遠距離不倫はなぜ起きる?遠距離不倫のリスクや見破る方法を弁護士が解説
遠距離不倫とは、2、3ヶ月に一度会えるくらいの関係で不倫することを指します。このような遠距離不倫はなぜ起きてしまうのでしょうか?遠距離不倫の原因や、起こるケース、遠距離不倫をされた場合・してしまった場合の対処法について解説します。
「相手が不倫していたため、慰謝料を請求したい」
「離婚を考えているけれど、本当に離婚すべきなのか分からない」
というお悩みを抱えている方は、一度弁護士に相談されることをおすすめします。
弁護士に相談することで、下記のようなメリットを得られる可能性があります。
・離婚をするメリットやデメリットを丁寧に説明した上で、的確なアドバイスをくれる。
・不倫の慰謝料を請求する場合、どの程度の額が妥当なのか教えてくれる。
・些細な悩みや疑問についても、丁寧にサポートしてくれる。
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遠距離不倫って起こりやすい?そもそも遠距離不倫って何?
遠距離不倫とはそもそも何なのか?そして、遠距離不倫も浮気・不倫のうちに含まれるのでしょうか?
遠距離不倫とは?
遠距離不倫とは、2、3ヶ月に一度会えるくらいの関係で不倫することを指します。
決まった場所に出張に行き、毎回会っている不倫カップルもいるようです。
実際はあまり遠い距離に住んでいなくても、会う頻度が低いことから遠距離と呼ばれることもあります。
遠距離不倫の特徴としては、お互い割り切った関係であることと、周りにバレにくいことが挙げられます。
遠距離不倫でも不倫は不倫
遠距離不倫も、肉体関係があったなら、会った回数は少なくても不倫となります。
2人が不貞行為を行なった証拠をきちんと集めれば、慰謝料を請求することも可能です。
なぜ遠距離不倫をしてしまうのか?
遠距離不倫にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
遠距離不倫をしてしまう理由(1) 二人きりでいてもバレる心配がないから
不倫相手と会うときに、住んでいるところと離れているので誰かにバレる心配がありません。
もし見られたとしても、不倫相手側の問題になるだけで、自分のリスクは少ないというメリットがあります。
遠距離不倫をしてしまう理由(2) 1年で会うのは数回なので毎回刺激がある
不倫関係では、週に何度も会っていればお互いに飽きてしまうこともあるでしょう。
でも、遠距離不倫であれば会える回数が少ないからこそ、会った時の気分の盛り上がりが大きいようです。
遠距離不倫をしてしまう理由(3) 割り切った関係になれる
通常の不倫関係であれば何度も会うことで本気になってしまう危険性もありますが、遠距離では本気になる危険性が低いと言えます。
いつまでも出会った頃のスリルを味わい続け、決して深い関係にはならない・・・なんとも危険な関係です。
遠距離不倫をしてしまう理由(4) 遠距離だと不倫という意識が薄まる
遠距離不倫の場合、「非日常」という認識から、特に悪いことをしているという意識が薄れてしまう傾向があるようです。
非日常的な景色の中で不倫してしまうことで、罪悪感が薄れてしまうからです。
遠距離不倫が起こってしまうパターン
遠距離不倫が起こってしまう時、いくつかのパターンが存在します。そのパターンとは…?
