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“マスオさん状態”の同居を成功させる秘訣とは?弁護士が解説

マスオさん状態とは、結婚後、妻が夫の戸籍に入った状況で、妻の実家で義両親と同居している状態のことをいいます。本記事では「マスオさん状態」のメリットやデメリット、マスオさん状態での同居を成功させるための秘訣をご紹介します。

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マスオさん状態って何?

マスオさんといえば、とても有名なご長寿アニメの登場人物です。

マスオさん夫婦の苗字は同居している妻の両親とは別のものとなっています。

このように一度結婚して女性は夫の戸籍に入ったけれど、同居している住居は妻の実家である状態を、一般的に「マスオさん状態」といいます。

マスオさん状態になるパターン2つ

マスオさん状態で義理の親と同居している人には、大きく分けて2つのパターンがあります。

ひとつは、妻の実家の経済状態が良くなく、妻の両親を援助するために同居しているというパターンです。妻の両親が高齢であったり、働けない状態にある場合などが考えられます。

このケースでは、夫は同居に対して不本意であることも多く、トラブルになることも少なくありません。

もう一つのパターンは、結婚した夫婦の経済状態が悪く、妻の実家に同居させてもらい、お世話になっているというものです。

妻の実家に住むことで、住むところと食べる物には困らない、子供の面倒を見てもらえるなどメリットがあります。

しかしこちらはこちらで、妻側の家族が夫に不満を抱くことが多いのが現状です。

マスオさん状態の同居でつらいことは?

家賃もかからないし、場合によっては食費も義理の親持ちで必要ないなど、メリットがたくさんあるように感じるマスオさん状態での同居ですが、義理の両親との同居をストレスに感じる方も多くいます。

自分の親でも喧嘩をしたり、すれ違いが起こることもあるのですから、妻の両親との同居生活で波風を立てず、ストレスもない状況を維持するのは難しいでしょう。

ひどい場合、家にいても落ち着かないために帰宅拒否をしたり、不倫をして浮気相手の家に入り浸るケースもあるようです。

そこでここからは、どのようなことがマスオさん状態での同居でよく「つらい」「ストレスが溜まる」と感じるのか、解説していきます。

マスオさん状態でつらいこと(1) 常に義両親に気を遣わなければならない

マスオさん状態でつらいと感じることとして、やはり義理の両親との同居で常に神経を遣わなければならないことをあげる人は多いです。

自分の親ならばまだしも、妻の親なら遠慮することが多いのも仕方ないですよね。

完璧な2世帯住居でないかぎり、食事やお風呂、くつろげるはずのリビングでも常に気を遣わなければならず、ホッとできる時間が少なくなってしまい、ストレスが溜まってしまうようです。

マスオさん状態でつらいこと(2) 自由に外出できない

家に居る人数が多くなればなるほど、仕事からの帰宅後などでも、自由に外出しづらくなります

夫婦ふたりだけで生活しているのならば、気軽にコンビニや本屋に出かけることもできるでしょう。

しかし、義理の両親と同居していると「どこに行くの?」「何時に帰るの?」などと聞かれ、行動を監視されているように感じたり、外出しづらくなると感じる人は少なくありません。

義理の両親から何も言われなくても「見られているだけで出かけづらい」というナイーブなマスオさんもいるようです。

マスオさん状態でつらいこと(3) 何かあったときに味方がいない

義理の両親との同居で一番つらいと感じることが多い場面が、夫婦喧嘩をしたときです。

どうしても義理の母親は妻の味方になることが多く、2人から責められるような状況になると、夫としては非常につらい立場になってしまいます。

妻の実家での同居は、女性二人が妻という同じ立場であり、なおかつ実の親子であることから立場が強くなりがち。男性はどうしてもつらいと感じる状況になりやすいようです。

マスオさん状態でつらいこと(4) 好きなものを食べられない

義理の両親との同居で意外とつらいのが食事の好みです。

まず食事の好みが義理の両親と違う場合、どうしても義理の両親の好みに合わせることが多くなってしまいがちです。

好きな食べ物を食べられる機会も減ってしまうかもしれません。

食事の時間まで肩身の狭い思いをしなければならないため、ストレスが溜まってしまう方は少なくないでしょう。

マスオさん状態のメリットとは?

