泥沼離婚になる夫婦の特徴と泥沼からの脱出方法・未然に防ぐ方法とは?
泥沼離婚ではなく、スムーズにあまり争いもなく離婚したいという人も多いはず。それでは、どのようにすれば泥沼離婚を避けられるのでしょうか?ここでは、どのようなケースに当てはまると泥沼離婚になってしまいやすいのかや、泥沼離婚にならないための予防方法、なってしまった場合の対処法についてご紹介します。
「離婚に関する協議が難航していて、泥沼化してしまいそう」
「離婚を考えているが、話し合いが泥沼化しないようにサポートしてほしい」
というお悩みを抱えている人は、弁護士へ相談することで下記のようなことを実現できる可能性があります。
弁護士に相談・依頼するメリット
・円滑に離婚の話し合いが進み、泥沼化しないよう、弁護士が間に入ってサポートしてくれる。
・弁護士があなたに代わって相手と交渉を行うことで、冷静で建設的な話し合いに持っていくことができる。
・離婚に関する手続きについてもサポートしてくれる。場合によっては代行してくれる。
カケコムでは、あなたにあった弁護士を見つけるサービスを提供しています。
泥沼離婚とは
ここでいう泥沼離婚とは、離婚裁判になっても揉めていたり、長く言い争いなどが続いていて離婚の解決がなかなかできないことを指すものとします。
泥沼離婚になると、お互いに大きなストレスがかかるなどのデメリットがあります。
このようなデメリットを回避するために、泥沼離婚になりやすいケースとその予防法、泥沼離婚になってしまった場合の対処法をご紹介します。
泥沼離婚になる4つのケース
それでは、どのような場合に泥沼離婚となってしまうのでしょうか?泥沼離婚になる可能性のあるケースをいくつかご紹介します。
泥沼離婚になるケース(1) 親権の奪い合い
親権の奪い合いがあった場合、泥沼離婚になりやすいです。
親権の奪い合いは、裏返せばどちらも子どもへの愛情があるということになりますが、親権の奪い合いを子供の目の前で行い、子供にストレスをかけてしまっては元も子もありません。
大切な子供のためにも、感情的にならず建設的な話し合いができるよう、お互いが落ち着ける環境で話し合いに臨むことが重要です。
泥沼離婚になるケース(2) 慰謝料の金額に納得できない
慰謝料の金額に納得できないケースも泥沼離婚になりやすい傾向があります。
例えば、慰謝料の相場とかけ離れた法外な金額を提示されるなどの場合です。
慰謝料には相場があります。例えば不倫による離婚の場合、100〜300万円ほどが裁判上認められる慰謝料の相場(離婚慰謝料がこの金額の範囲で裁判上認められることが多いという趣旨です。)であり、不倫のケースや現在の状況(不倫相手が妊娠しているのか等)によって金額が大きく代わってきます。また、結局いくらが妥当なのか、という判断も難しいものです。
慰謝料の金額に納得できない場合は相手に直接交渉するのが早いですが、交渉が苦手な場合やそもそもの慰謝料相場がわからない場合は、弁護士に相談してみましょう。
泥沼離婚になるケース(3) 配偶者の親とトラブルになった
離婚は夫婦間だけの問題のように見えますが、結婚が夫婦だけの問題ではないように、離婚時になって相手の親が出てきて揉めるということもあります。
配偶者の親とトラブルになった場合は、家庭裁判所に調停を申し立て、そこで話し合いをするのがおすすめです。
というのも、調停であれば調停委員が間に入って話を進めてくれるため、お互いに顔を合わせず冷静な話し合いをすることができるからです。
調停について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
泥沼離婚になるケース(4) そもそも相手が離婚を拒んでいる
最も端的に泥沼離婚になりやすいのは、そもそも配偶者が離婚に同意してくれないケースです。
離婚することで経済的、社会的に不利になることを理由に拒む人もいれば、配偶者への嫌がらせとして離婚を拒む人もいます。
いずれの場合も泥沼化して揉める大きな要因です。
泥沼離婚を法的に防ぐ方法とは
それでは、どのようにすれば泥沼離婚は防げるのでしょうか。
泥沼離婚の予防法(1) 探偵を雇って証拠を掴む
たとえば配偶者の不倫などが原因で離婚しようと思うのであれば、探偵に相談して不倫の証拠を掴んでおくことが重要です。
というのも、協議の場合でも証拠を掴んでおくことで相手の言い逃れを防ぎやすいですし、そもそも裁判になった場合は証拠がないと離婚や慰謝料請求ができないからです。
自分で証拠を掴んでおくのも良いですが、探偵などのプロでない限り、相手にばれてしまうリスクや、知らずしらずのうちに違法な手段で証拠集めをしてしまうリスクがあります。
探偵に依頼すればそのようなリスクは減らせますし、さらに素人では到底集められないような部分まで証拠を掴んでくれるのでおすすめです。
泥沼離婚の予防法(2) 弁護士に依頼する
揉める前に弁護士に相談、依頼することで泥沼離婚を予防できます。
裁判になったら弁護士に依頼すれば良いと思っている人もいると思いますが、実は裁判になること自体にもリスクがあります。
すなわち、裁判のためには専門的な書類をいくつも提出しなければならなかったり、この段階で弁護士に依頼することで比較的高い費用がかかってしまうなどのリスクです。
裁判前に弁護士に依頼することで上記のようなことを防げますし、自分に有利な条件で離婚するためのサポートをしてもらうこともできるので、弁護士への早めの相談を心がけましょう。
実際に、カケコム在籍弁護士の中には、「離婚協議が難航していた夫婦の間に入り、妻側の代理交渉を行い、結果的に親権と数百万円の財産分与や養育費の合意に成功した」事例を持つ弁護士もいます。
お気軽にご相談ください。
