこで、自分のことを知り尽くした元旦那と良好な関係を築いていれば、込み入ったことも相談しやすく、あなたの長所や短所を知り尽くした相手なので、あなた自身に合った的確なアドバイスをしてくれることでしょう。
元旦那と仲良しでいるメリット(4) いざとなったら頼れる相手になる
別れた旦那は、(少なくとも一時期は)あなたのことを好きになってくれ、愛してくれた人です。
離婚原因や理由にも依りますが、彼と仲良くしていれば問題やトラブルが起こったときに駆けつけてきてくれ、親身になって考えてくれるかもしれません。
もしそうなれば、あなたは実感するでしょう、この人は私の頼れる相手であると。
元旦那と仲良しでいるメリット(5) ドロドロ離婚だと周りに思われない
離婚するということには必ず理由が存在します。
その理由に対して、お互いが納得をし、幸せになることができるならば離婚は最善の選択でしょう。
しかしながら、どちらか一方が離婚したいということを押し通した場合、ドロドロ離婚になってしまいます。
離婚をした人は元旦那のことも早く忘れたいと感じているので一切連絡を取らず、ましてや会うこともしないでしょう。
お互いが納得した上での離婚であるならば、元旦那と良好な関係を保つことで、ドロドロ離婚だと周りに思われることは少なくなるでしょう。
元旦那と仲良しでいるデメリット
元旦那と仲良しでいるメリットはたくさんあります。
しかしながら、メリットだけでなくデメリットも生じてしまいます。
元旦那と仲良しでいるデメリット(1) 新しい交際相手と再婚がしづらい
別れた旦那と仲良くしているということは、あなたの相談役や頼れる相手が元旦那になっているということです。
元旦那により悩みや不安事が解消され、新たなパートナーを見つけなくても、あなた自身の心が良い意味で安定してしまいます。
そうなると元旦那と仲良しでいることで新しい出会いも積極的に求めなくなり、再婚しづらくしてしまう可能性もあります。
元旦那と仲良しでいるデメリット(2) 今の配偶者に不倫を疑われる
離婚しても元旦那と良好な関係であれば、元旦那と定期的に連絡を取り合ったり、時々直接会うということもあるでしょう。
度がすぎると、傍からみればデートにみえるような交流をしてしまうかもしれません。
あなたには元旦那に対して恋愛感情や愛情がなかったとしても、彼と何気なく仲良くしていることで、今の旦那があなたをとられるのではないかと不安になるかもしれません。
元旦那と仲良しでいるデメリット(3) 相手が再婚を求めてくる可能性がある
元旦那と仲良しでいるということは良い距離を保ちながら、間接的でも直接的にでも会話をするということです。
例えば相談などをして行く中で、相手に「こいつは自分がいなければやっぱりダメなんだ」と知らず知らずのうちに誤解させてしまうこともあるでしょう。
そのようなときには相手が再婚を求めてくることも少なくありません。
離婚後、元旦那と仲良しでいるためにできること
元旦那と仲良しでいることは、デメリットだけでなくメリットをもたらせてくれます。
彼と心地よい距離を保つためにいくつかの方法があります。
元旦那と仲良しでいるためにできること(1) 離婚時から問題に真摯に向き合う
離婚問題というのはどちらか一方だけの問題ではなく、二人の問題です。
したがって問題が起こってしまったときにそれを相手に押し付けてしまうのではなく、二人三脚で問題に全力で取り組むということで、彼との間に絆が生まれ、たとえ離婚という結末になってしまったとしても、元旦那と仲良くすることができるでしょう。
元旦那と仲良しでいるためにできること(2) 相手のせいにしないで自分の悪い点も認める
人間にはそれぞれ良い点や悪い点があります。
しかし、人間は、自分の直した方が良いところや悪いところは棚に上げ、相手の欠点ばかりが目に入ってしまう生き物です。
何か問題が起こったときも相手だけのせいにしがちです。
それは決してよくないことですので、すべてを相手のせいにしないで自分の悪い点も認めるということが大切です。
元旦那と仲良しでいるためにできること(3) 抱える問題について曖昧で終わらせない
二人の問題が生じた場合には、迅速且つ解決策が出るまでとことん話し合いましょう。
二人の間の問題を曖昧に終わらせてしまうと、それが夫婦の習慣となり、本当に重大な問題が起こってしまったときに解決策を出せなくなるかもしれません。
そして、最終的には、取り返しのつかない状況に陥ってしまうこともあります。
元旦那と離婚後の関係や離婚についてお悩みの方は以下の記事もおすすめです
>>【関連記事】新しい男女の関係?セカンドパートナーは法的に不倫になるの?