遠距離不倫が起こってしまうパターン(1) 単身赴任している時に関係を持った
夫が県外に単身赴任している間に、赴任先で異性と知り合って、不倫関係に陥ることは予測できます。
でも出張が終わって家族のもとへ戻ってきたのに関係がまだ続いていた場合、その後も連絡を取り、会い続けるという遠距離不倫状態に陥ってしまうのです。
遠距離不倫が起こってしまうパターン(2) 久しぶりに地元の友人とあって不倫してしまった
関東圏で就職した後、長期休暇に地元の友だちと会うというのはよくある話です。
このように、地元の友人だった異性が、不倫相手になってしまえば、遠距離不倫(もしくは遠距離w不倫)が始まってしまうのです。
遠距離不倫が起こってしまうパターン(3) ネット、SNSで知り合って仲良くなり、会いに行った
SNSを使えば、住んでいる場所に関係なく連絡をとることができます。
極端な話、海外であっても連絡をとることができるため、遠距離不倫につながりやすいツールだと言えるでしょう。
SNSで魅力的な写真をアップしている遠距離の女性にダイレクトメッセージなどでアピールをして、そのまま現地で関係を持ってしまえば、立派な遠距離不倫になってしまいます。
遠距離不倫が起こってしまうパターン(4) 出張時に未婚だと偽って関係を持った
出張時に未婚だと偽って関係を持ち、遠距離不倫が始まるケースです。
ちょっと遊びたいという気持ちから、自分は独身であるとアピールして、恋愛関係をもってしまいます。
遠距離なので長続きしないだろうと軽い気持ちで初めても、どちらかが本気になってしまい、ズルズルと関係性が続きます。また不倫相手にも非が無いので、処理が厄介になるケースが多いです。
出張時に未婚だと偽るケースは、遠距離不倫が起きるパターンの中でも悪質でしょう。
遠距離不倫を見抜くためにはどうしたらいいのか?|チェック法をご紹介!
遠距離不倫を見抜くためには、どんなことをチェックすればよいのでしょうか?
遠距離不倫を見抜くためのチェック法(1) 出張中に連絡を取ってみる
もしも出張と称して、もしくは出張を利用して遠距離不倫している場合、あえて出張期間に連絡をとってみましょう。
ただし、もちろん昼間は仕事中ですから、連絡をとるなら仕事が終わっている時間帯にしましょう。
遠距離不倫を見抜くためのチェック法(2) 出張先に乗り込んでみる
どうしても遠距離不倫の証拠をつかみたい場合、出張先へ行ってみるという手段もあります。
ただ、このような場合は万が一遠距離不倫ではなくただの出張だった場合、夫婦間の信頼関係にひびが入る恐れがあります。
遠距離不倫を見抜くためのチェック法(3) スマホの変化を感じ取る
相手が持っているスマートフォンの変化を常に感じ取ってください。
少しでも異変がある場合、何らかの後ろめたい気持ちを持っている可能性が高いです。
- ロック画面だけでなくメッセージアプリにもパスワードがかかる
- いつもより画面を見ているタイミングが多い
など、違和感を感じることがあるでしょう。
その場合は問い詰めるのではなく、ゆっくり時間をかけて証拠を集めるようにしてください。
遠距離不倫を見抜くためのチェック法(4) 休日の過ごし方を確認する
休日の過ごし方を確認しましょう。
遠距離不倫の場合、休日にどちらかが会いに来ている可能性は高いです。
本人はバレないようにふるまうかもしれませんが、ソワソワしていたり、時間を気にしていたりするなど、細かな変化は必ずあります。
相手がどのように休日を過ごしているかを確認することも、不倫を見抜くためには重要です。
遠距離不倫を見抜くためのチェック法(5) 本気で確かめるなら探偵に相談することをおすすめします
あなたが本気で遠距離不倫をチェックしたいと思っているなら一刻も早く探偵に不倫調査の相談をすることをおすすめします。
遠距離不倫ともなれば、見知らぬ土地で自分の足で証拠をつかみに行かなくてはいけません。
さらに相手はあなたの顔をよく知っているので、不倫の調査がばれてしまうリスクも高いと言えます。
もし不倫の調査をしていることがばれたら夫婦の関係性が最悪になるばかりでなく、警戒心からその後の調査が困難になってしまいます。もし本当にシロだった場合はなおさらです。
不倫調査に伴うリスクを避けるためにも、本格的な浮気調査は探偵事務所に相談することをおすすめします。
探偵事務所による証拠があれば、後にいかなる選択肢をとる場合でもあなたにとって有利になります。
証拠があれば、不倫相手と別れさせる・不倫の証拠を示して離婚する・不倫相手に慰謝料請求するなど、選択肢を広げることが可能です。
逆に言えば、慰謝料をとりたい・離婚したいと思っても、まずは証拠がなければ何もできないのです。
遠距離の不倫はどこの探偵に相談すればいいのか迷うかもしれませんが、探偵事務所には支社間のネットワークがある事務所もあります。
まずはお気軽に、自分がしたい浮気調査に合った探偵を探してみてはいかがでしょうか?遠距離不倫だからって甘く見ちゃダメ!
