
1. 基本情報
早稲田大学大学院法務研究科修了生です。都内の中規模法律事務所(所属弁護士50~100名程度)から内定をいただきました。2023年11月中旬から就職活動を開始し、2024年8月上旬に内定を獲得しました。
2. 就活準備
就活の準備をするにあたって、情報収集は主にアットリーガルを使いました。サマークラークは期末試験対策で忙しく申し込む余裕がなかったため、スプリングクラークの募集が出始めた11月頃からアットリーガルをこまめに見るようにして、幅広い分野の事務所に積極的に応募しました。
スプリングクラークは4つの法律事務所のものに参加し、実務の前提となる知識についての講義や、契約書のレビュー体験、模擬交渉などを行いました。実務における考え方や仕事の進め方を学ぶことができました。
スプリングクラークが行われたのが司法試験の4,5ヶ月前という時期だったため、勉強との両立は大変でした。クラークがある日はそちらに集中するようにして、メリハリを付けて勉強しました。また、司法試験の1カ月前頃という直前期に個別訪問の申し込みがあったため、この時期は就活関連の作業を勉強の息抜きにしていました。
3. 選考プロセス
大まかな流れとしては、まずスプリングクラークは約20の事務所に応募し、4つの事務所のスプリングクラークに参加しました。その後、ロースクール2年目(既修3年次)の5月頃に、スプリングクラークで参加した事務所1つから非公式な内定のオファーをいただきました。その事務所の雰囲気は好きだったのですが、興味分野の案件の扱いが少なかったため、「ほかの事務所も見たいのでオファーへの返事は待ってほしい」という旨を伝え、就活を続けました。司法試験前後で6つの事務所の個別訪問に応募し、そのうちの1つの事務所から8月初旬に内定をいただいて就活を終えました。
ESでは、周囲を巻き込む力や協調性といった、集団で働くにあたっての能力をアピールしました。ゼミやサークルなどで集団で協力して一つのことを成し遂げる経験が多くあったため、説得的なアピールができたと思います。結果として、応募したほとんどの事務所で書類選考を通りました。
面接では、法曹を志した理由や事務所の志望動機、興味分野、長所と短所などを多く聞かれました。面接の受け答えにあたっては、その場その場で取り繕った答えを言うのではなく自分のなかの軸がブレないように意識し、事務所への応募に至るまでの一貫したストーリーが伝わるように気をつけていました。 内定をいただけたポイントとしては、事務所が求める人物像と私の人柄がマッチしていたこと、私が求める事務所の条件と事務所の特徴が一致していたことだと思います。同じような業務分野・規模の事務所でも事務所によって人の雰囲気が全く違うので、自分と合った事務所を探すことが大切だと感じました。
4. これからの就活生へ
法律事務所の就活は、一般的な企業における就活よりも情報が少ないため、苦労することも多いと思います。私自身、周囲とあまり就活関連の情報を共有できず、困る場面がしばしばありました。これから就活を始める方は、同期と積極的に情報共有を図ったり、先輩から情報をもらえるといろいろやりやすくなるのではないかと思います。応援しています。
5. あったら良かったイベント
法律事務所におけるESの正解が全く分からず手探りだったため、添削サービスがあったらよかったと思います。