泥沼離婚の予防法(3) 協議の段階で公正証書を作っておく
離婚は協議から始まり、協議で解決しなければ調停へ、調停で解決しなければ裁判へ進んでいきます。
調停以降は調停委員や裁判官などの第三者が介入してくれますが、夫婦間のみでの協議の場合は証明してくれる第三者がいないため、あとで相手に離婚条件を反故にされないためにも書類に残すことが重要です。
具体的には、公正証書という形で協議内容を残すことがおすすめです。
公正証書は公証人が作成する証書で、調停証書や裁判の判決と同じように強制執行力を持たせることのできる書面です。
公正証書について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
作成方法がわからない場合は、弁護士にサポートしてもらったり、代理で作成してもらうのもおすすめです。
泥沼離婚を脱出する方法6選
離婚裁判中など、現在泥沼状態にある方は、どのようにすればそこから脱出できるのでしょうか。
泥沼離婚の対処法をご紹介します。
泥沼離婚を脱出する方法(1) 離婚の話し合いにしっかり時間を割く
泥沼離婚を脱出するには、離婚の話し合いにしっかり時間を割くことがおすすめです。
なかなか離婚に決着がつかない場合は離婚問題の解決が面倒になり、「仕事が忙しいから」などの理由で離婚の話し合いを後回しにしがちですが、離婚は長期化するほど双方にストレスがかかり、より泥沼化してしまう恐れがあります。
仕事が忙しくて話が進まないのであれば、お互いの予定を合わせて数日程度有給を使い、その期間中にしっかり話し合い、解決に向けて協力し合うようにしましょう。離婚の話し合いはそれ自体非常に大きなストレスですので、短期集中が肝心です。
泥沼離婚を脱出する方法(2) 弁護士に相談する
泥沼脱出や、早期解決からの早期離婚を望むのであれば、迷わず弁護士に相談することをおすすめします。
法律問題である離婚を一人で乗り切るには専門的な知識の量からいっても、精神的にも難しいものです。
泥沼から脱出しようとするあまり不利な条件で離婚が成立してしまうかもしれないので、離婚問題に強い弁護士に相談してアドバイスをもらいましょう。
「弁護士費用が心配でなかなか弁護士に相談できない」という方は、初回の相談を無料で受け付けている弁護士に相談してみるのがおすすめです。
相談後に依頼をしなくても当然問題ありませんし、ご相談時に、依頼後にかかるであろう弁護士費用の見通しを教えてもらうことができることもありますので、一度下記のボタンからお気軽にご連絡ください。
泥沼離婚を脱出する方法(3) 離婚話に介入しないよう親に頼む
離婚話に親が介入しているなら、介入しないように頼むのも、泥沼離婚を脱出する方法の一つです。
というのも、前述したようにどちらかの親が出てきてしまったことで泥沼離婚になることもあるからです。実際、親が介入することで解決が進むことはまれで、こじれる原因になるケースの方がはるかに多いです。
この問題を防ぐためにも、親にはできるだけ相談せずに、あなたの意志で話を進めていきましょう。
泥沼離婚を脱出する方法(4) 確実な証拠を集める
「泥沼離婚を法的に防ぐ方法とは」でも前述しましたが、離婚原因となった配偶者の行為の証拠を集めることは、泥沼離婚を脱出する方法としても有効になります。
というのも、証拠があることで、裁判での離婚請求や慰謝料請求がスムーズに行くからです。慰謝料請求では増額が見込める可能性もあります。
また、証拠は自分だけでは集められないようなものもありますから、このような場合は探偵に相談することをおすすめします。
泥沼離婚を脱出する方法(5) 離婚しない方向はないのか考えてみる
泥沼離婚で疲れ果てている場合、もう諦めて離婚しないという手もあります。
ただ、その場合には婚姻関係を続ける中で犠牲にすることもたくさんあるでしょうから、自分と配偶者の間で折り合いをつけることが大切です。
泥沼離婚を脱出する方法(6) 相手の性格や考え方に沿った解決方法を考える
結婚も離婚も、相手があってのことです。
泥沼化している夫婦は、互いが自分のことだけを考えてしまって、ただ相手を責める一方であるケースが多くなっています。
離婚こそ相手の性格や考え方についてよく振り返り、こう言えば、こうすれば納得してくれるのではないかという方法を見つけましょう。
相手が離婚を拒んでいて泥沼化しそうな場合はどうすれば良い?
相手が離婚を拒んでいてい泥沼化してしまいそうな場合は、弁護士に代理で交渉してもらうことがおすすめです。
弁護士が法的な観点から冷静に交渉することで、相手にこちらの本気度を示しつつ、しっかりと根拠立てて説明することができるため、相手に離婚に応じてもらいやすくなります。
法や交渉の素人が誰かを説得することはなかなか難しいと思いますので、ぜひ一度弁護士をお頼りください。
泥沼離婚になる夫婦の特徴と泥沼からの脱出方法とは?のまとめ
まだ泥沼化する前の段階なら、事態がより深刻になる前に弁護士に相談しましょう。
協議離婚(当事者同士での話し合い)、調停(中立公正な第三者を交えての話し合い)、離婚裁判(話し合いではない裁判所の判断)と発展していく中で、少しでも早い段階でピリオドを打つことが泥沼離婚の予防方法です。
少しでも早く解決できるよう、配偶者の立ち回りの傾向を調べたり、相手が不利になるような証拠を探偵に依頼して集めておくことも大切です。
離婚はただでさえ心身ともに消耗するものですから、泥沼状態を一刻も早く脱出しましょう。
弁護士は、あなたに寄り添って、あなたにとって最善の解決策を考えてくれるパートナーです。
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