本気になりにくく、遊びで終わる傾向にあるからといって、遠距離不倫を甘く見てはいけません。
遠距離不倫から本気になることだってありえる
遠距離不倫は頻繁に会えないだけであって、心の浮気に発展している可能性もあります。
本気に発展しにくい遠距離不倫でも、絶対に本気に発展しないという訳ではありません。
むしろ遠距離だからこそ、会えない時間に思いが募って本気になることも考えられます。
W不倫で相手の配偶者に迷惑をかけていることも|あなたが慰謝料を払うことになるかも
不倫相手にも配偶者がいる場合の遠距離W不倫では、相手の配偶者にも迷惑をかけていることになります。
遠距離W不倫では、不倫相手側の配偶者から慰謝料を請求されることも十分に考えられます。
自分が不倫をしたわけでもないのに、家族の財産から多額の慰謝料を払わなければならないこともあるのです。
慰謝料を請求されてからでは遅いため、法律の専門家である弁護士に相談するなど早めの対処が必要なのです。
配偶者の遠距離不倫を知ってしまったら?
もしあなたが配偶者の遠距離不倫を知ってしまったなら、いくつか取れる手段があります。
あなたがどうしたいのかを今一度考え、下記のような手段が取れることを知っておきましょう。
関係を修復したいならよく話し合う
もし相手の不倫を知っても結婚生活を続けたいと思うのなら、相手に、不倫の事実を知ったことや、不倫相手と別れてほしいこと、もう二度と不倫してほしくないこと等を伝えてみましょう。
その際、相手に言い逃れされ、うやむやになってしまわないよう、証拠画像や証拠となるやり取りがあれば、それを相手に見せてから話を切り出すと良いでしょう。
それでも相手が真剣に取り合ってくれない場合は、結婚生活を続けていく以外の選択肢も考える必要があるかもしれません。
離婚を検討しているなら協議を行ってみる
「もう相手と一緒に過ごしたくない、離婚をする」と決意したのなら、配偶者と離婚に関する協議を行いましょう。
離婚をする場合、まずは夫婦間での話し合い(協議)を行い、それでも結論が出ない場合は調停、裁判へと進んでいきます。
いきなり裁判を起こすこと等はできないので、その点には注意しておきましょう。
また、離婚する際は、財産分与や養育費等をどの程度請求するのか等も事前に決めておく必要があります。
離婚前にしておくべき準備については、下記の記事で具体的に解説していますので、参考にしてみてください。
>>【関連記事】離婚準備は何から始める?弁護士が教える離婚準備リスト
また、離婚条件をどのような内容で希望すれば良いのか分からない等、離婚について分からないことがあれば、弁護士に相談をし、一緒に希望の離婚条件等を考えていくのがおすすめです。
カケコムなら、初回の相談であれば無料で受け付けている弁護士も登録していますので、気軽に相談してみてください。
別居を視野に入れるのも一つの手
ご自身がこのまま結婚生活を続けたいと思っているのか、離婚したいと思っているのか分からないといった場合は、一度別居をして、相手のいない環境で冷静に考えてみることがおすすめです。
別居をすることで、相手も自分のした行動の重大さに気づき、より深く反省してくれる可能性もあります。
ただし、別居が何年もの長期にわたり行われ、その間LINE等のやりとりもないとなると、夫婦関係が破綻しているとみなされ、裁判上で認められる離婚理由になってしまいます。
そのため、離婚する気がないのであれば、別居期間は予め短期間に設定しておきましょう。
配偶者やその不倫相手に慰謝料を請求する
不倫をされた側は、不倫をしていた当事者二人に対し、慰謝料を請求することができます。
これは、不倫をしていた当事者二人は不倫をされた側に対し、共同不法行為を行っていたことになるからです。
しかし、配偶者の不倫相手に慰謝料を請求できるのは、その不倫相手が配偶者のことを既婚者であると知りうる状況があったと判断できる場合に限られますので、その点は事実確認をする必要があります。
