DVをやめたい〜DVをやめたいと思うきっかけとやめたいときにできることとは?〜
DVをやめたいのに、なかなかやめられない…そんな悩みはありませんか?DVをしてしまうきっかけと、DVをやめたいと思ったときにできることをご紹介します。あなたが配偶者をDV が原因で失わないように、この記事を読んでDVを断ち切りましょう。
「配偶者や子供にDVしてしまい、離婚を申し込まれた」
「DVの被害に遭っているため、離婚したい」
そんなお悩みを抱えている方は、離婚・男女問題に強い弁護士にご相談ください。
弁護士にご相談いただくことで、さまざまなメリットが得られます。
弁護士に相談・依頼するメリット
・離婚をする場合、どのような条件での離婚に応じるべきなのか、損をしないのかをアドバイスしてくれる。
・DVをする相手が離婚に応じてくれない場合、相手と直接交渉してくれる。
・証拠を集める必要があったり、慰謝料を請求する場合は弁護士が代理で行ってくれる。
・精神的なサポートもしてくれるため、安心できる。
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そもそもどんな行為がDVになるのか?
「自分のしていた行為がDVにあたるかも…」と思っていても、具体的にはどのような行為がDVにあたるのか分からないことがあると思います。
実はDVにはいくつか種類があり、身体的な暴力だけでなく、言葉等による精神的な暴力や、性行為を強制するといったような性的暴力等も存在します。
結婚しているからといって、相手の同意がない性行為はDVに当たります。
このように自覚していない部分で知らずしらずのうちにDVをしてしまっている可能性があるため、どのような行為が具体的にDVにあたるのか、下記の記事を参考に理解していきましょう。
DVをやめたい!DVをやめるためにできることは?
DV(ドメスティック・バイオレンス)は、夫婦間暴力・家庭内暴力とも呼ばれる、暴力行為です。
DVについては、「DV防止法」があります。
「DV防止法」とは、配偶者からの暴力を防止し、被害者の保護等を図ることを目的として制定された「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律」をいいます。
DV防止法ができてからも、DVに悩む夫、妻は後を絶たず、それが原因で離婚に至るケースもあります。
でも、自分はそうなりたくない!DVをやめたいけど、どうしたらやめられるのかがわからない!
そんな人が、DVをやめたいと思うきっかけは、一体どのようなものなのでしょうか。
DVをやめたい|DVをやめたいと思うきっかけ
DVなんてやめたい!と思った人は、そう思う「きっかけ」があるようです。
DVをやめたいと思うきっかけ(1) 妻の泣き声を聞いたとき
DVをしている瞬間は、カッとなっているので周りが見えにくいこともあります。
でも、暴力が止んでしばらくすると冷静になり、DV加害者である夫は、「もうDVなんてやめたい…」と思うこともあるでしょう。
DVをやめたいと思うきっかけ(2) 他人のDVの話を聞いたとき
テレビや実際の友人・知人の話で、DVによる離婚の話をきいたときも、DVをやめたいと思うきっかけになります。
自分のDVも客観視できるため、「俺もこんな感じなのか…DVやめたい…」と思うきっかけになります。
DVをやめたいと思うきっかけ(3) 子供が仲裁に入ってきたとき
DVをしていて、気がついた子供が仲裁に入ってきた場合も、DVをやめたいと思うきっかけになるでしょう。
自分の母親が傷つけられているショック、父親の表情などを見たショックなど、子供にとってよい影響はひとつもありません。
DVをやめたいと思うきっかけ(4) DVのせいで離婚したいといわれたとき
DVに耐えきれなくなった妻に、離婚を突きつけられたとき、我に返ってDVをやめたいと思うきっかけになります。
DV加害者の場合、離婚になれば慰謝料やさまざまな面で不利になることが予測できるとともに、元々は好きで結婚した妻も離れていってしまうのですから、大きな問題です。