つらいこともあるマスオさん状態の家族にも、メリットがあります。ここからはどのようなメリットがあるのか、ご紹介していきます。

マスオさん状態のメリット(1) 子育てを手伝ってもらいやすい

夫婦での生活だと、小さな子供がいる場合に子供を預かってくれる人を探すことが大変だったりします。

しかし、義理の両親と同居をしていれば、いつでも子供の面倒を見てくれる人がいるということをメリットに感じる人は多いでしょう。

中には小さな子供の世話が好きでない義理の両親もいますが、妻からお願いしてもらうことで、あまり波風を立てずに子供を預かってくれることも多いです。

妻にとっても、同居しているのが自分の親ということで、子守をお願いしやすいというメリットがあります。

マスオさん状態のメリット(2) 嫁姑問題の心配がいらない

両親との同居でつらいのが「嫁姑問題」です。

中には嫁姑問題から離婚に発展する夫婦も少なくはありません。

しかし、妻の両親との同居であれば、嫁姑問題が発生しにくいというメリットがあります。

自分の親と妻が冷戦状態だと、夫も間に挟まれてストレスを感じてしまいます。

その煩わしさから解放されるだけでも義理の両親との同居のメリットは大きいのではないでしょうか。

マスオさん状態のメリット(3) 金銭的な援助をしやすい

普通、お金での援助は、受ける方もする方もなかなか言い出しにくいことです。

しかし同居していれば、金銭的な援助も自然な形で行えるということは、メリットのひとつになるのではないでしょうか。

「妻の親を大切にしたい」と思っているやさしい夫なら、同居することで義理の両親への資金的な援助を受けてもらいやすくなることで、心配事を減らすことができそうですね。

マスオさん状態で同居を成功させるための秘訣とは?

マスオさん状態を成功させるには、ここまでで紹介したような同居のメリットをいかに利用するかがポイントとなります。

また、妻の両親との同居は、妻にとってもメリットが多く、それによって妻の機嫌をとる苦労が減るのは夫にとっても大きなメリットといえるでしょう。

ではここからは、マスオさん状態で同居を成功させるためのいくつかの秘訣をご紹介していきます。

同居成功の秘訣(1) ひとりになれる場所をつくる

マスオさん状態の同居が原因の離婚を避けるためには、夫がひとりになれる場所を決めておくことが大切です。

妻の親であっても、やはり同居していてしょっちゅう顔を合わせているのは、神経を使い疲れてしまうこともあります。

両親との同居は多人数で住む事になるので、どうしても部屋数の制限などもあるでしょうが、「ここは夫がひとりになれる部屋」というような場所をひとつでも決めておくと良いですね。

同居成功の秘訣(2) 思ったことを言える環境作り

マスオさん状態の夫は、家にいてもいつも家族に気を遣って何も言えないために、ストレスが溜まりやすいです。

そしてこのような問題は、一緒に住んでいる妻もなかなか気づかず、いつの間にか離婚問題に発展してしまうことも少なくありません。

こうした状況を避けるためには、普段から自分が思ったことを言えるように、環境を整えていくことが大切です。

しかし、すぐに義理の両親に思ったことをズバズバ言っていくのは難しいですよね。

そんなときは、妻に両親へのパイプ役をお願いするのが良いでしょう。夫よりも実の子供である娘(妻)の方が、同じことを言うにしても波風を立てずに両親に伝えることができます。

同居成功の秘訣(3) 積極的に家庭に貢献する

家庭内でマスオさん状態である夫の立場が弱いと、どうしても肩身の狭い思いをすることになりやすいです。

そうなることを避けるためには、妻の両親へ金銭的援助をしたり、自分から進んで家事を行うなどして、「この家に対して貢献している」と家族全員に認めてもらうことが大切です。

そうすることで家族から大事にしてもらい、マスオさん状態の夫の意見も通りやすくなるでしょう。

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まとめ

マスオさん状態の夫は家族の中で孤立してしまうことが多く、周りの人からその辛さを理解されにくいことも離婚する原因になりやすいです。

このような事態を避けるためには、妻が両親とのパイプ役になってあげたり、夫が一人になれる場所を決めておくなど、工夫をする必要があります。

しかしどんなに工夫したところで、どうしても義理の両親との同居が耐えられないような状況もあります。

そんなときは、妻の両親との別居や妻との離婚も選択肢のひとつになってくるでしょう。

もし離婚も選択肢の一つとして考え始めたなら、一度弁護士にご相談いただくことをおすすめします。

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Point

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