また、不倫で慰謝料を請求する場合の相場は、だいたい100〜300万円程度となります。不倫をした結果、不倫相手を妊娠させてしまった等、精神的苦痛の度合いが大きい場合等に、300万円程度の高額な慰謝料を請求できる可能性があります。
離婚や慰謝料請求をより確実に成功させたいなら弁護士への相談がおすすめ
あなたが配偶者に「離婚したい」と言っても、相手が受け入れてくれなかったり、慰謝料を請求したとしても、減額交渉をされる可能性があります。
不貞行為(肉体関係のある不倫)が認められる場合には、裁判上の離婚理由があるとして、裁判では離婚が認められる可能性が高くなります。
しかし、前述したとおり、離婚については協議→調停→裁判の順に話し合いを行うため、裁判まで進むのを待つのはとても時間がかかってしまいますし、費用もかかってしまいます。
また、慰謝料に関しては、相手から減額交渉をされ、それをそのまま受け入れてしまうと、本来もらえたはずの妥当な額より受け取れる額が下がり、損をしてしまう可能性があります。
そのため、できるだけスムーズに離婚を受け入れてもらうためや、慰謝料で損をしないためにも、一度弁護士に相談をし、進めていくのがおすすめです。
あなたが遠距離不倫をしていて、それがバレてしまったら?
あなたが遠距離不倫をしていた側で、それが配偶者にバレてしまった場合は、どのような手段が取れるのでしょうか?
有責配偶者からの離婚は原則できないことに注意
不倫をしていた等、離婚の原因を作った配偶者のことを「有責配偶者」と言います。
有責配偶者からの離婚請求は、裁判上では基本的に認められていません。
しかし、協議の段階であれば、相手の合意が得られれば、有責配偶者からの離婚請求でも離婚することが可能です。
その他にも、いくつか有責配偶者からの離婚請求が認められるケースがあり、そのケースについては下記の記事で詳しく解説しています。
配偶者との関係を修復したいなら誠意を見せること
不倫がバレてしまったけれど、配偶者との結婚生活をまだ続けていきたいと思っているなら、相手に反省していることや謝罪をしっかりと伝え、すぐに不倫相手と別れるようにする等、配偶者に対して誠意を見せることが重要です。
そのほか、配偶者が望んでいるのなら、「今後は二度と不倫をしない」等の旨を記載した不倫についての誓約書を書くことも一つの手です。
不倫の誓約書の作り方については、下記の記事をご覧ください。
>>【関連記事】不倫の誓約書を作るとき覚えておきたいポイントを解説します
相手が既婚者だと知らずに不倫していても慰謝料は請求されるの?
相手を既婚者だと知りうる状況がなく、また、知らなかったことに過失がない場合には、不貞行為についての故意・過失がないので、慰謝料を請求されても支払う必要はありません。
より具体的な解説は下記の記事で行っていますので、ご参照ください。
遠距離不倫について詳しく知りたい人はこちらも合わせて読んで見てください
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まとめ
遠距離不倫の場合は本気になりにくいとはいえ、相手の配偶者にばれて慰謝料を請求される可能性もあります。
遠距離不倫をやめさせたいときには確固たる証拠を用意する必要があります。いくら感情論で問い詰めても聞く耳を持たないかもしれません。たとえ不倫が事実だとしてもです。
また、不倫した配偶者と離婚して慰謝料を請求したい場合も、不倫の証拠が必要になります。
不倫相手に慰謝料を請求するときも同じです。
証拠を集めるためには見知らぬ土地で自力で調査するよりも、探偵に相談することで、リスクの少ない速やかな証拠収集をすることができるでしょう。
また、離婚請求を拒否されていたり、慰謝料の減額交渉をされている場合等は、弁護士に相談することが有効です。
カケコムなら、初回の相談を無料で受け付けている弁護士も登録していますので、この機会に一度下記よりご相談ください。