DVをやめたいと思うきっかけ(5) 友人などにおかしいといわれたとき
自分では特に何も問題がないと感じているDV加害者ほど怖いものはありません。
友人にDVを知られたとき、「それはお前がおかしい」と指摘されたなら、すぐには受け止めきれなくても、後々「俺はDV夫なのか?」と気がつき、DVをやめたいと思うきっかけになることがあるようです。
なぜDVをしてしまうのか
暴力行為であるDV。どうしてDV加害者は、DVをしてしまうのでしょうか。
DVをしてしまう理由(1) 悪気はなくついイライラしてやってしまう
自分の感情のコントロールがきかず、イライラするとき、DVで発散してしまうクセのある人がいます。
普通は愚痴をこぼしたり、お酒を飲んだりで発散されることが多いイライラの感情を、暴力という形で表現してしまうタイプの人がこれにあたります。
DVをしてしまう理由(2) アルコール依存症などの精神的要因
DVはそれだけで発生するものではなく、アルコール依存症などの精神疾患によって併発しているケースもあります。
アルコールが入ると気が大きくなってしまい、DV加害者になってしまうということです。
このような場合は、シラフのときに暴力が発生することがなく、DVをやめたいと強く感じる人がいます。
DVをしてしまう理由(3) 子供の頃からDVを受けていたため、DVが普通だと考えている
「虐待の世代間連鎖」というものがあります。
これは、虐待を受けて育った子供は、自分が親になったときに自分の子供にも虐待をしてしまうことです。
DVを受けたり、親のDVを日常的に見てきた子供がそのまま大人になると、配偶者に暴力をふるうことがおかしいことだとは気がつかないのです。
DVをやめたいときにできること
DV加害者がDVをやめたい!と思ったとき、DV加害者から脱することができる方法があります。
DVをやめたいときにできること(1) 精神科に通う
DV加害者が確実にDVをやめるためには、まず精神的な安定を図る必要があります。
アルコール依存症などが併発しているDV加害者の場合、まずアルコール依存症の治療により改善する場合があります。
精神安定剤などを服用すれば、DVしそうなときに一時的に気持ちを抑えることが可能になります。
また、DV加害者にはDVでしか発散できない不健全な状態を認知行動療法などによって治療できる場合があります。
DVをやめたいときにできること(2) 家族に協力してもらう
DV加害者が暴力をふるおうとしたそのとき、止めてくれる誰かの助けが必要です。
そのためにも、家族の協力は不可欠です。
DVをやめたいと思うなら、恥を捨てて家族からの協力を求める勇気も大切です。
DVをやめたいときにできること(3) DV自助会などに参加する
障害者や、依存症患者などが自助会によって症状の緩和をめざしているところもあります。
自助会とは、上記のような問題を抱える人が集まって、互いに助け合い、支え合い、問題を乗り越えようとするグループのことです。
DV加害者の自助会もありますから、参加してみるのも良いでしょう。
現在は下記のような団体がDV更生プログラムをやっているので、興味がある方は参考にしてみてください。
DVをやめたいときにできること(4) カウンセリングを受ける
DV治療としても代表的なのが、カウンセリングです。
家族背景によってDV夫になってしまったという場合もあり、これまでの経緯や自分の無意識内を探ることで、精神的な落ち着きを取り戻し、問題行動(DV)を断ち切れる場合があります。
ただし、カウンセリングといっても、精神分析や来談者中心療法というようにさまざまな流派があります。
DV治療においては自分に合ったカウンセリングを受けることが大切です。
DVはやめられる!DVをやめたいときにできること(5) ストレッサーをなくす
イライラの発散としてDVという方法をとっている場合、そもそもそのイライラの元(=ストレッサー)をなくす工夫も必要です。
本当にDV治療を始めたいなら、イライラの原因を探りましょう。
