1. 基本情報
早稲田大学大学院法務研究科修了生です。都内の小規模法律事務所(所属弁護士5~10名程度)から内定をいただきました。司法試験直後の7月中旬から就職活動を開始し、12月下旬に内定を獲得しました。司法試験には2回目で合格し、現在は司法修習の開始を待っています。
2. 就活準備
学部時代は、四大事務所のサマークラークに応募する程度のことしか、やっていませんでした。
ロースクール時代には、授業の一環で都内の事務所のエクスターンシップに参加しました。
司法試験終了後は、四大以外の企業法務系の事務所の説明会に参加し、書類選考に手あたり次第臨みました。
司法試験1年前くらいから司法試験が終わるまでの期間は、特に就活に関する準備をしていなかったです。
私は、司法試験一回目を不合格で、ローでの成績も良くなかったため、どうすれば事務所の内定を得ることができるか、検討を重ねました。
そこで、私はとにかく多くの事務所の選考に参加するという手段に出ました。私自身東京での就職にこだわりがなかったこともあり、東京の事務所に限らず様々な事務所の面接に申し込みました。面接を多く受ける中で、面接そのものに慣れることができたことはもちろん、正確な自己分析ができたり、本当に入所したい事務所の特徴を掴んだりすることができました(行く気のなかった事務所には申し訳なかったですが(笑))。
3. 選考プロセス
できる限り説明会に多く参加したり、企業法務系の事務所の採用選考にESを提出したりしましたが、最終的には6つの事務所で面接選考を経験しました。面接では以下のような質問が印象的でした。
- 当事務所の志望理由
- 特に興味のある法務分野とその理由
- 業務内容のイメージ
- 他事務所の選考状況
- 長所及びそれが将来弁護士として働くうえでどう活かせるか
- 短所及びそれをどう克服するか
- 学生生活でがんばったこと
- 今頑張っていること
- 周りからどういう性格と思われているか
- ある時事問題についてどう思うか
ESと面接では、コミュニケーション能力や行動力をアピールしました。特に高校時代の部活動での経験、大学時代のヒッチハイクの経験が自身の強みを最もよく表現できる具体例でしたので、ここになるべく結びつけることを意識していました。また、実際に現時点でも行動していることは節々で混ぜるようにしていました。
4. これからの就活生へ
内定をすぐもらえる人もいたり、内定をもらうことに必死な人もいたり、そもそも就活についての知識が不足している人もいたり、様々な立場・境遇の就活生がいると思います。まずは、弁護士の先生と会う機会があるなら積極的に参加してみるといいと思います。
実際、私は弁護士の人と会う中で業界に対しての解像度が上がったことが、面接や会食の場面などで活きることがあったと感じました。どの事務所にも属していない就活生の立場であるからこそ、先生方は就活や弁護士になってからの悩みや不安に対する質問に対し、本音で色々話してくれました。
5. あったら良かったイベント
私は、たまたま知り合いのつてで弁護士の先生と会う機会が他人よりも多かったと思います。そこで、就活生の皆が、弁護士の先生とお話しする機会を得られるようなイベントがあればよかったと思います。
また、自分自身としては司法試験の前でもサマクラやスプリングクラークに応募すればよかったと後悔しています。なぜなら、クラーク経由での選考もあるということを司法試験が終わってから知ったからです。