それが仕事なら、思い切って転職するという選択を考えてみるのも一つの手です。
DVで失うものとは?リスクを解説
DV治療の必要性がわかっていながらも、DVを継続してきた…。その先に待っているのは、こんな恐ろしいことなのです。
DVで失うもの(1) 家族
夫婦が離婚する場合、互いの同意がなくとも、裁判上で認められる離婚事由があれば離婚することができます。
DVは立派な離婚事由のひとつです。
DVがあったことを相手が法廷で証明できる場合、離婚判決は避けられないでしょう。
DVで失うもの(2) 信頼
あなたがDVをしていることが家庭外に漏れたら、社会的信頼もなくしてしまう可能性があります。
どれだけ近所や会社でいい顔をして、どれだけいい地位を築いてきても、信頼関係が崩れれば、その生活が崩壊してしまうかもしれません。
DVで失うもの(3) 金銭
DVは離婚事由になるわけですから、DVが原因で離婚した場合、妻からは多額の慰謝料を請求されることが予測されます。
たかがDV…と思っていては危険です。
DVで大切なものを失わないためにはどうすれば良いのか
前述したとおり、DVを行うことでたくさんの大切なものを失うリスクが出てきます。そのようなリスクを避けるためには、これからどう行動していくのがベストなのでしょうか?
DVで大切なものを失わないために(1) とにかく謝って更生する意思をみせる
妻、信頼、お金…DVを継続していれば、たくさんの大切なものを失います。
DVをやめたいと思った時点で謝罪し、すぐにDV治療を開始しましょう。
DV治療を開始すれば、妻にも更生の意志があることをアピールすることができます。
DVで大切なものを失わないために(2) 弁護士に相談する
DV加害者は慰謝料も取られ、親権を取ることも難しく、さらに子供の養育費も請求されます。
DVしてしまったことを反省しつつ、弁護士にも相談しましょう。
最悪離婚となった場合でも、少しでもあなたにとって最善の解決となるよう働きかけてくれます。
DVで離婚請求や慰謝料請求をされたら?
あなたのDVが原因で離婚請求や慰謝料請求をされた場合、すぐにでも弁護士に相談されることをおすすめします。
前述したとおり、DVの証拠があれば、あなたがどんなに離婚を拒否していても、裁判になってしまえば、離婚が認められてしまう可能性が高いです。
そのため、もしこれから更生して夫婦関係の修復を図りたいと本気で思っているのなら、協議や調停の段階で相手を説得できるよう、弁護士からのサポートを受けることが得策です。
また、もし離婚することになってしまった場合でも、相手から請求されている慰謝料の額が本当に正当なものなのか、あなたが損をする離婚条件になっていないのかを弁護士に確認してもらうことで、極力損をせずに済むことができます。
少しでもお悩みの際は、一度ご相談ください。
初回の相談を無料で受け付けていたり、弁護士費用の分割払いが可能な弁護士も登録しています。
あなたがDVの被害者で離婚を考えているなら
もしあなたがDVの被害者なら、できるだけ早めに避難をし、しかるべき対応を取っていく必要があります。
命に関わることが起こってしまう前に、勇気を出して行動してみてください。
具体的にどのような対応をすれば良いかについては下記の記事で具体的に弁護士が解説していますので、ぜひご一読ください。
>>【関連記事】DVで離婚したい…どこに避難すべき?経済面は?弁護士が回答
DVをやめたい〜DVをやめたいと思うきっかけとやめたいときにできることとは?〜のまとめ
自分がしてきたことは、いいことも悪いことも含めて自分にいずれ返ってきます。
あなたが暴力によって妻を傷つけていれば、いずれはそのしっぺ返しが来るはずです。
DVに至るまでには、あなたにもさまざまな事情があったことでしょう。
でも、その事情を呑み込んで、DV治療を開始し、DVをやめたいというその気持ちを行動にうつす努力が必要です。
もしも離婚問題に発展しそうになったときには、弁護士に相談し、少しでもあなたが不利にならないように働きかけてもらいましょう。